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名を握る領主と名を持たぬ少女

作者:三千
ベッドに近づくと、すうすうと寝息を立てて眠っているムイを見る。
(お前は……アランのような優しい男が、好きなんだろうな)
そう思った瞬間、心が冷えていくような気がして、胸が絞られた。
(当たり前だ、俺はお前に酷いことばかり……けれど、)
「……俺を、嫌わないで欲しい」
いつの間に、そう声に出ていて、自分でもぎょっとした。
踵を返して、慌てて部屋を出る。ドアの前で、高鳴った胸を鎮めるようにして、深く息を吸った。
✳︎✳︎✳︎
『名を握る領主』として有名なリンデンバウム城の領主リューンは、従者の真の名前を握って飲み込むことで、その者を支配できるという力を持っている。けれど、命令通り思い通りになるこの城の生活の中、リューンは城の従者を縛るその力を忌み嫌い、疎外感や孤独に耐えながら暮らしていた。ある日、男が少女を連れ少女を侍女として雇って欲しいと言う。少女は名無しで、リューンの名を握る力の及ばない、初めての人間だった。少女はムイと名付けられ、食事の後片付け係として雇われたが、ムイにはもう一つの秘密があった。
✳︎✳︎✳︎
両片想いで純愛、胸の痛むような切ない恋というものを目指しましたが。。。ブックマークや評価をありがとうございます。感謝の気持ちが、届きますように。エブリスタにも投稿しています。
名を握る領主
2018/04/27 16:38
名を持たぬ少女
2018/04/27 17:08
仮の名前
2018/04/27 21:44
恐れ
2018/04/28 10:13
花の髪飾り
2018/04/29 09:30
庭師の息子
2018/04/29 14:20
優しさと恐ろしさ
2018/05/02 11:09
思い違い
2018/05/03 07:39
匂い
2018/05/03 14:24
忘れてしまえ
2018/05/04 08:42
温かい灯火
2018/05/04 10:18
底なし沼のように
2018/05/07 07:43
泥の中
2018/05/08 09:17
手紙
2018/05/11 08:14
彷徨って
2018/05/11 19:49
迷いの森
2018/05/13 12:27
自覚する想い
2018/05/14 10:47
破かれたもの
2018/05/15 07:33
距離
2018/05/16 07:48
隙あらば、奪う
2018/05/16 20:09
幸せの欠片
2018/05/17 07:27
唇の温度
2018/05/17 10:11
不穏な空気
2018/05/17 17:18
声が聞きたい
2018/05/17 19:43
真の名前
2018/05/17 20:08
耳に届く、声
2018/05/17 23:42
あなたと離れて
2018/05/18 07:07
覚えた歌を歌って
2018/05/19 06:32
呪われている
2018/05/19 07:15
恋慕
2018/05/19 07:28
永遠に独り
2018/05/19 08:07
葬り去ったもの
2018/05/19 08:47
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