第12倭 乙女の想拳 絶望を超越せん
己の十倍はあろうかと言う巨躯を前に、チュンダは怒り露わに言い放つ。
「チュンダさま、でもいくらなんでもその姿では……っ!」
ミチヒメは、自身の刻のチュンダに衣を脱がされたのと同様に、気付く間もなく口を優しく塞がれる。
「ミチヒメちゃん、知らないかもしんねぇけど、わしゃにはこれがあるべさ。
なんもさ、打ち直霊するのも、アイツさの頭ぶっ叩くのも、実はおんなじだべさ!」
この、六百遡りし刻の彼女も、まさに同じ事を眼を輝かせてミチヒメに伝えてくる。
「全ての肝要さなるのは……『万象の理』だべさ!
わしゃが今、理さ掴んでいる者の強さ、観せてやるべさ!」
そう言ってチュンダは腕を大きく回し始める。
すると、いつの間にか大槌が顕れて握り締められている。
「さぁ、思念金乃槌、いっくべさぁっ!」
迷わず突進してゆくチュンダ。
ただし、その足捌きはミチヒメから観たらそれほど迅くはない。
だが……。
「ぬ?
小娘? どこへ消えたぁっ?」
紅蓮の義眼を輝かせ、チュンダは鬼の死角から死角へと巧みに移動して、思念金乃槌を振り上げた反動で跳躍する。
「『大地之枷』よ、極まると良いべさぁっ!」
掛け声と共に、「思念金乃槌」は真輝銀の如く超重と化す。
大地に引き寄せられるように、凄まじい迅さでドゥー・ラムの頭部を撃ち降ろす。
「ぬっぐぁああっ!!」
大槌のあまりの重さに、彼は地中深く減り込む程に打ち据えられる。
「やったべさ!」
目配せして親指を立てるチュンダ。
しかし、大地が鳴動して激しく弾け飛ぶ。
響き渡る、一本角の猛々しき咆哮。
「うぉぉっ!
はぁ、はぁっ……。
この、頑健なる昏餓鬼の逢魔色身体。
それに対し此処まで傷つけるとは……天晴と言っておこう。
だが、此処までなり!」
夥しく朱き滴を垂れ流し、ドゥー・ラムは地面を殴りつけて土煙を巻き上げる。
「こったらもん、わしゃの真理眼なら一発だべさ!」
彼女が紅蓮を輝かせ見据えようとすると、その眼目掛けて吹き付けられる紫煙の棘。
「し、しまったべさ!
眼が……『生身』に還っちまったべさ」
遺る左目で煙を窺う。
「その眼でこれが避けられるか、受けてみよ!」
全身の魔闘氣を集束させた爪撃がチュンダを強襲する。
「くぁあっ!」
咄嗟に「思念金乃槌」を挟み込むも、後方の民家の外壁に強烈に打ち付けられてしまう。
「あ、ぐ……っ」
地を舐めるように倒れ込み、小刻みに痙攣するチュンダへ止めを刺さんと、ドゥー・ラムが咆哮と共に飛び掛かる。
「チュンダ殿ーっ!」
ラーマとハヌマーンが必死に駆け寄るも、全く以って間に合わない。
響き渡る衝撃音。
舞い上がる土煙。
「ふははははっ!
