第十二話
今回は最初からバトルシーンです。
後半ちょっと胸糞かも?
AL4αコロニー市街地。
そこは戦場と化し、燃え上がる戦火が全てを燃やして作り物の空を朱く染める。
その最中、二体の鋼鉄の巨人が激しくぶつかり合い、互いの命脈をここで絶たんと殺意を滾らせる。
ジャックは、“ヴァーチュ”を目掛けて右肩の誘導ミサイルを発射しながら、間髪入れずにバズーカを撃つ。
『ほう?バズーカの早打ちですか…その曲芸は褒めてあげましょう』
『反応が早いな…こいつ…本当にDランク帯か?』
しかし、ユリウスの駆る“ヴァーチュ”はレーザーハンドガンの連射でミサイルを迎撃しつつ、その圧倒的な機動力でバズーカの弾を悠々と躱して見せる。
そして、レーザーハンドガンを撃ちながら、不規則の機動で赤いコグネイトへ近づき、コックピットを目掛けてレーザーブレードを振りかぶる。
『曲芸だけで…この私を墜とせるものかッ!』
『チィッ!流石にやる…だがッ!』
ジャックは、その一撃をまるでスウェーをするように紙一重で躱し、蹴りを入れた後ブースターを吹かして飛び退いた。
『この体勢からではパイルバンカーは打ち込めん…なら!』
『ぐっ!?この私に蹴りを…!?』
(こんな鈍重な機体で蹴りだとッ!?)
蹴りを入れられ、軽量級機特有の耐久力の低さにより一瞬動きが止まる“ヴァーチュ”。
ジャックはその機を逃さず、誘導ミサイルをブースターを左右に吹かしながら放つ。
『ミサイルだと?…挟み撃ちをする気かッ!』
ユリウスは、左右から迫るミサイルを迎撃するため、飛び上がりブースターを小刻みに吹かして高速移動する。
彼が右側のミサイルをレーザーハンドガンで迎撃した瞬間、ジャックのバズーカが火を噴いた。
『その程度…躱せないとでもッ!?』
『ああ、そうだな。お前なら躱せるだろうな』
ユリウスがバズーカの弾を躱した瞬間、彼を後ろから追って来ていたミサイルへ着弾し、ミサイル六発とバズーカの弾頭一発分の爆発が起こる。
『まさか…狙いは私ではなく、私を追尾していたミサイル!?』
『終わりだ…』
彼は、“ヴァーチュ”の機動性のおかげで、爆風の直撃は免れたものの空中で姿勢を崩す。
そこへ、ジャックはすかさずグレネードランチャーを叩き込む。
『やったか…?』
しかし、爆炎から現れた“ヴァーチュ”は無惨な残骸ではなく、所々に傷があるものの健在であった。
攻撃を食らう前と後で明らかに大きく異なるのは、彼の機体の前に長方形のパチパチと音を立ててスパークしている、薄水色の半透明な薄い板のようなものが存在することだ。
これは、“ヴァーチュ”の左肩に装備した、プラズマシールド発生装置“AE-PS02-AEGIS”によるものだ。
『なんだあれは!?バリアだとッ!』
『危ない所でしたが…新しい武装が役に立ってくれたようだ』
『では、今度はこちらの番です…食らいなさいッ!』
『グレネードランチャーか!?』
完璧なタイミングで放った攻撃を防がれ動揺するジャックに対し、ユリウスはバリアを消して右肩のプラズマキャノン“AE-PC04-THOR”を撃ち放った。
この武装は、着弾地点にプラズマ爆発を起こすグレネードランチャー。
エネルギー耐性の低いコグネイトでは当たれば一溜りもないだろう。
『プラズマ爆発ッ!?なるほど!プラズマミサイル同様、SAFのジェネレーターに依存しないエネルギー兵器か!』
『どこを見ている!この私を相手によそ見とは…随分と舐めてくれるッ!』
『チィ!』
ジャックはプラズマ爆発を躱した瞬間、回り込んできた“ヴァーチュ”の猛攻をなんとか凌ぐ。
ブースターを小刻みに吹かし、時にはミサイルやバズーカの弾を煙幕にして、彼はより一層激しくなった相手の猛攻を凌ぎ続ける。
彼は必死に猛攻を凌ぎながら、状況を打開するために思考を巡らせる。
(クソ…こいつは、エネルギー兵器主体の軽量級機共通の弱点…長期戦におけるエネルギー残量の枯渇ってのがなさそうだ!)
