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敏腕秘書歴50年のおばあちゃん、弱小国の宰相に転生する 〜孫のような幼王様を泣かせる悪臣は、容赦なく書類の山に沈めます〜  作者: ペクチン21時


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40/41

第40話 そして始まる「おばあちゃん」の真のセカンドライフ

リトアニア王国は、今や大陸の奇跡と呼ばれていた。

内政の腐敗を断ち切り、大国の脅しを過払金請求で退け、宗教利権を温泉ビジネスへと昇華させ、総本部の査察すらも味方につけた「無敵のホワイト国家」。そのすべての中心にいるのは、若き鉄血の宰相シルバ・フォン・ローゼンバーグ。

しかし、当の本人の執務室は、驚くほど穏やかな空気に包まれていた。

心地よいロッキングチェアーに腰掛け、温かい特製ハーブティーをすするシルバ。その端正な顔立ちは、完全に「縁側でお茶をすするおばあちゃん」のそれであった。

「ふぅ……。宮廷のDXも終わったし、レオン様もスクスク育っているし、役人たちもみんな定時で帰るようになった。……これでもう、私がガツガツ働く必要(出社)はなくなりましたねぇ」

シルバは満足げに目を細めた。

過労死した前世の未練を晴らし、真の意味での「定年退職」の準備が、今ここに整ったのだ。

「シルバ様、本日の財務報告書です」と入ってきたアルに対し、シルバは穏やかに微笑んだ。

「アルさん、これからはその報告書、私のところではなく、すべて各部署の責任者で決裁しなさい。私はこれからのんびりと、レオン様の家庭教師をしながら、たまに厨房で美味しいご飯を作るだけの『名誉顧問』として過ごさせてもらいますよ」

「シルバ様……。本当に、素晴らしい国を作ってくださり、ありがとうございました!」

アルは深く、敬意を込めて一礼した。

三大病巣を書類の山に沈め、大国を手玉に取り、異世界に「働き方改革」をもたらした敏腕秘書。彼の紡いだ無敵のビジネス戦記は、幼き王の健やかな成長と、ホワイトに輝くリトアニア王国の未来と共に、末長く語り継がれるのであった――。

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