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神威(カムイ)の流転と聖なる詩片  作者: カムイ ピリマ(神はひそかに教える)
第弐部 『時空を超えし幻の軍勢』ラーマーヤナ(一書)編――秘幻乃神謡 其之壱 昔日英雄乃詩――
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第10倭 掌を取り合い 産まれし希望 闇を祓う

其之壱 『白猿之神威(ヴァナラ・ハヌマーン)の秘めし無念』


 空を翔ける雷鳥の中で打ち明けしラーマの想い。

 傾聴していた白猿之神威《ヴァナラ・ハヌマーン》が、意を決した様に立ち上がり、ふたりの前に跪く。


「某が彼の刻に、英雄王《ラーマ》様よりその神威授かりしも今の為体《ていたらく》……。

 それは、斯様な出来事にて起こりしでござりまする……。

 よろしければおふたりとも、何卒お聴き下さりませ」


 静かに頷くラーマとミチヒメ。

 その様に安堵を顕してハヌマーンは語り始める。


 先の話の後、ラーマに頼まれたハヌマーンは、再び得た権能を持ち、自在に空を飛翔してシータを探す。


「す、素晴らしきなり!

 これならば必ずや清廉王女(シータ)様、見つける事叶いまする……!」


 己の復活の為、ラーマより授けられた弥満之神威(ヴィシュ=ヌ)の権能。

 その凄まじさに対し高揚して漏らすハヌマーンの驚愕《ピリマ》。


 彼は己に宿した神威により、理想之浄土《ガンダーラ》中を飛び回る。

 神智都《タクシャシラー》、豊饒乃大地(コーサラ モシリ)、その王城、難攻不落乃都城《アヨーディヤー》……。


「この辺りからは、シータ様の大凬(レラ)は観じられませぬ。

 ――これは、更なる南!

 吹く風に混ざる、邪悪なる魔闘氣(ウェントゥム)を斬り裂いて空を翔けし深碧の大凬は……!」


 その姿を見つめ歯噛みする一柱の幻影。

 天に浮かぶ天超飛翔神(カンナ=カムイ)威之城(・チャシ)の中、記述の広間より響き渡る彼の狂笑(ピリマ)。


「ヒヒッ! あの英雄気取りの王サマが、ただの民衆(ウタラ)になってしまったのはとっても良いねぇ!

 だけどね、『お猿さん(キミ)』が強くなりすぎちゃ、面白くないんだよねぇ」


 八葉の蓮華座のある、城の最奥「記述の間」。

 その中央にて、四大遊戯盤(チャトランガ)を弄る道化師が吐き捨てる様に言う。


「全てを喪い、さっきの大猿になっちゃえ! 記述之付与(アペンド)!」


 彼が虚空を書き殴る。

 其れ迄の突き抜けるような紺碧の空に、突然暗雲が立ち込め急変する。

 すると空も暗雲も引き裂かれ、生まれ出ずる数多の「虚空の裂け目」から、縦横無尽に迸る漆黒の稲妻が、ハヌマーン目掛けて絶望的に降り注ぐ。


「ぐっぁぁああっ!

 こ、これは、まさか管理……!

 ぐっぁぁああっ!」


 あまりの衝撃に天より堕とされるハヌマーン。

 辛うじて身を躱し地上に降り立つ。


「……『輪を廻らされて』はおらぬであるな……。

 我が身護りし「大いなる真理」よ、魂(ラマトゥ)の奥底より感謝いたしまする……。

 今の雷撃は一体……?

 む、こうしてはおれませぬ! シータ様を!」


 再び空へと飛び上がる。

 だが、良く育った菩提樹の上程度で失速してしまい、ハヌマーンは地上へと降りてきてしまう。


「こ、これは……と、翔べませぬ……!

 先の雷撃によるもので……在りまするか……無念!