(あのプラズマグレネードがある時点で、ある程度はレーザー兵器無しで戦える筈…だからこそ、これほどまでにレーザーハンドガンを連射できるのか?)
(だが、あのバリアはどうする…?)
(張れるのは全面だけか?所々にできた傷は完全に防げてはいなかった証拠か?)
(連続して使えるなら、なぜさっきのグレネードだけ防いだ?)
(なぜ攻撃しながら防がない?まさか…あれで防御しながら攻撃する手段が無い?)
(二方向からの攻撃なら防げないのか?)
『複数方向から攻撃できるか…試してみるかッ!』
ジャックはミサイルを放ちながらバズーカを発砲。
その後、ブースターを全開にして近くのビルの裏に回る。
『なに?逃亡だと?一体何を考えている?』
ユリウスは、そんな彼の行動に疑問を抱きながら追跡する。
その顔には確かな焦燥が浮かんでいた。
実のところ、彼はジャックが考えているほど有利な状況ではない。
(プラズマバリアのエネルギー消費がこれほどに重いとは…カタログスペックより消耗が激しいではないか!これだから初期ロットはッ!)
(おまけにクールタイムも長い!未だに再使用ができない状態だ…)
(プラズマキャノンの残弾数も長期戦では心許ない…)
(それよりも…先ほどから艦隊の方からの救援要請が鬱陶しい!大方、サリヴァンがフリーハンドを得て、好き放題暴れまわっているのだろう)
(艦隊を壊滅すれば否応なくこちらの負けだッ!)
(上層部の老害どもめ!こんな中途半端な戦力で、ランカーの複数いる星系に攻め込むからこうなる!)
(ランクを強さの順位だと思い込んだ愚か者どもめ!あれらは元ブレイカースクワッドなのだぞ!?なぜもっと警戒しない!)
(おまけに、この星系を得ても失ったものに対して、得られるものが少なすぎる!)
(挙句の果てにあんな親の七光りの愚物を寄こすなど…)
(どいつもこいつも…!)
『愚か者どもめが…』
『早急に片をつけねば…こちらが負ける!』
『こちらユリウス!第5中隊を艦隊への支援に回しなさい!艦隊が壊滅すれば、我々は退路を失い日干しにされる!』
彼は、目の前の敵に集中することができるジャックとは違い、全体の事を考えなければならない。目の前のジャックだけでなく、自軍の艦隊を荒らしまわるサリヴァンとも同時に戦う事を強いられている。
つまり、ジャックとの戦いで消耗すればするほど、サリヴァンとの戦いに悪影響が出る上に、ジャックに抑えられている間の艦隊への被害が拡大していくのだ。
だが、今の無事な状態のジャックをここで放置したと場合、自身がサリヴァンと交戦している隙にコロニー内の部隊を殲滅された上に、艦隊を攻撃されるだろうとユリウスは確信していた。
最新鋭機に乗った自分が仕留めきれない相手を、部下が仕留められるなどという楽観的な思考は彼には無かった。
事実、ジャックを野放しにすればそうなるだろう。
その頃、ジャックはビルの中で、その辺にある撃破されたと思しきSAFの武装と、工事現場にあったワイヤーを使って簡易的なトラップを作っていた。
『材料がその辺にあったのは助かる…いや、まぁ…ワイヤーは助かるな、うん』
彼は、ブレイカースクワッド時代に培った技術で、手際よく罠をそこら中に仕掛けていく。
『工業用SAFのジェネレーター…熱源を誤魔化せるか?』
『それに、一瞬だけだが識別反応の把握なんかで、動きが止められるな。本体ごと持ってくか』
『まぁ、最前線でスクラップになったSAF掘り起こした時よりはマシだろ』
更に徹底して相手を攪乱しようとしている。
『さて、隠れとくか』
彼はそう言うと、ジェネレーターをオフにして、非常用電源(主に、非常時にパイロットが脱出したり、救難信号を出すなどに使われる)でセンサーやレーダーなどを動かすことで、外を伺いつつユリウスが来るのを待った。
