三島
箱根のリゾートで半日、羽を伸ばしたミケタマの二人は、翌朝早くに出立した。
下りの箱根西坂は、広くて滑りやすいゲレンデが続いている。
箱根峠を越えると、そこはもう静岡県である。
「あれ、もう静岡に入ったの?」
「写真撮りましょうよ!」
県境を越える感動のないまま、いつのまにか静岡に入っていた。
改めて引き返し、「これより静岡」の看板の前で、パシャリ。
記念撮影をする。
東海道は、この静岡が長い。
メインと言っていい。
関東圏から離れ、旅情ムードも高まるが、ここから長旅が待っている。
なるべくスキーのエンジンをかけずに、気持ちよく流していく。
ところどころ、緩やかな登りもあって、そんなにスピードは出ない。
やがて長い下りが終わって、三島に到着した。
まずは三嶋大社に寄って、旅の無事を祈願する。
「無事に京都まで着きますように!」
「いい男が見つかりますように!」
と、神社仏閣では、いつも同じ願い事。
おみくじを引くと、二人とも大吉だった。
「ラッキー!」
「調子良さそうね」
と、気を良くする二人。
だが、おみくじには気になることも書いてあった。
「贈り物に注意?だって。どういうことかしら?」
「さあ?男に貢がれるってことじゃない?」
男に貢がれるのはよくある二人だが、はてさて。
三島大社を後にした二人。
三島の市街地を抜けて、黄瀬川を渡った。
三島から次の沼津までは、距離が近い。