まずはひとり……! な、なんだと!?」
懊悩焔者の目にした光景……。
それは、想うよりも先に、刻を置き去りにした迅さで彼女を救い、既に快癒呪をかけているミチヒメの姿。
「た、助かったべや……。
したけども、それでこそミチヒメちゃんだべ……さ!」
静かにチュンダを降ろし将軍へと向き直る。
黄泉還る過去の惨状。
彼が肩当に仕掛けた呪符……。
召喚されし幻の軍勢……。
己を喰らい尽くされ続ける、蹂躙の宴……。
全てを奪われ、喪いし後の絶望の放浪……。
そして、転機となった乙女の救出……。
大きく息を吸い込んで丹田へと落とし込み、静かに吐き出す。
息吹と共に調息を終え、ミチヒメは言う。
「将軍さま……。
わたしは、誰かに霊力を付与されないと、以前のあなたの足元にも及ばない位弱いです。
それは此処できちんと認めます。
ですがこの、師匠達、四獣王と『家族』となり、常に付与してもらえるようになっています。
将軍さまも魔闘氣で増強されているとお見受けします。
今、此処に、互いのすべてを賭けて……尋常に比武せんとお願い申し上げます!」
今の自分の半分にも満たない、小さく華奢な単なる民の乙女。
その矮小なる存在が、威風堂々と、己を認めた上で尋常に比武を申し出てきている……。
「良いだろう……!
互いの今在るすべてを賭けて、いざ此処に尋常に比武せんとしよう!」
そう言うとドゥー・ラムは、激しく魔闘氣を昂らせてゆく。
強力な気当たりを受け、後方に吹き飛ばされそうになるも踏み止まり、ミチヒメは叫ぶ。
「師匠達! わたしに霊力を!」
真っ先に煌くは右腕に宿る白虎の「氣力帯紐」。
「任せとけぇっ! 付与霊呪!!」
純白と漆黒が掌を取り合う、虚無の疾風が彼女へと注ぎ込まれてゆく。
観る間に噴き上がる黄金の根源の氣力。
「よし! 次は風を乗せ……っ!
おい! ミチヒメ何をする!」
微笑みを湛えながらミチヒメは氣力帯紐を外し静かに地面に置く。
そして次々と「生命之法具」を外してゆく。
「ミチヒメ! いくらなんでも無謀すぎです!」
玄武からの、彼女らしからぬ焦燥めいた助言。
「……危うくば途中で割り入る故、存分に比ぶるが良い」
武神たる青龍からの感心。
「そうよね、その『想い』の強さこそミチヒメちゃんだわ」
朱華の炎を噴き上げる朱雀の満足。
「……何のつもりだ?
我を愚弄するつもりか?
巫山戯るのも大概に……!」
言いかけた彼が口を噤む程、凄まじく研ぎ澄まされて征くミチヒメの氣力。
「……将軍さま。
わたしは、わたしの中に眠るこの氣力と、師匠達より授かりし武の技を以って全力で闘います!」
言い放った途端放たれる黄金の氣力。
その峻烈なる波動。
それだけで、昏餓鬼と化したオロチ族達が恐れをなして後ずさりする。
(……普段はこんなにも溢れる『恐怖』を……。
ビャッコが直霊してくれていたのね……!)
「氣力帯紐」を外した事により、正気に還り戦慄するミチヒメ。
過ぎ去りし、刻み付けられし絶望、凌辱、屈辱……。
未だ、自身の想いの中で、昏く淀み、心に巣食い呪縛する恐怖の源泉を、そしてその怨念に怯える身体を……。
己のすべてを猛らせ湧き上がらせた、想念の拳にて「叩き伏せる」。
溢れ出す混濁した想いを、紙縒りの様に絞り込み、怨念と憎悪と憤怒を超克して純然たる闘志へと想い直霊する。
堂々たる武人の想いを籠めて、巨大な鬼と化した先代将軍へと向き直る。
「我、刮目したり……!
良い様に喰らい尽くされ、蹂躙されしあの刻とはまさに別人なり!
ふはははは!