『熱源を探知!奴が逃げた方向か!…まて、本当に奴はここに逃げ込んだのですか?』
ユリウスは冷静にセンサーやレーダーで付近を探る。
そこにはジャックの識別反応はない。
『どういう事だ…奴は…本当に逃げたのか…?』
『それとも時間を稼ぐつもりか…』
『チッ!ブレイカースクワッド…あの“狂人部隊”の人間らしく嫌な手を使う!』
そこに、新たな熱源反応が増える。
『なんだ!?増援かッ!?いや、違う?この識別反応は…』
『ミッドランド製鉄所…?工業用SAF?』
『ふん、なるほど…弱者故の涙ぐましい努力という奴ですか…』
『いいでしょう。隠れていたいなら、ずっとそこに隠れていなさい』
そう言って、ユリウスはジャックを無視して艦隊の救援に向かおうとした。
そう、彼は先程まで自分で“狂人部隊”などと言った相手を、迂闊にも無視しようとした。
偏に彼が焦りから起こしてしまった判断ミスである。
彼が機体を上昇させようとした瞬間、目の前のビルの目の前の階層から、ジャックの機体の識別反応を検知した。
『なッ!?そこに──』
彼の優れた反射神経故か、それとも生存本能か…
ユリウスは、口から出かけた言葉を言い終わる前に、咄嗟にブースターを吹かして飛んでくる榴弾を躱す。
しかし、ジャックの仕込みはそれだけではない。
周囲のビルの窓から、マシンガンやライフル、バズーカの弾幕が“ヴァーチュ”に襲い掛かる。
『き、貴様ッ!?一体どれだけトラップを仕掛けた!?』
ユリウスは、その端正な顔を引きつらせながら、弾幕をすり抜けてジャックのキルゾーンをなんとか離脱する。
その瞬間をジャックは見逃さなかった。
『お前…今油断したな?』
『ッ!?後ろッ!』
このトラップすら彼の布石だった。
ユリウスは、背後から放たれたミサイルとグレネード、バズーカを未だ冷却が完了していないプラズマシールドを展開して防いだ。
『正面以外にも展開できるか…千載一遇のチャンスを逃したな…』
『なんという男だ貴様は…アルビオン星系で一番危険なのはサリヴァンではなかった…この男だ!』
二機のSAFが降り立ち、再び先程のような攻防を繰り広げる…かに思われた。
『ッ!シールドがショートしたかッ!?』
次の瞬間、無茶を押して使用したプラズマシールド発生装置がショート。
この戦いではプラズマシールドを使用できなくなった。
『ふむ、見るからに故障しているようだな…これならば勝てるか?』
『まだだッ!プラズマシールド無しでも…貴様を墜としてサリヴァンも墜とす!私と“ヴァーチュ”ならば!』
ユリウスが、使用不能になったプラズマシールドをパージした瞬間、両雄は同時に動き出した。
『『墜ちろ!』』
ジャックのバズーカを躱し、ユリウスはレーザーハンドガンを連射。
それを躱しながら、ジャックはミサイルを放つ。
『やはり速い!反応もッ!機体もッ!』
『いい加減に墜ちなさいッ!』
ユリウスは、放たれたミサイルをレーザーハンドガンで迎撃しながら、プラズマキャノンを発射。
ジャックはブースターを吹かして回避。
再び、拮抗状態に陥った戦い。
しかし、その均衡は長くは続かなかった。
『ッ!?しまった!バズーカがッ!?』
ついにユリウスのレーザーハンドガンが彼を捉えたのだ。
ジャックは撃ち抜かれたバズーカを“ヴァーチュ”に向かって放り投げる。
『この私を相手にここまでやれた事は褒めてあげましょう。戦後、生きていれば褒美に部下として取り立ててやろう…』
『光栄に思いなさいッ!』
投げつけられ、避けたバズーカが爆散するのを尻目に、“ヴァーチュ”が赤いコグネイトに踊りかかる。
誘導ミサイルをレーザーハンドガンで迎撃しつつ、プラズマキャノンを撃ちながら接近する。
『俺は“赤い死神”だぞ…?そう簡単に墜ちるかッ!』
『なッ!プラズマキャノンの弾をグレネードで相殺しただと!?』
