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敏腕秘書歴50年のおばあちゃん、弱小国の宰相に転生する 〜孫のような幼王様を泣かせる悪臣は、容赦なく書類の山に沈めます〜  作者: ペクチン21時


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第23話 神殿利権の完全解体

「待て! 私を捕らえれば、神殿を支持する信徒たちが黙ってはいないぞ! 王都中で暴動が起きるぞ!」

往生際悪く叫ぶマクシミリアン司教に対し、シルバは冷徹な氷の瞳を向けた。

「暴動ですか? いいえ、起きませんよ。なぜなら、あなたが隠匿していた財産と、神殿が独占していた流通マージンは、すべて本日をもって『市民への還元』および『神殿の下級職員の給与引き上げ』に充てると、すでに王宮前で触れ出しましたから」

「な、何だと……!?」

「神殿を支えているのは、あなたのような肥え太った上層部ではなく、日夜真面目に祈りを捧げ、街の清掃や救済活動を行っている下級の神官やシスターたちです。彼らの給与を三倍にし、神殿の運営を透明化する。信徒たちが支持するのは、私とレオン様、どちらでしょうか?」

大聖堂の外からは、いつの間にか集まった多くの市民や下級神官たちの「シルバ宰相万歳!」「レオン王様万歳!」という地鳴りのような歓声が聞こえ始めていた。

マクシミリアン司教は、完全に力が抜けたようにその場に崩れ落ちた。騎士たちによって、次々と悪徳貴族の残党ともども連行されていく。

「シルバ様……完璧です。まさか、神殿の利権を一日でここまで完璧に解体してしまうなんて……」

アルが感動のあまり涙ぐみながら書類をまとめる。

「当然です、アルさん。組織のトップを挿げ替える時は、現場の支持をあらかじめ根回ししておくのが鉄則ですからね。さあ、これで本当に、第1章の『社内大掃除』は完了です。可愛いレオン様のところへ、良い報告をしに帰りましょうか」

官服の袖をパッと下ろし、シルバは大聖堂を後にした。彼の足取りは、前世の重い肩凝りや腰痛が嘘のように、どこまでも軽やかだった。

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