日曜日の数字が示していたこと
その違いを考えるうえで、日曜日の実績は一つの材料になった。
日曜日の荷物量についても、従来の認識を実績と照らして確かめる必要があった。
俺たちも、最初から違う考えを持っていたわけではない。だからこそ、実際の数字を確認した。
集計した結果、日曜日に夜勤が対応した荷物は、1,318個、35,422kgだった。
ここで注意しなければならないのは、日曜日の日中に到着した荷物の一部も、夜勤が対応していたということだ。
つまり、日曜日の荷物量を考えるときには、曜日だけで判断するのではなく、どの勤務帯が、どの時間帯に到着した荷物を処理しているのかまで確認する必要がある。
「日曜日だから少ない」という認識だけでは、夜勤が実際に処理している荷物量を正確に捉えられない。
そして、荷物量が分かったとしても、それだけで人員配置の適否が決まるわけではない。
1,318個という数字を、何人で、どの時間帯に処理したのか。ほかの業務を担当する人はいたのか。荷物は均等に到着したのか、それとも短時間に集中したのか。
そうした条件を併せて見なければ、負担の大きさは判断できない。
俺が求めていたのは、夜勤の人数を無条件に増やすことではなかった。
日勤の配置を減らせばいい、という話でもない。
それぞれの勤務帯が実際に担っている仕事を把握し、その仕事量に見合った体制を考えること。
そのために必要なのは、どちらかの勤務帯の印象を基準にすることではなく、共通の基準で実績を比較することだった。
数字は、夜勤だけのためにあるのではない。
日勤にも、夜勤にも、それぞれの実態がある。
その両方を同じ基準で見て初めて、人員配置について具体的な議論ができる。
では、そこまで数字をそろえたあと、何が残るのか。
必要な人数を試算することと、実際の現場でその体制が成立することを確認すること。
そして、運用を始めたあとも、当初の想定と実際の結果を照らし合わせること。
改善は、配置を決めた時点で終わるわけではない。
その体制で現場が回っているのかを確かめ、必要なら見直す。そこまで続けて初めて、数字は現場の役に立つ。
俺たちが残してきた記録も、そこで使われなければ意味がない。
次に考えるべきなのは、数字を集めたことそのものではなく、その数字が、その後の運用にどう生かされたのかという問題だった。