 然らば……神威之眼(カムイ・インカラ)!」


 ハヌマーンは、修行により身に着けし、万象を見抜く神眼を発しようとする。


「……こ、これも、またもや喪われしでありまするか……!」


 その刻、遥か頭上に浮かぶ絶望の城より響き渡る悪意。

 それは、嘲笑と言う名の「神威之啓示(カムイピリマ)」……。


「ヒヒッ! これで僕の描いた叙事詩(シナリオ)通りさ!

 さぁ、頑張って健闘してくれたまえ! ヒャハハハハ!」


 身震いする様に鳴動する空一面を覆う程の巨大な城。

 あろう事か、響く嘲笑と共に、突如顕れた天空の裂け目へと吸い込まれる様に消え去ってしまう。


「……くっ!

 『想い』折れる程の差を見せつけ、我等に『絶望』を齎す事……。

 それこそが目論みでありまするか!」


 見据えるは、雲一つなく澄み切った紺碧の空。

 飛翔する事も、広きを探る事すら奪われるも、ハヌマーンは諦めずに主君の想い人を探しに森を駆け抜けて征く。

 その後、自神以上に弱体化されてただの猿とされるも、「完全抹消」による消滅を免れた太陽神之子(スグリーヴァ)と雷霆神息(ヴァナラヴァーリン)を見つけ、従者として連れ添う。

 民達より助言を得、「ガンダーラ」の王、「敬虔転輪聖王(カニシカ)」に目通り叶い、賜りし「神威之啓示」。


「南の果てに浮かぶは、邪悪なる結界に護られし魔の島(ランカー)。

 南から吹く邪悪なる風ならば、間違いなかろう。

 だが、彼の島へ足を踏み入れるならば……」


 その啓示に従い訪れたのが……。

 此処、「王子授乳せし大地」の外れにあるチュンダの工房。


「……その状態じゃぁなんまらゆるくなかったっしょ。

 まぁ、まずこれさ呑むと良いべさ」


 渡された「至純之水(シパセ・ワッカ)」を呑み干すと、心なしかハヌマーンの氣力も霊力も回復してゆく。


「これは……!

 チュ、純陀(チュンダ)殿……忝き……!」


 頷きながらチュンダは優しくハヌマーンの肩を叩く。


「魔の島(ランカー)の封印さ、破る為の物、用意しておくべさ。

 したから、おめぇさんはその、英雄王(ラーマ)さんさ連れてくると良いべさ。

 任せたべさ!」


 帰路、世界乃天蓋(パミール)の「予言聖者の(ビビ ファティマ)乙女の泉( カムイワッカ)」で英気を養い、ハヌマーンと二匹の猿はダンダカの森へと向かってゆく。



「某が賜りし至高の神威は、確かに喪われしでございまする。

 で、ありますが、此度の事で確信持ちしでございまする。

 この世の裏で糸引きて操りし『管理者(ぜんのうなるもの)』……。

 彼等ですら畏れしものこそが……」


 ラーマはハヌマーンの言葉に、深く頷き不敵に笑う。


「決して折れぬ余達の想念(イレンカ)なり!」


 ミチヒメも確信の笑みを浮かべる。


「間違い無いわ!

 そしてそれこそが……」


「「「「「希望之閃光! だべさ(だと想われます……)!」」」」」


「今のって……!

 探求之神威(オーディン)さまと……まさか雷鳥(フミルィ)!?」


「んだべさ! フミルィさ頼んで『声』徹してもらったべさ!」


 驚くミチヒメをよそに、船内に響き渡るオーディンの返答《ピリマ》。


「……勝手かと想いましたが、オーディン様の声を徹させてもらい、フミルィも参加させて頂きました……」


 僅かばかりながら、声を弾ませたように聴こえる雷鳥の告白《ピリマ》。


「まさに異体同心なり!

 フミルィ、オーディン、フレース=ヴェルグ、ハヌマーン、そして……ミチヒメ。

 共に参ろう!

