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百妖伝記  作者: いかのおすし
第三章 隠れ人
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映画《廃病院の噂》からの客

次の日…


「湊ーこの映画見に行きたい」 

 

明はそう言うとスマホの画像を湊に見せる 


「あーこれ?最近流行ってるホラー映画だよね。なんでも仮面をつけた大柄の男が出刃包丁をもって追いかけてくるんだっけ?」

 

「その人と、薬で左腕が肥大化した病院のお医者さんが襲いかかってくる映画だね」 

 

「面白いの?」


「ネタバレは見ない主義だから分かんない。けどかなり面白いみたいだよ」 


「今日は特に予定もないし…行こうか」 


「やったー!」 

 

────────────────────────


その日の夜…

 

「今日の映画……思ったより怖かったね」 


「ねー。本物の妖怪を見てるはずなのに怖すぎて明なんか涙出てたじゃん」 


「もー言わないでよー」 


プルルル……


明の携帯に電話がかかる 


「はい……はい…はい。了解です」 

 

明は光一からの連絡を聞きすぐさまテレビを見ている湊に言った


「湊隣町で妖怪が出たって」 


「なるほど…すぐ行こう」 


二人は身支度を済ませると車に乗りすぐに向かった 


「うん…ここだよ」

 

明がそう指差したのは町外れにある廃病院であった 

 

そういえば今日見た映画の舞台もこんな感じの廃病院だったよな…


湊はそんなことを思いながら第一印象を口にする 


「なんだかいかにもって感じの場所だね」 


「どうやら子供が二人攫われてるみたい…」 


「─────すぐ行こう」 


湊と明が廃病院内に入った瞬間明だけが弾かれる 


「これは…『結界』!?」 


「なんで明だけ……」 


湊のみが入ることを許された廃病院の『結界』を明が破ろうとした時、明に仮面をつけ、出刃包丁をもった大柄の男の妖怪が襲いかかった 


報告内容だと妖怪は廃病院に居るんじゃ……隠れてたのか! 

「湊!私はコイツを倒してから行くから先に入ってて!!」 

「分かった!!」 


湊は明と別れ廃病院内へと進んでいった 


行方不明の子供…早く助けないと 


湊が院内を歩いていると突如曲がり角から異様なまでに肥大化した左腕が現れる 


あれ……そう言えば妖怪って恐怖と妖力で出来てるんだよな。妖力は最近各地で戦闘が起きてるからクリア。恐怖……


湊の頭に今日見たホラー映画が浮かぶ 


まさか!? 


それはゆっくりと全貌を湊の前に表す 


やっぱり…あのホラー映画のキャラが現実に妖怪として出てきたのか!? 


薬で左腕が肥大化した病院のお医者さんの妖怪は湊に飛びかかった

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