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現実が、あとから答えを出す
俺が現場を離れたあとも、仕事は続いていた。
荷物は届く。
便は動く。
人員配置を考えなければならない状況も、なくなるわけではない。
俺がいなくなったからといって、現場の問題まで消えてしまうわけではなかった。
現場を離れたあと、俺は求人情報を目にした。
そこには、夜勤と早朝帯の募集が記されていた。
募集理由は「欠員補充」だった。
……そうか。
そういうことか。
求人票だけでは、募集に至った経緯や、その時点での会社側の判断までは分からない。
それでも、募集が行われていたという事実は残った。
募集が行われていたという事実は残った。
それを見て、俺は思った。
俺が説明し続けなくても、現場の実態は運用の中に表れる。
俺が伝えたかったのは、「自分の主張がすべて正しかった」ということではない。
求人票だけで過去の判断の正誤をすべて確定できるわけではない。
本当に大切なのは、そこではなかった。
俺が現場にいる間は、俺の説明として受け取られていたことが、俺がいなくなったあとには、別の形で問題として現れてくる。
もちろん、現実がいつも分かりやすい形で答えを出すとは限らない。
それでも、現場は動き続ける。
そして、動き続ける現場からは、新しい事実が生まれる。
俺が残した数字も、その事実を確認するために使えるはずだった。




