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私の姫がために  作者: 我は執事♪
3/6

鮮やかな朝食

そう言えば言い忘れていた。アルカイドは姫の執事と言ったのを覚えているだろうか?ならば私は何だ?と思うだろう。私は護衛兼執事なのだ。メインは護衛、朝などは執事という事だ。


今は朝食のため、食堂に居る。そこには、さすが貴族と言うほどの豪華な料理が並んでいる。色鮮やかに。


姫が朝食を摂っていると、ドアが開け放たれ、アルカイドが姿を現した。

「シェアト姫、遅れて申し訳ありません」

入ってくるなり頭を下げる。……まずはドアを閉めろ。


「いいわ、アルカイド。気にしないで」

姫は持ち前の笑顔をアルカイドに向ける。それに、ありがとうございます、と笑顔で答え、姫の隣に来る。何故隣か?…執事の指定ポイントか何かだろう。


私は、姫の隣を離れ、開け放たれたドアを閉めた。そして姫の下へ戻る。姫は、今はアルカイドと談笑中。まったく、朝食を済ませていないというのに。


姫の笑顔とアルカイドの笑顔。あの2人の間に、私は入る事は出来ない。私は影だから。たまに執事をして、姫を護衛するだけ。表向きの良い2人の仲に入る事は出来ない。はずだが、

「ねぇねぇ、アル。あなたは犬派?猫派?」

こうして私を話に加えてくださる。って待ってください。何の話ですか?

「えっと…猫派…ですね」


「ほ~ら!やっぱり猫だよぉ」


「僕は、犬派なのですよ」


「…一体何の話を?」

疑問を、私は姫に充てた。

「猫と犬、どっちが良いか」


姫は、振り向きながら言ってきた。…実に庶民的な話をしていますね。


「それよりも、アル。君が猫派?僕には悪魔派に見えるけど?」


それに少し吹き出した姫。何だ…?悪魔派って……。て言うか姫、笑うとこですか?今の?

「なら、姫は、虎派だな」

少々からかってみる。


「な、何よ!虎派って!」


「なるほど、分かりやすいね、アル」


「何で何で?」


私は、小さく溜息を付く


「ただ」

続いてアルカイドが

「単に」


「「凶暴」」




……………………………





「誰が凶暴よ!誰が!」


姫にしては珍しくむきになっている。まぁ、この辺りもまた可愛いが。


「今のは姫の話ですよ?」


「う、うるさいうるさい!」

そう言ってポカポカ叩いてくる。愛着が沸いてくる。




一段落付いて、

「アルカイド、今日の予定は?」

姫の顔つきが変わる。仕事モードに入ったのだ。・・・多分


「今日の午前中は特に用事がありません。しかし、午後はレッスン。加えて隣国の王に顔合わせです。

その後はいつも通り、王様とのお夕食でございます」

言い終わると、読んでいた手帳を片手で閉じる。


「じゃあ、今日の午前は何の用事も無いのね?」

笑顔で訊いてくる姫。


「ええ、そうですよ」


「やった!じゃあ今日の午前は3人で…「申し訳ありませんが、私は用事があります」


こういう日に用事がある。私は呪われてるのか?

「ですから、今日は帰ってくるのは昼過ぎになりそうですね。」


「…そう。じゃあ仕方ないか。がんばってね、アル」


私は、姫の言葉に頭を下げながら

「姫の仰せのままに」

とだけ言った。





次回は、お仕事中のアルの視点です。


ごゆるりと…

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