ジャックは、プラズマキャノンの弾をグレネードランチャーの榴弾にぶつけて叩き落す。
続けてミサイルを発射。
そして、そのミサイルをユリウスは何度もやってきた通り、レーザーハンドガンで迎撃する。
『それはもう何度もッ!?』
次の瞬間、爆散したミサイルの爆炎を突き抜け、ジャックの赤いコグネイトがブースターを全開にした最高速で強襲。
『左腕の杭打機を使う気か!蜂の巣にッ!?』
『オラァ!』
ジャックは、一切速度を緩めずブースター全開で突撃し、“ヴァーチュ”が向けようとしたレーザーハンドガンを右手ごと蹴り飛ばした。
『負ける?この私がッ!?』
『そんなことは…あってはならないッ!』
ユリウスは、即座に左腕のレーザーブレード発振器から光刃を発生させ、赤いコグネイトに斬りかかる。
『怯みもしないか…南無三!』
振り下ろされるレーザーブレードを前に、ジャックは後退より前進を選択。
右肩のミサイルポッドをパージ。
切り裂かれたミサイルポッドが爆散する。
『その程度でッ!』
ユリウスは視界が遮られるも、レーダーを頼りにレーザーブレードを振るう。
次の瞬間、彼は巨大な何かが金属を力づくで貫く轟音を聞きながら、すさまじい衝撃を受け一瞬意識が飛んだ。
『う…ゴホッ…一体…何が起きた…?』
彼は吐血しながら、アラート音が鳴り響き火花を散らすコックピット内のひび割れたモニターを見る。
そこには、愛機が最早戦闘不能であるという事を示す、絶望的な文字の羅列があった。
辛うじて生きているカメラからの、砂嵐の混じった不鮮明な映像にはこちらを見下ろす、右肩の装甲が溶断された赤いコグネイトの姿が見える。
『なるほど……業腹ですが…向こうが一手早かったか…』
そこで初めて彼は自身の愛機が、パイルバンカーの餌食となった事を理解した。
『通信機能は…ゴフッ…まだ……生きているか…』
『全軍に次ぐ……我が方の…負けだ……撤退…しなさい…』
『次にやるときは……倍以上の数を用意するようにッ!ゴホッ!ゴホッ!ゲホッ…』
『…上…層部…に……伝え…て…ぉ…き…なさ…ぃ……』
彼は全軍に撤退命令を出すと意識を失った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
なにコイツやばかったんだけど…(戦慄)
俺が純粋なSAF戦から搦め手に追いつめられるとか…
明らかにDランク帯じゃねぇよ…
上位ランカーの卵じゃん…
久しぶりに自分の死を“肌”で感じたよ…
もっと成長した後だったら、機体性能の差で俺は確実に死んでたわ。
最後あいつ機体をずらして致命傷避けようとしてなかった?(戦慄)
ちょっと、おっぱいと同僚とカスゴミう○こな教え子の敵討ちでもしてやろうかなって、思っただけなのに…
マクネアー大尉…なんで死んじまったんだ…(泣)
シドウ伍長たちの前で真打登場!って感じでかっこよくヒーロームーブするつもりだったのに…
とりあえず報告するか。
「はぁ…はぁ…こちら…ギャレット最先任上級曹長…敵ランカー、ユリウス・フォン・アトラスを撃破。すぐに彼とその機体を収容してくれ」
『こちら、マクドナルド副司令官!よくやってくれた!すぐに収容と治療の用意を行う!』
『怪我の度合い次第ではすぐには治せんからなぁ…一先ずは現地の医療施設に収容することとなる。迎えにはAL4αコロニー防衛軍駐留基地のバーナード司令も入っているから間違えるなよ?』
「了解、ここで教官やってた時に、何度か会ったので顔は覚えてますよ。変な連中には引き渡さないのでご安心を」
『うむ、頼んだぞ!』
めっちゃ息切れしてて草
マジできつかった…
さて、これでユリウスくんが生きてれば、アステリア・エレクトロニクス相手の交渉材料になるし、ミンチみたいな死体でも原型留めてる風に交渉してからひき肉を引き渡せばいいしね!
