荷物は、均等にはやってこない
一晩で何個の荷物を扱ったのか。
それは、もちろん重要な数字だった。
だが、同じ千個でも、十一時間かけて到着するのか。それとも、数時間に集中するのか。
そこが違えば、現場の忙しさはまったく違ってくる。
荷物は、こちらの都合に合わせて均等に到着してくれるわけではない。
運行の都合がある。
便ごとの到着時刻がある。
運行者が戻ってくる時間にも違いがある。
そして、荷物が到着すれば、それを処理しなければならない。
荷物が来たからといって、人員が自動的に増えるわけではない。
当たり前の話だ。
当たり前なのだが、業務量を考えるときには、この当たり前の部分が重要だった。
一晩の総量だけを見ていると、荷物がどのように動いているのかが分からない。
いつ到着し、どの時間帯に重なり、どこに作業が集中するのか。
そこまで確認しなければ、人員配置が適切なのかどうかも判断できない。
そこで、時間帯ごとの荷物量を分析することにした。
夜勤の実態を知るためには、夜勤全体の数字だけでは足りない。
時間を区切って見る必要があった。
すると、少しずつ見えてきた。
夜勤の荷物は、短い時間帯に集中していた。
特に早朝。
一晩を通して荷物が均等に流れてくるわけではない。
特定の時間帯に、まとまった量が到着する。
その荷物を、限られた人員で処理する。
そして、朝六時には日勤への引き継ぎがある。
時計は、こちらの仕事が終わるまで待ってくれない。
六時になれば、六時だ。
荷物が残っていても、次の勤務帯が始まる。
逆に言えば、六時までに処理しなければならない荷物が集中すれば、夜勤の作業は時間に追われることになる。
夜勤が何時間働いているか。
それだけを見ても、実際の負荷は分からない。
どの時間帯に、どれだけの荷物を処理しなければならないのか。
そこを見る必要があった。




