表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10.9万PV 感謝!】日輪の半龍人  作者: 倉田 創藍
武芸者編ノ伍 鋼業都市アイゼンリーベンシュタット編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/223

設定:第2部5章の新規登場人物・地名・魔術名まとめ①

2023/10/10 連載開始致しました。


初投稿になりますのでゆるく読んで頂ければありがたい限りです。


なにとぞよろしくお願い致します。

〈 新 規 地 名 〉


〇鋼業都市アイゼンリーベンシュタット:山岳都市ベルクザウムから西北西に760km(キリ・メトロン)地点にある大都市。侯爵領。


 その名の通り鋼業全般が盛んな都市。中でも鋼鉄の製造及び加工は帝国でも一、二を争うほどの技術力を持つ。


 比較的高い建物が多く、都市の西端を流れる大運河では海運業も盛ん。海と面していない陸地ながら冷凍技術とこの大運河のおかげで魚も有名である。


 北部には魔導列車の線路と駅が走っており、都市を出て東方面には丘陵地帯が広がっている。


 南部に領主館である巨大なシュルスシュタイン城があり、都市を出て南方面にブルーメンコルプと鉱山。


 帝国が興る前の小国時代は武器製造に欠かせない重要な土地であった。しかし働いている者達は身分の低いものが多く、不満も多かった。


 当時、その小国の首都を潰した他国の第二皇子(後の初代皇帝)は真っ先にここへやって来て和睦を結んだ。


 その時労働者を束ねていた者が後の初代侯爵家当主。帝国貴族の爵位上では更に公爵と大公が上にあるが、それぞれどちらも皇族の血筋を引いているので、実質最高位に属する貴族階級と言える。


〇ブルーメンコルプ:通称は花の街。丘陵地帯にある街で特産品は果物で観光の街として知られている。


 季節に合わせ色とりどりの花々をライトアップしている。


 周囲も自然豊かで小規模ながら植物園もある。



〈 新 規 登 場 人 物 ( 登 場 順 ) 〉


〇ミリセント・ヴァルター:第2部4章設定にて解説の魔導列車の車内販売をしていた元売り子。


 アウグンドゥーヘン社の面接を受けに鋼業都市にまでやって来た。


 4月入社の採用試験にて合格。一般的な知識しかないものの、頭の回転そのものは非常に早く、記者魂を熱く燃やしている。自他共に認める運動音痴。


 ”グリム氏族の乱”では、立ち話に聞き入っている際にバレてしまい囚われていたところアルクスから救出される。この時にアルクス=”鬼火”だと気付いた。


 グリム氏族の関与していた違法奴隷の売買や武器の横流しといった犯罪の証拠である帳簿を持って前述の氏族の武芸者達から辛くも逃れ保護される。


 これによって侯爵が領地で起こっている事態を大まかに把握することができた。


 乱が収束すると、自身の経験した一日を基に記事を書き上げ上司へと提出。


 それをアウグンドゥーヘン社が号外として出したことで一連の出来事がグリム氏族の首魁ルドルフ・グリムであることを白日の下に晒した。


 都市を出発する”鬼火”の一党に独占取材の約束を取り付け、自身は南部支社にて精力的に活動中。



〇『黄金の荒熊亭』:”鬼火”の一党が鋼業都市で拠点としていた宿。それがおよそ15年前開業。


 現主人が前主人から買い取った際に2階建てから3階建てに増築。現主人の異名も相俟って鋼業都市では有名。


 どうしても荒事の多い武芸者は喧嘩が起きた際に店と従業員に少なくない被害が出るので、基本立ち入り禁止にしている。ちなみに立ち入り禁止になった理由はグリム氏族がよその氏族と喧嘩して店が荒れたせい。


 上述の通り、武芸者お断りではあるものの主人が直接見て弁えていると判断された新米武芸者にだけは安くて多くて旨い料理と、質素ながらも清潔な部屋を貸してくれる。当然ながらそちらは慈善事業なので赤字が常。


 信頼されている武芸者(ほとんどが武芸者時代の主人と仲が良い知り合い)なら熟練でも問題なく宿泊できる。料金は正規の価格。


 今では怪我や病気で引退を余儀なくされた武芸者やその家族を従業員として雇い入れている。


 ”黄金”の由来は主人が元二等級武芸者=金の認識票から。



・ 主人>>ロドリック:『黄金の荒熊亭』を営む元二等級武芸者。非常に大柄な人物で徳の高い聖職者のような雰囲気をしている。


 その膂力から”荒熊”の二つ名を持っているが性格は温厚でむしろ思慮深い。


 若い頃に目を掛けてくれた宿の老主人の引退と自身の結婚を機にすっぱりと武芸者活動をやめているが、”グリム氏族の乱”以後何かにつけては支部に呼び出される羽目になり、たまに愚痴っている。