 彼の島はすぐ其処なり!」


 前方に浮かび上がる、漆黒の稲妻迸る昏き闇の靄で覆われし島。

 想いの掌を重ね合わせた希望之閃光達は、一丸となり闇を斬り裂かんと翔けてゆく。



其之弐 『魔の壁を撃ち抜く希望之閃光』


「くっ!

 これ以上は進めぬであるか……」


 已む無くラーマは、ランカーの手前の海上に雷鳥を着水させる。


「んだべ。

 こいつさ破らねぇと、この島さは入れないべさ」


 海面に八脚神馬(スレイプ・ニール)を立たせオーディンは呟く。

 そのまま彼が続けて齎す「神威之啓示」。


「したから此処から、あの呪法さ放たねぇとなんねぇべさ……!」


 ラーマは、オーディンの言葉に行く手を阻む昏き闇を見据える。

 天まで覆わんばかりに立ち昇る絶望の壁に、折れそうな自分の想いを奮い立たせて叫ぶ。


「――いざ参ろう!

 細かな手はずを賜りたき!」


 彼の振り絞った勇気と想いを受け、オーディンは力強く笑う。


「よしゃ!

 したら、わしゃが水(ワッカ)、地(モシリ)さ出すべさ。

 暴喰乃虚無(フレース=ヴェルグ)!

 おめぇさんは……遣っちまったら封風之鷹(ヴェズルフェルニル)に戻っちまうけんど、全力で風(レラ)を頼むべさ。

 ミチヒメちゃんは『四大全部遣える』っていうから、火(アペ)さ頼むべさ!」


 オーディンの掛け声で一行は己の権能を高めてゆく。

 仕方ないとはいえ、己が発する事の叶わぬ為に無念露わなハヌマーン。


「某が万全ならば、フレース=ヴェルグ殿の権能遣い切らせぬ様、風を揮いし事叶うでありましょうに」


「……おめぇさんにはもっと大事な役目があるべさ……」


 オーディンが静かに語り出す。


「今の、神威弱められし某にでござりまするか?」


 叡智の紅蓮を輝かせ、オーディンは確信して頷く。


「んだべさ。

 神威さ弱っても……今迄に磨かれた品格……。

 『魂(ラマトゥ)の境涯』は喪われてないべさ!

 この破邪の呪法、ただの空(ニス)じゃダメだべさ。

 極まりて『大いなる真理』と感応叶う真の『空』、『虚空(ニス)』……。

 おめぇさん達の言の葉で顕わしゃぁ、『光明之世界(アー=カーシャ)』を以って放たないとなんねぇ。

 シータさまを除いて、ラーマさんの『虚空』を目覚めさせられる事さ叶うんは、敬虔深く信心重ねてきた、おめぇさんしかいないべさ!」


 続けてオーディンは、二匹の猿を紅蓮に輝く義眼で見据える。


「この二匹が此処に居るのも、まさに僥倖だべさ。

 ミチヒメちゃんが火(アペ)に専念して付与さ出来ねぇ中、この猿たちがラーマさんに氣力(トゥム)さ渡せるべさ」


 オーディンの見解。

 彼等は自身で揮う事は封じられしも、今迄に、鍛え練り上げ培われた氣力を内包していると。


「境涯高く、威力なくとも『大凬』まで高められる風、莫大な氣力……。

 あとは、ラーマさんの想念(イレンカ)次第だべさ。

 うまく目覚めさせたら……。

 『禁忌の神呪』で権能呼び出し、この『呪法』さ放つと良いべさ!」


 そう言うや否や、虚空に浮かび上がる輝く呪文。

 それは、「禁忌の神呪」と呼ばれ伝承されしもの。


『――風は竜巻となりて無を宿し 無より眞なる神威之力生ず――』


「こ、これであるか……!

 そしてこの呪法……。

 よし、覚えたり!

 然らば皆の、参ろうではないか!