――参ろう、いざ尋常に比武せん!」
掛け声と共に、ドゥー・ラムは瞬時に激しく踏み込んで間合いを埋める。
チュンダの刻とは違い、振り被らず最小の動きで爪を集束させ、鳩尾目掛け撃ち抜いてくる。
すぐさまミチヒメは合わせる様に右腕を滑らかに突き出して、将軍の腕の外側から纏わりつく様に廻天させる。
だが、遥かに巨大で強大なドゥー・ラムの突きをいなし切れず、すぐさま右腕を内に廻すように伸ばす。
そして半歩外に踏み込んで躱して地面に掌を突く。
掌を軸にして全身を廻天させ、前方に流れ重心が浮き気味の将軍の左足を、地を這う蹴撃で全力で払う。
「崩れた! 今!」
瞬時に踏み留まろうと振り向き直る将軍。
左足を戻し構える前、刹那の間だけ観えた顎をミチヒメは逃さない。
両の掌で地面を突き上げ、錐揉み状に身体を廻天させて全力で蹴り上げる。
「くっ! 半間遅かった!」
左の掌を間に挟み込み、辛うじてドゥー・ラムは受け止める。
蹴り上げた勢いで空中で身を翻す。
そして、構えを取り直し、悔しそうな表情でミチヒメは彼を見据える。
獣毛に覆われたドゥー・ラムの背中に、冷たい汗が流れ落ちる。
間違いない。
彼女の「武」は、正真正銘本物である。
その証左として、護りし筈の左の掌を貫通し、彼の視界は未だ揺れている。
「素晴らしく、そして凄まじきなり。
それが、其処な四獣王方から譲り受けし武であるか?」
心底驚嘆したが、揺れを治す刻を欲す為である。
「そうよ。
そして、次の技で……決めてみせます!」
(……大きく吸い込んで……丹田……その奥深くへと……)
ミチヒメは更なる深き調息により、極限まで己の氣力を研ぎ澄まし高めてゆく。
「よかろう!
見事放ってみせるが良い!」
ドゥー・ラムは、先程以上の鋭さの、爪槍の連撃を放ってくる。
「素晴らしき! 一撃一撃皆『体』入りしなり!」
練り上がりし彼の武に対する、青龍からの純然たる賞賛。
息つく間もない怒涛の連撃を、ミチヒメは穏やかな表情で最小限の体捌きで躱してゆく。
そして緩やかに間合いを詰めてゆく。
「猪口才な! ぬぅん!」
ドゥー・ラムは角度を変えて真一文字に薙ぎ払う。
「今!」
ミチヒメは将軍の手刀に逆らわず、風に舞う羽の様に身を翻す。
そのまま彼の右脇へと自然と回り込み着地する。
そして、左掌底を密着させ寸勁を放つ。
「ぐはぁっ! 何の、こ、これしき――っ!!」
同時に、右掌を上から重ね、全身を大きくうねらせる。
激しく螺旋状に重心を加速させ、爆発的に吐き出す呼吸と共に、左右の掌から相反する螺旋勁を同時に放ち透徹させる。
「啊啊啊啊啊啊っ!
双対渦勁!!」
陰陽の螺旋が掌を取り合い、互いに共鳴して未曽有の振動を齎す。
「な、なんと、言う……凄まじき撃掌……ごぼぉっ!」
その言葉を最後に、ドゥー・ラムは全身の穴より噴血し崩れ落ちる。
ミチヒメの放った強烈で清廉な、黄金に輝く勁の波動。
それは、彼に巣食う「禍々しき想念」をも打ち祓ってゆく……。
懊悩焔者の内に、ひとつ、またひとつ想い出されてゆく記憶。
己の浅薄さが招いた惨事。
彼女の絶望と惨状。
そしてそれでもなお立ち上がり、今こうして緋徒ならざる存在となった自分を、尋常に打ち負かすまでに研鑽に努めてきた真寧なる想い……。
「――セイリュウ! 快癒……!」
静かに差し出され、静止を促すドゥー・ラムの掌。
「其方の情けは……受けぬ……受けられぬ!
克明に想い出ししなり。
我の咎にて其方は、其方は……!」
彼はすべてを想い出す。
下伽耶大将軍となったミチヒメへの羨望、嫉妬。
彼女の弛まぬ努力への賞賛、評価。
そして……御使いを名乗る道化師の誘惑……。
「……お、愚かにも……。
我が其方を羨み、妬みなどせねば……。
あの、道化師の甘言に乗らなければ……!
