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敏腕秘書歴50年のおばあちゃん、弱小国の宰相に転生する 〜孫のような幼王様を泣かせる悪臣は、容赦なく書類の山に沈めます〜  作者: ペクチン21時


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第61話 内定者(王妃候補)の「OJT(実務研修)」

辺境の男爵令嬢ソフィーに、まさかの「王妃内定」を出した最高顧問シルバ。しかし、ビジネスのプロとしてのスクリーニングは、これで終わりではなかった。

「ソフィー様、内定はお出ししましたが、我がリトアニア王国の王宮は、大陸で最も『コンプライアンス』に厳しい組織です。本日からは実際の現場で、王妃としての適正を見極める『職場実務研修』を受けていただきます」

「はい、シルバ閣下! どのような厳しい研修でも、粉骨砕身の覚悟で取り組みます!」

王宮のサロンで、ソフィーは質素ながらも清潔な服に身を包み、キリッと背筋を伸ばして答えた。そのやる気に満ちた姿は、かつて前世でチヨが採用した「期待の大型新人」そのものである。

シルバはフッと美しい唇の端を吊り上げ、隣の秘書官アルに合図を送った。

「アルさん、彼女をまずは『宮廷厨房』と『財務部』へ配属しなさい。王妃たる者、国家の胃袋と財布の紐を握れて当然ですからね。……さあ、ソフィー様。最初のタスクは、レオン様の栄養バランスを考慮した『週間の献立』の作成ですわ」

「お任せください! 辺境の薬学と栄養学の知識、すべてを投入して最高にホワイトな健康食をご提案します!」

ソフィーは袖をカチリとまくり上げ、足早に現場へと向かった。その驚異的な「即戦力」ぶりに、アルは「本当にシルバ様に似た、とんでもないダークホースを採用してしまいましたね……」と、畏怖の念を抱くのだった。

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