 最初の空(ニス)の目覚めも、其方に任せる。

 ハヌマーンよ! そなたの風を!」


「ははぁっ! 身に余る光栄!

 参りまする! 付与生氣呪・風!!」


 ただの民であるラーマを、清廉な風が包み込む。

 すると透明に輝く氣力が溢れ出て来る。


「よしゃ!

 したら、じゃんじゃんいくべさぁっ! 暴喰乃虚無(フレース=ヴェルグ)!!」


 オーディンの掛け声に頷く、フレース=ヴェルグの凄まじい暴風。


「す、凄いわ!

 これはわたしがビャッコと掌を取り合わせた刻を遥かに……!」


「あったり前だべさ!

 フレース=ヴェルグは、すべてを喰らう世界(モシリ)の風さ統べる王の一柱だべさ!

 こいつの風さ勝てるのは、『大凬《レラ》の四氣王』さんだけだべさ!」


 戦慄を覚えるミチヒメに対し、力強く笑みを浮かべてオーディンが構え始める。


「したら次はわしゃだべさ!

 水(ワッカ)! 地《モシリ》!

 掌を取り合えば世界を顕さん! だべさぁ!」


 産み出されるのは水を湛えた巨大な大地の球。


「な、なんなのよ!

 その巫山戯た氣力(トゥム)の大きさって!」


 小柄な乙女(チュンダ)でもあるオーディンが、得意満面に言う。


「いっつも貯めている分さ、全部一気に出ささったからだべさ!」


 彼は言う。

 鍛冶師として振舞いし間、ひたすらに己の氣力を、「詩片の狭間」に密かに隠した「武具」へ封じていたと。

 

「したから……管理者《ヤツラ》にもばれていないべさ!」


 一瞬ミチヒメの眼に、強大な背中の向こうに、悪戯好きな「大地之石鍛冶(ドゥウェールグフ)」の乙女が浮かび上がって観える。 


「……呆気に取られている場合じゃないわね。

スザク! 啊啊啊啊啊啊(やぁぁあああ)っ!」


 掛け声と共に、ミチヒメの拳から朱華(はねず)の炎が猛り狂う。


「今だべさぁっ!

 ハヌマーン! 

 ラーマさんへ極め高めた『大凬』の氣力、渡すと良いべさぁっ!」


 深々と頷き、意を決してハヌマーンは両の掌を合わせ集中してゆく。

 二匹の猿が彼の足元にしがみ付き、祈る様に閉眼する。


「……「大いなる真理」よ……。

 此処に敬虔なる使徒、白猿之神威(ヴァナラ・ハヌマーン)が願い給う。

 我が風を、至高の『大凬(レラ)』へと直霊給え!」


 すると、程無く天より煌めく法雨が優しく降り注ぐ。

 その法雨を浴びたハヌマーンから、白銀に輝く凄まじい旋風が巻き起こる。


「お、おぉ!! これぞまさに!

 英雄王(ラーマ)様っ! 参りまする!!」


 ハヌマーンが、裂帛の気合で放つ「究極付与生氣呪」。

 承露を身に着けたラーマは、その莫大な氣力の奔流のすべてを受け入れてゆく。


「はぁぁぁああっ!

 目っ覚っめっよっ! 虚・空(ニ・ス)ーッ!!」


 限界を超えたラーマの絶唱《ピリマ》。

 一瞬、彼の髪が真輝銀《シキンナカネ》に煌き、瞳に紅が宿る。

 それは、刹那の刻だけ叶いし「神謡者(カムイ・ユカラ)」の権能……。


「あぁ、あの輝き、また……。

 この刻のラーマさまって……本当に……」


 理解し難いほど、魂の奥底から焦がされて欲する至高の輝き……。

 無理筋徹し産まれ直霊す、その儚くも凄絶なる姿に、ミチヒメは立ち尽くして見惚れてしまう。


「ラーマさん今だべさぁっ!!」


 好機を伝えるオーディンの咆哮。

 頷くラーマが、額中央を眼の様に輝かせて唱え始める。


『――風は竜巻となりて無を宿し 無より眞なる神威之力生ず――』


 放たれし至高の氣力達が、掌を取り合う様に渦巻いて重なり直霊して征く。


「すべての自由と平和の為、此処に顕し給わんと願う!