『我等』が祖国、下伽耶を滅ぼされる事、防げしなり。
実に、浅はかで卑しき、我が想いなり……」
昏餓鬼となった彼の眼から、止め処なく流れ落ちる熱い贖罪の滴。
「……将軍さま、あなたのした事は……許される事じゃないわ。
でもね、そんな想いですら……抱いてしまうのが……」
静かに歩み寄るは、自身も過ちを抱え歩むラーマ。
「左様。
神威ならぬ、緋徒であり民衆である。
許されはせぬ。
しかし、気付きし今ならば……。
悔いて善かれの想念で生きてゆく事……。
それがきっと叶う……っ!」
ラーマが言い終える前に彼を撃ち抜く漆黒の稲妻。
虚空より響き渡る嘲笑。
「ヒヒッ! 壊れた玩具なんていらないんだよねぇ!
――完全抹消!
これで消滅ちゃぇ! ヒャハハハハ!」
「セイリュウ! 快癒呪!」
ミチヒメは即座に快癒呪を放つ。
だが……彼の「消滅」は青龍の快癒でさえ免れない。
「そ、そんな……。
せっかく気付けたのに、これからなのに……」
彼に齎される不条理な消滅。
その絶望を目の当たりにして、すべてを奪われ喪った心境が、ミチヒメの胸中に黄泉還りかける。
彼女の憂う顔を観て、ドゥー・ラムは消えかけた腕で必死にミチヒメを掴む。
「存じておるであろう……?
想い折れて、絶望に屈する事こそが、真の敗北なり、と――っ!」
非情なる終の一撃が、虚空より齎される。
最後、声を上げる事もなくドゥー・ラムは消滅させられる。
虚空に亀裂が入り浮かび上がる幻影。
それは、絶望を齎した城を操りし道化師。
彼は残念そうに、忌々し気に呟く。
「往生際悪いんだよねぇ。
そしてやっぱり、タダの民で成人男性じゃダメみたいだねぇ。
霊力が足りなさ過ぎて、せっかくの『有用な権能』も、全く遣い熟せなかった様だよ」
静かに彼の掌に還りゆく昏き玉。
彼は、その場の誰にも目もくれず、ただ独り喋り続ける。
「全く以って興ざめだよ。
まぁ、良い『試し』にはなったねぇ。
あぁ……英雄王くん?
済まないねぇ。
次の催し物はもっと面白いから期待してくれたまえ!
ヒャハハハハ!」
激昂したミチヒメが、朱華の翼で虚空に浮かぶ道化師へと跳び上がる。
「あなたって、あなたって……! 赦さない! スザク!」
道化師の幻影は直前に消え去り、放たれた炎の蹴撃は虚しく空を斬り裂く。
『……『城』で待っているよ。
無事に辿り着けたらだけどねぇ! ヒャハハハハ!』
響き渡る煽情的な「神威之啓示」。
ミチヒメは、彼が消え去った虚空を睨む。
「――今に観てなさい! 必ず……!」
今は彼の視界にすら入らず、歯牙にもかけられぬ自分。
必ず振り向かせ過ちを認めさせてみせる……。
ミチヒメは、その想いを籠めて拳を握り締める。
そして我に還り地上へと向き直る。
僅かに立ち昇る、「将軍」であった土煙。
無常感に苛まされるも、「無常観」へと想い還し、ミチヒメは師匠へ尋ねる。
「セイリュウ師匠……。
彼も……無事に輪を廻れる……?」
自身の左腕へと直霊した「青龍乃籠手」が輝く。
「……案ずる事無き。
しかるべき境涯を潜り、精霊神となるであろう」
「……良くやったべさミチヒメちゃん」
元の巨躯の神威、オーディンへと還りしチュンダからの慰労。
「左様でござりまする!
まさに極みつつある武。
真寧なる想い……!
