表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【10.8万PV 感謝!】日輪の半龍人

作者:倉田 創藍
〈大陸魔導戦記! 変革と軌跡の果てに半人半龍が掴む未来とは!?〉

 人間、魔族、獣人族。
 3つに大別される民族が互いを人と認識し、然れど、一見して血の源流を辿るまでに苦労はしない、種族間の垣根がまだまだ比較的高い時代。

 人間の統治する王国、帝国、共和国、聖国が存在する大陸の西部。
 ラービュラント大森林と呼ばれる大樹海にひっそりと存在する魔族の隠れ里に、世にも珍しい半龍人として生を受けたアルクス・シルト・ルミナス。
 凡そ前例のない人間と魔族の混血種でありながら、彼が稀有な存在であったのは、それだけが理由ではなかった。
「ししょう。ぼく、前世のきおくがあるみたいです」
 彼には前世、現代日本の記憶もあった。
 つまり、彼は異世界からの転生者でもあり、半龍人でもあったのだ。
「いろいろ思い出したことはあるけど、ぼくはぼくのまま。アルクス・シルト・ルミナスのままだよ」
 しかし、人格だけは引き継がず。周囲が安堵したのも束の間。

 運命の歯車が緩やかに廻り出す。
 その原点とも言える出来事。それは顔さえ知らぬ父の墓に出向いたことであった。そこで、初めて知ることにもなる。
 父が里の皆に”英雄”と称えられている所以を。己が唯一人、混血でも受け入れてもらえている理由を。
 その日から、アルクスは強くなろうと足掻き始めた。
 龍人の母譲りの紅い瞳に、父譲りの強固な意志を宿し、師の教えや恵まれた環境を活かし、ひたむきに前へ前へと。
 転生者であるがゆえの身体と心の不調和や、純粋な魔族にしか発現せぬ特殊能力”魔法”が使えぬこととも正面から向き合って。

 そうして研鑽を積み、幼馴染らと切磋琢磨していく日々は流れ、12才になる頃には、戦士見習いの見習いに抜擢されるほどの実力になっていた。
 多少問題児の気はあれども、将来有望。そんな評価を受ける上昇志向の少年。

 しかし、その年の冬。またもや転機が訪れる。
 里の子供が行方不明になってしまったのだ。
 見習い任務の最中であった彼と幼馴染らは躊躇うことなく、酷寒の渦中へと飛び込むことになる。
 そこで彼の身に何が起きるのかも、そこに、何が潜んでいるのかも、そしてその事件が、自分達の行く末を大きく変えてしまうとも知らずに。

 未熟な半人半魔の辿る軌跡が帝国に、ひいては大陸に新たな風を喚ぶ。
 アルクスは終極に何を見る?
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 201 ~ 223 を表示中
魔導学院編ノ參
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 201 ~ 223 を表示中
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