ま、そうなったら確実に報復されそうだから、俺はユリウス君に勝った実績とGISDFでの戦績をアピールして他の大企業に再就職するけどね!
大手とか嫌だけど、背に腹は代えられねぇよ!!!
アステリア・エレクトロニクスが受け取り拒否だったら?
最悪、別の大企業に実験動物として売り飛ばせば、そこが後ろ盾になってくれるでしょ♡(外道)
お?なんか防衛軍の雑兵たちが集まってきた?
俺を称えに集まって来たのかな?
「そいつをコックピットから引きずり出せぇ!!!」
「生きてたら生まれたことを後悔させてやる!!!」
「みんなの仇討ちだぁぁぁ!!!!」
「切り刻んで豚の餌にしろぉぉぉ!!!」
は?死ねよ(直球)
てめぇらなにしようとしてんの?
俺が(ここ重要)作り出した勝ち筋をなに嬉嬉として潰そうとしてんの?
踏み殺していいか?
敵討ちって…
お前らカスどもは、俺が必死こいて戦ってるときに、手伝いもせずに隅っこでガタガタ震えてただけだろ?(偏見)
しょうがねぇ…
英雄の顔を潰さない程度に怒鳴って黙らせよ…
マイクのスイッチを入れてっと…
『こちら、第1パトロール艦隊所属ジャック・ギャレット最先任上級曹長である!』
『止まれ!それ以上この機体に近づくな!』
『この機体とそのパイロットは、総司令部の管轄である!』
『命令だ!近づくな!命令違反は軍法会議に掛けた後、厳罰に処す!』
頭溶けてなきゃ止まるだろ。
「ふざけるな!こいつらが俺たちの仲間を何人殺したと思ってやがる!!!」
「この町を見ろよォ!あいつらのせいで瓦礫の山じゃねぇか!」
そうだね!あそこのビル群を壊したのはユリウスだね!(屑)
製鉄所の工業用SAFを盗んだり、工事現場からワイヤー盗むとか、ユリウス・フォン・アトラスは最低だな!(屑)
「てめぇはそいつを庇うのかよ!」
「庇うなら敵だ!!!」
「やっちまえ!!!」
「裏切り者はぶっ殺してコックピットから引きずり出せ!!!」
あー…殺す(決心)
なにもできねぇ屑が俺を敵だとぉ?
裏切り者だァ?
本当に裏切ってやろうか?(ブチギレ)
これもうあれだよね!
捕虜への虐待の現行犯で死刑でいいよね!!!
はい、屑ども嬲り殺しまくりゲームのお時間でございます。
「なにをしているかッ!!!」
おん?基地司令?
なんか救急車?みたいなのと一緒に、軍用車で来てるね。
止めてくれんのかな?
「バーナード司令…」
「な、なんでここに!?」
「あんたもコイツを庇うのかよぉ!?」
は?(威圧)
なんで俺の事は平気で殺すとか言ったのに、基地司令にはビビるの?
やっぱ顔が良いから妬まれてんのかな?(自画自賛)
まぁ、自分とこの最高戦力が消耗した所をリンチしようとするカスじゃ、絶対モテるわけねえよな!(嘲笑)
「庇うか否かという問題ではない!捕虜に暴行を加える…ましてや私刑を加えるというのは、重大な軍規違反なのだぞ!」
「よくわかりましたよ…この裏切り者めぇぇぇ!!!」
『踏み殺すぞ』
「「「「「え゛!?」」」」」
「さ、最先任上級曹長?」
あっ、ヤベェ…
うっかりマイクオンにしたままだった…
な、なんとか誤魔化さねぇと…
あっそうだ!
