違和感
一週間後…
「おはよう湊…今日は農業?」
「おはよう明。うん最近出来てなかったからね。あーやっぱり虫に食われてる…コレは売れないなぁ」
「売れないってことは捨てるの?」
虫に食われた野菜を袋に詰めついる湊は捨てないよと明に答える
「案外スーパーに出る様な野菜よりこう言う虫に食われた野菜の方が美味しかったりするんだよ?虫は甘い野菜を好んで食べるからね。虫食い野菜は食べれる部分とそうじゃ無い部分に切って自分達で食べたりかな?」
「へー」
「この辺は農家があんまり居ないからうちに集まって来て大変だよ」
「そうなの?」
「うん。沢山農家があったらここ以外にも虫は行くけど農家が居なくて野菜は主にここに集中してるから」
湊はだから家庭菜園とかをやるなら農家の近くの方が虫に食われなくていいと付け足し笑った
「なんだか妖怪みたいだね。妖怪も田舎の人が居ない所より、都会の方が多かったり、強いのがいた………り………」
明は自身ですら気づいていないおかしな点に気がついた
「あれ……昨日会った妖怪は…」
「……赤鬼」
湊もその名を口にし違和感に気がついたようだ
「赤鬼くらい強い妖怪ならこんな田舎より都会のほうにいるんじゃ…」
湊は思いついた疑問を明に問う
「それもそうなんだけど…赤鬼って200年くらい前にあった”百鬼夜行”って呼ばれる人と妖怪の戦争で封印されてたような…」
「え?」
「百鬼夜行の時、強い妖怪は倒してもすぐ恐怖と妖力が集まって復活するから封印したってなんかの書物で見た気がする…」
「そうか…妖怪が生まれるために必要なのは対象に対する恐怖…戦場ならすぐ妖力も回収出来るし、強い妖怪ならそれだけ恐れられてる。だから封印したって事ね」
湊の感の良さに少し引きながらも明は頷く
「つまり誰かが妖怪の封印を解いた?」
「でもだとしたらまた戦争が始まってもおかしく無いじゃん。なのに今百鬼夜行は怒ってない」
「例えば固有妖術が妖怪を支配下に置く能力…だとしたら?」
湊はそんなのあり得るの?と返す
「過去に一人も居なかった訳じゃない。それに赤鬼にワープ能力はない…」
「つまりは誰かが意図的に強力な妖怪の封印を解き、支配下に置いてるってこと?」
明は頷く
「明日…北海道神宮にいこう」
「神宮?急だね」
「実は全国の神宮って妖術師が集めた情報を保管してたり、妖術師としての仕事、お祓いとかの依頼を受けたりする事が出来る場所なの…あそこなら尖崎家の威光で膨大な資料と情報が貰える。あと湊の妖術師として妖術を扱う為の免許証の発行にしよ?」
「なるほど…前半は理解したけど後半の免許証ってどういう事?」
「妖術師免許証があると妖怪との戦闘で破壊した施設、設備…道路だったりね?それらに対する支払いだったり、病院代が安くなったり、あとは有事の際の殺人だったりが許可されるの」
「なる…ほど?」
「つまりいい事づくしってこと!」




