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東海道五十三次美人OLスキー旅ミケタマ珍道中  作者: いもたると


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亀山

 庄野を出て、JR関西本線沿いに進んで、亀山に入る。

 東海道46番目の宿だ。

 この辺りまで来ると、だんだんと西の地域に入ってきているということが実感できるが、亀山市あたりまでは、名古屋圏に属すると言ってもいいだろう。


 どこまでが東海で、どこからが関西なのかは、わかりにくいが、亀山を過ぎると、次は古代に鈴鹿の関があったせき宿。

 関の西側が関西なわけで、その辺りから関西が始まると考えるのも、一つの説ではある。


「どっちでも、いいんじゃない?」

「そうそう、どっちも日本だものね」

 と、ミケタマの二人。

 ここはお気楽な彼女たちの説に従うことが、一番ハッピー、一番平和だ。


「どこに行っても、魅力があるの!」

「どこに行っても、おいしいものがあるわ!」

 そんな亀山宿に入っていく。


 そろそろ日は暮れ、あたりは夕闇に包まれる頃。

 少し心細さを感じ始めていた二人を出迎えてくれたのは、息を飲むほど素敵な景色だった。

「うわあ、すごいわ!」

「きれいね〜」


 亀山の本陣一帯が、キャンドルライトで飾り付けされていた。

 ここ亀山市は、ロウソクの生産で有名。

 クラシックな趣のキャンドルランプが、店先に飾られ、街灯は、アンティークなキャンドルシャンデリアだった。


 白いゲレンデに、柔らかなオレンジ色の温かみが映える。

「素敵。幻想的だわ」

「キャンドルのゆらめきって、癒されるわね」

「そろそろ、食事にしない?」

「そうね、こういう景色にふさわしい、ロマンティックなディナーが食べたいわ」


 そんな二人が選んだのは、亀山名物・味噌焼きうどん。

 ロマンティック……、かどうかはわからないが、亀山が誇る人気のB級グルメである。

「高級もB級も、おいしいものに境目なんかないわよね」

「そうそう。東海も関西も、いいとこどりな三重県だわ」


 鉄板の上で、豚ホルモンや野菜と一緒に焼いたうどんに、ピリッと甘辛な、赤味噌ベースのタレを混ぜる。

 亀山市内の国道を走る、トラック運転手に好まれた味である。

「辛い、うまい!」

「ガッツリだけど、食が進むわあ」


 お供には、これをいかがだろう。

 これも三重のB級グルメ、津ぎょうざである。

 直径15センチの、大判の皮で包んだ揚げ餃子だ。


 こちらは、津市の学校給食で親しまれていたもの。

「揚げ餃子の皮がバリッ!肉汁、ジュワーよ!」

「このボリュームなら、一個で大満足ね」


 食事の後は、亀山城にチェックインした。

 現代では、明治時代の廃城令によって、城跡しか残っていないが、近未来では、別名を粉蝶城こちょうじょう(または、ふんちょうじょう)と呼ばれ、モンシロチョウが飛ぶ姿に例えられた、美しい姿を、完璧に再現してある。

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