 悪しき壁よ、我が前に希望を拓け!

 はぁぁぁああっ! 神魔五芒封印呪(ウブ=イキネイペカ)!!」


 放たれた「虚空」の、壮絶かつ清廉な透き通る波動。

 それは、四大を纏め上げて虹色に輝かせ、極みの朱金之光と化す。

 放たれた光は、悪しき想いを穿いてゆく。

 それはまさに、顕れ直霊した希望之閃光。

 無人の野を疾るが如く、万象を撃ち抜いてゆく。


 一介の民が、想いのみで無理筋徹した反動。

 力尽きたラーマは、浮かび上がりし宙より無防備に落ちてゆく。

 その姿を目にして我に還ったミチヒメが、彼目掛けて全力で朱雀の翼を羽ばたかせる。


「お兄さまっ!」


 間一髪ラーマを抱き留め、ミチヒメは静かに地上に降り立つ。

 軽く身震いし、程無くラーマは目を覚ます。


「呪、呪法は……?」


 ミチヒメは、溢れる涙のまま彼に抱きつく。


「観て下さい!

 お兄さまの放った光……。

 それはまさに『希望之閃光』よ!」


 視線を移した先……。

 それは、闇黒の壁が大きく裂け、まるで歓迎するかの如く道が拓かれている光景。


「流石でありまする!

 しかし、あれほどの奔流、よくぞご無事で!!」


 本来の自神でも御しきれぬほどの莫大な奔流。

 それを見事直霊したラーマへ、心の底から感嘆の声を上げるハヌマーン。


「んだべさ……びっくりなほど良くやったべさ!

 したけども……あの無理筋は……なるべくならもうしない方が……いいべさ」


 凄絶なる権能に対する代償……。

 

「次、この境涯で権能さ顕し直霊した刻さ……。

 きっともって『輪を廻る』……かもしれんべさ……」


 彼を慮るオーディンの「神威之啓示」。

 しかしラーマは不敵に力強く笑う。


「あぁ!

 しかと魂(ラマトゥ)の奥底に刻みしなり……。

 だが、余の身命を賭さん事にて、世界(モシリ)に平和訪れしならば……本望なり!」


 その言葉を聴いて真っ先に反応し、ミチヒメは彼の顔を自分に向けて拳を握り締める。


「ダメっ!

 絶対にダメよそんな事!

 ――お兄さまが先逝くなんて……わたし絶対に許さないから!」


 握り締めた拳を開き頭を撫で、ミチヒメはそのまま彼をきつく抱きしめる。

 静かに聴こえる咽び。

 堪えようともその場面を想うだけで、流れる涙は止められない。


「……王としての言の葉への責、軽んじていたなり……。

 此処に改め直霊せん。

 必ずや、皆で無事に帰還せん!」


 瞬間、咲き誇る山桜(カリンパニ)の笑顔。

 奥で頷く巨躯と封風之鷹。

 傍に寄り添い跪いて安堵を顕す臣下。

 彼に倣うように頷く猿達。



「参りましょうお兄さま!

 わたし達の掌で世界に希望を!」


 圧倒的無勢ながら類稀なる精鋭。

 「希望之閃光」達は、ランカーの奥地にて待ち構える、絶望の城を目指し歩んで征く。


 空に輝くは力強い陽光(トカㇷ゚チュㇷ゚)。

 その黄金の輝きが、自神達に祝福を齎すようにオーディンは静かに祈る。

 そして皆へと向き直り、共に島の奥、目指す地へと歩んで征く。

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