その素晴らしき事、しかと拝見仕りしでございまする」
彼女の武に対して感動したハヌマーンからの感嘆。
「まさに。
因縁の相手に、非の打ち処無き比武。
流石は我が魂の妹 (いもうと)なり!」
最後、敢えていつもの振る舞いで応えるラーマの気遣い。
「みんな、ありがとう……。
最後、悔しいけど、出来る限りは……」
ミチヒメはそこまで言い掛けると、静かにラーマに抱きしめられる。
「……其方が背負う事では無き。
尋常なる比武の果て……。
そう想っておけば良い。
故……常々『魅せられし』其方の姿……。
咲き誇るような笑顔、『兄』に再び観せてはくれまいか……」
今は一介の民であるラーマの真寧なる想い。
白虎が応える様に氣力帯紐を煌かせる。
「ミチヒメちゃん、安心するべさ……。
今しがた、『葬送神女』から聴こえてきた伝令だべさ。
『懊悩焔者とされし者 英霊乃館に集いて 己を磨かん』
したからもう泣くんでないべさ、ミチヒメちゃん」
オーディン曰く、遥か彼方に浮かぶ星の一つに、彼が見初めた英霊達の住まう館があると言う。
「みんな霊体だべ?
したっけもう輪を廻る事もないべさ。
あそこで、自分さ磨からさって極まりしヤツぁ、『自力』で神威之色身体さ成って今世に顕現だって叶うべさ!」
力強い笑みを浮かべオーディンは拳を握り締め、優しくミチヒメの拳と突き合わせる。
「オーディン……ううん、チュンダさま、ありがとう……!」
ミチヒメはゆっくりと立ち上がり面を上げる。
それは、春先の冷たい雨を浴びた後、晴れ間から差し込める陽光を浴びて輝く山桜そのものの笑顔。
「ないだってまぁ、本当は乙女のわしゃでさえ、惚れちまうほどのめんこさだべさ!」
そう言ってオーディンはその大きく広い肩にミチヒメを座らせる。
「ほりゃ、英雄王さんもこっちさ座ると良いべさ」
抱え上げられ驚くも見つめ合うふたり。
「ふふ、お兄さまお待たせしてごめんね。
はい! これで……どうかしら?」
ミチヒメは、最愛の兄に向かって精一杯の想いを籠めて笑みを浮かべる。
幾多の艱難辛苦を超えた末であっても、今なお抱ききる純真無垢な心。
短い刻だが、儚くも清廉に想いの丈を顕して咲き誇る、可憐な華の如き笑顔に、ラーマは魂の奥底より魅了されて動けなくなる。
「お兄さま……?」
(手折らず咲き誇るからこその……。
清廉にて可憐なる美しさ……。
まさに聖乙女なり……)
「ないだって、ミチヒメちゃんがなんまらめんこすぎて、ラーマさん動けなくなっちまったべさ!」
その屈託のないオーディンの言の葉に、想わず笑わされてしまうハヌマーン。
「まったくでござりまするな!
我等が『聖乙女』様の可憐さには、我が王も形無しでござりまする」
ハヌマーンもつられ、口伝に漏らしてしまった意外な想い。
「え? えぇ! そうなの?
ラーマお兄さ……っ!」
「後生である。
それ以上は言の葉に出さぬよう願いしなり……」
困り果てて苦笑いするラーマを観て、ミチヒメは、何故か解らずに、小さく拳を握り締めて笑みを浮かべる。
(……うれしい……のかしら、わたし……?)
「さぁ、一つ壁さ超えたけんども、此処は敵地。
けっぱり過ぎちゃぁだめだけども、程よく氣さ引き締めて、ぼちぼち行くべさ!」
静かに二人を地面に降ろし、オーディンは彼の城を見据える。
ミチヒメも、ラーマも、ハヌマーンも。
「皆、参ろう!」
異体同心の絆を深め、「希望之閃光」達は昏き蒼穹を輝く紺碧に直霊せんと進んで征く。