『お前たちが私を罵る事は許そう…事実、救援が遅れたせいで、多くの将兵を死なせてしまったからな』
『だが、彼を…バーナード司令を罵る事は断じて許さん!彼が一体どんな気持ちで多くの将兵を見送ってきたと思っているッ!!!』
『どんな思いで我らが来るまで諸君らと耐え忍んだと思っているッ!!!』
俺も知りません。
『それを…貴様らの八つ当たりで裏切り者呼ばわりだとッ!!!ふざけるなッ!!!!』
とりあえず、ボリューム最大にして怒鳴っとく。
声がデカいだけで頭が空っぽな奴は、自分よりでかい声で怒鳴られたら怯えて黙り込むのが関の山だよな。(偏見)
だから、声がデカいだけで頭空っぽ連中は、もっと声がデカいだけの奴を妄信してついて行くの。(偏見)
馬鹿だよねぇ?(嘲笑)
おー…案の定怯えてらぁ(笑)
ん?あっ、やっべ!基地司令ちょっとボリューム大きくしたせいで耳痛そう…
とりあえず、ボリューム下げていい話風にしてまとめよ。
『なぁ、諸君らはこの戦いで…戦友を大勢亡くしたんだろう?その気持ちはわかる』
『だがなぁ、ここで彼の死体を切り刻んだりしたとしても、一時的に気が晴れるだけだ…』
『何の解決にもならんどころか、そのせいで怒り狂ったアステリア・エレクトロニクスが、大軍勢で攻め込んでくるかもしれないだろう?』
「で、でも!そうなったら今回みたいに総司令官と最先任上級曹長が!」
できるわけねぇだろカス!
てめぇの頭はハッピーセットかよ!
つーか、さっきまで裏切り者だの、ぶっ殺して引きずり出すとか言ってた癖に、よく俺に縋ろうと思うよね!
恥知らずの権化かよ。
『確かに…俺たちならなんとできるかもしれない…』
「なら!」
死ねよ(直球)
『だが…そうなればこの星系は今度こそ終わりだぞ?俺たち二人が生きていても、この星系で生きる人々が残っていなければ意味が無いのだ…』
『逆に、皆が生きていれば例え焼け野原からでも、力を合わせて復興を果たせる筈だ!』
焼け野原になったら俺は逃げるけどな。
『それに…捕虜を惨殺したら、あちら側の捕虜になっている我が軍の将兵らが…どんな惨い目に遭わされるやら…』
まぁ、多分捕虜になっててもサリヴァン総司令官に、艦ごと沈められててもおかしくないし、多分我が軍の捕虜は少ないんじゃない?
あと、主に宇宙で戦ってたから、艦に空いた穴から生身で放り出されて、普通にお陀仏もあり得るしな…
「なるほど…戦友のためスカ…」
「じゃあ…しょうがねぇか…」
「確かに弟が俺のせいで酷え死に方すんのはなぁ…」
「チッ!あくまでも戦友のためだ!」
こいつら本当は踏み殺されたくないだけだね?
とりあえず、ビビった相手が優しそうに声をかけてきたから、トーンダウンして説得された振りしただけだね?
やっぱ殺していいか?
「聞いたな、諸君。解散したまえ」
おーおー…屑どもが不服そうな顔して引き上げてら!
グレネードランチャーぶち込みてぇ(殺意)
「ギャレット最先任上級曹長、ありがとう。おかげで助かった」
『いえ、私はあくまでも軍人としての本分を全うしただけです』
うん、首脳陣はまともなんだよ我が軍。
肝心の兵がね…どんどん質が落ちてくの…
前まで弾かれてたのも入れなきゃ再建できないとか哀しいね…
「我々は、彼を移送後基地に戻るが…君はどうするのかね?」
『私は一度母艦に戻ります。そこからはサリヴァン総司令官の指示次第です』
「そうか、では今度駐留基地に立ち寄ることがあれば言ってくれたまえ。必ず基地を上げて君を歓迎するよ」
『ありがとうございます!バーナード司令!』
この人も悪い上司じゃないんだよなぁ…
上司で思い出したわ…
ケリー少佐…
なんで死んじまったんだ…
マクネアー大尉…
なんで死んじまったんだ…
ポンエー中尉…
実力不足。
あんま死人の悪口言いたかないけど、彼は無能じゃないけど、有能でもない凡人だったからなぁ…
おっ、移送作業終わって撤収してる…
じゃあ、俺も母艦へ帰るか…
おやっさんにどやされるかなぁ…
機体にガタが来てるし…
Dランク帯25位、ユリウス・フォン・アトラスを撃破したジャック・ギャレット。
彼は束の間の休息を味わう事ができるだろう。
だが、それは決して長続きはしない。
戦いが彼を解放する日は未だ遠いからだ。
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