神宮へ
「でもなんで神宮にそんな権利があるの?」
湊の疑問は正しい。それに対し明は妖術師が公務員の様な存在で神宮はあくまでも場所としてカモフラージュがしやすいからと言った
「つまり免許証を持った妖術師は表舞台には出てこない。裏側の公務員ってことか」
「そう。国としても強力な力を管理したい。だからメリットを押し付けて反乱を抑止したいって所じゃ無いかなぁ…まぁ詳しいことはよく分かんないや」
「膨大な資料の無料閲覧に、憲法の無視、さらにはバックアップまで…そこまでの権利を与える免許証ってなると中々難しい試験があるとか?」
「そこは尖崎家の威光でパスするから気にしなくていいよ」
「尖崎家ってとんでもない名家なんだね」
「うん…だから本当に謎なんだ…普通の妖怪に負けたのが…みんな知りたがってる。あの日尖崎家に現れた妖怪がなんだったのか。ましてや天叢雲剣に関する逸話もあるからね。この一年ずっと業界に不穏な空気が流れてた」
そうだよな…天叢雲剣は剣と鞘が合わさることで誰にも負けないと言われる伝説の最強の剣。それが敗れたならもはや誰にも勝ち目はない。少しでも情報は欲しいはず
明は続けて話す
「だから明日資料を見て赤鬼が封印されていたなら」
「それを神宮越しに全国の妖術師に伝え、敵に裏切り者がいることを伝えるってことね」
「うん。やっぱり湊は感がいいね」
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翌日…
湊の車に乗った明は楽しく雑談しながら北海道神宮へと向かった
「ついたー!」
「2時間くらいかかったね」
「早く行こう?」
明に連れられ湊は巫女の元へ行く。
「あの……えっと…これ」
「…かしこまりました。こちらへ」
明が懐から取り出した妖術師免許証を見た巫女は人気のないところに一本そびえ立つ木にお札を貼った
「道中揺れますので起きおつけてください…尖崎様」
「はい」
木からエレベーターが現れ二人は中に入って行った
ガタッ…ガタ…チーン
段々と地下へ向かっていたエレベーターが音を鳴らしついたことを知らせる
「ついたよ…ここが妖術師の本拠地だよ」
「…なんか随分と近未来的な場所だね。てっきりもっと古めかしいのかと」
「失礼だよ?」
湊は明の顔色が悪いのを察し安否を確認する
「いや…私…人見知りだから、人がいっぱいいる所苦手で…」
「なるほど…なら早く終わらせてご飯でも食べにいこ?」
「うん!」
明は受け付けに湊の話をし、尖崎家の威光で手続きをすぐさま終わらせた
「発行まで時間がかかるみたいだから湊はそこに座ってて?免許証をもらったら図書館にきて…多分時間が掛かるから先に行ってくる」
「分かったよー」




