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敏腕秘書歴50年のおばあちゃん、弱小国の宰相に転生する 〜孫のような幼王様を泣かせる悪臣は、容赦なく書類の山に沈めます〜  作者: ペクチン21時


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第24話 おばあちゃん、孫(王様)に最高の成果(ほうれんそう)を

「シルバ! おかえりなさい!」

王宮の執務室に戻るや否や、小さな影がシルバの腰へと飛び込んできた。十歳のレオン王である。

シルバは驚きながらも、その小さな身体をしっかりと、そして壊れ物を扱うかのように優しく抱き止めた。

「レオン様、ただいま戻りました。お留守番、寂しくはありませんでしたか?」

「うん! アルから聞いたよ、悪い司教たちをみんな、書類の山に沈めてやっつけたんだってね! シルバ、すごいや!」

レオンは満面の笑みで、シルバの顔を見上げた。その瞳には、かつてあった「恐怖」の色は完全に消え去り、絶対的な信頼と憧れが宿っている。

シルバはふっと目元を和らげ、レオンの頭を愛おしそうに撫でた。

「ええ。レオン様を泣かせようとする悪いネズミ(悪臣)たちは、これで宮廷内からは一人残らずお掃除いたしました。明日からは、新しい、クリーンでホワイトなリトアニア王国が始まります。予算もたっぷり確保しましたから、これからは美味しいものも、着たいお洋服も、何でも我慢しなくて良いのですよ」

「わあ……! ありがとう、シルバ! ぼく、シルバが大好き!」

ギューッと抱きついてくるレオン。その温もりを感じながら、シルバの内面おばあちゃんは、深い満足感に包まれていた。

真面目すぎて過労死してしまった元のシルバの魂も、きっとこれで浮かばれているだろう。

「さて、アルさん」

レオンを抱っこしたまま、シルバは背後に控える秘書官に視線を向けた。

「はい、シルバ様!」

「明日からの『新体制移行プラン』の書類、夜までに用意しておいてちょうだいね。定時退職……ではなく、定時退勤を目指して、効率よく片付けましょう」

「はいっ! お任せください!」

アルは目の下のクマを完全に消し去り、頼もしい一流の秘書官の顔で、深く一礼した。

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