 いまだに妻であるグレースにデレデレかつ、態度こそ毅然としつつもマリオンを溺愛している。


 乱の際は攫われてしまった娘を妻と”鬼火”の一党に任せ、都市の治安を守る為奔走していた。



・ 主人の妻>>グレース:黒髪、黒目をした猫獣人族の美しい女性。ロドリックの熱烈なアピールを経て結婚することとなったが彼の裏表がなく、どっしりとした性格を好いている。


 こちらも元二等級武芸者でシルフィエーラの耳でもわずかに捉えられるほどのしなやかな動きが持ち味。


 性格は冷静で、独特な丁寧語を話すがこれは独学がゆえ。また機嫌を表情ではなく目や尻尾といった部分で表す癖がある。


 ”グリム氏族の乱”で攫われた娘を助け出す為、マルクガルムと共に虜囚を解放した。


 その際、貨物船の警護についていた黒紋豹人族ヤニクによって急襲を受けるが、マルクガルムに守ってもらう形で娘と虜囚を連れて脱出した。


 また前述のヤニクの言う通り勘が鈍っているのは、武芸から自身を遠ざけていた為である。


 元々偏見の目を持っていなかった”鬼火”の一党を好ましく思っており、この”乱”によって恩義を感じている。


 『黄金の荒熊亭』の中では一番先に「アルクスが半魔族ではないか?」という可能性に行きついた人物。



・ 主人の娘>>マリオン:ロドリックとグレースの一人娘の半獣人。7歳。半獣人なので猫耳はないが尻尾と足は獣人族由来のものである。


 宿を営んでいる以上夜遅くまで仕事をしなければならない為、夕方過ぎから給仕手伝いをしている。


 大人しそうな見た目に反して好奇心旺盛な性格。母親と違って感情表現は表情と尻尾どちらも。


 ルドルフによって攫われたが、マルクガルムと母の手によって救い出された。


 元々見た目の厳ついライモンドや他の従業員が周りに多いことと、気づけば攫われていたのでトラウマを負うことなく済んだ。


 夜天翡翠が大のお気に入り。



・ 従業員>>ライモンド:禿頭に厳つい身体つき、口髭と凄まれれば子供でも泣き止む見た目の元四等級武芸者。『黄金の荒熊亭』の古株。 片目を負傷したことで武芸者稼業を引退。


 鋼業都市出身で、若い頃のロドリックとも古なじみであった為『荒熊亭』を開業して数年もしない内に妻と共に雇い入れらることとなった。

 

 性格は見た目とは反対にロドリックから心配性と称されている、所謂「石橋を叩いて渡る」性格。妻は半獣人で、彼女も『荒熊亭』の従業員として働いている。


 ”グリム氏族の乱”が起こった際、『荒熊亭』の守りを任されていた。そして

『荒熊亭』が襲撃を受けた際、グレースとマリオンを爆弾から庇って負傷した。


 マルクガルムの治療によって一命は何とかとりとめたものの左腕は損失。


 現在は失った左腕の代わりに暗緑色の義手を嵌めている。塗装は錆防止。



〇『紅蓮の疾風はやて』:”鬼火”の一党と懇意になった同年代、二人組の新人武芸者一党。等級は六等級。登録時は八等級。およそ一年足らずで階級を二つ上げた新進気鋭の一党。


・ 頭目”薙刀使い”>>ディートフリート:愛称はディート。レイチェルからは幼い頃からの「ディーくん」呼びである。当人としてはそろそろディートと呼んで欲しいところだが、幾ら訂正しても直らないので諦めている。


 個人でも六等級の青年。アルクス達より歳は二つ上。色素の薄い羊毛色ベージュ髪、左頬に大きくついている刀傷が特徴。


 パッと見は優男風だが、ほぼ常に担いでいる薙刀と頬の傷がその印象を打ち消している。


 同じ街の幼馴染レイチェルと共に『黒鉄の旋風』から助けられた経験から武芸者を目指して最も近い鋼業都市を拠点に武芸者登録。


 一党名『紅蓮の疾風』は『黒鉄の旋風』をリスペクトしてつけた名称である。


 氏族に入れとしつこい勧誘から逃れているときにロドリックに救われて『荒熊亭』を拠点宿にしている。


 主武器は2(メトロン)を超える薙刀。本当は『黒鉄の旋風』頭目レーゲンの大刀を扱いたかったのだが、非常に癖が強く、彼ほど体格も良くなかった為これに落ち着いた。


 実家の仕事で長物の扱いを覚えていた為に馴染みやすかったというのもある。


 戦闘型はこれまたレーゲンを彷彿とさせる前衛の戦い方。豪快に振り回すこともあれば、細かく突いて仲間に近寄らせないようにする戦い方も覚えている。


 性格はドがつくほどの直情径行。その分やさぐれたり歪んだりと言った感情とは無縁だが、悪く言えば単細胞。ややこしいことは苦手な為、アルクス達に絡んだ時点では攻勢魔術も二つ、三つしか覚えていなかった。


 等級を上げることを急務としているが、それは氏族の魔の手が相棒に及ばないようにする為ともう一つある。


 これはアルクス達に合同依頼を持ちかけた際までずっと悩んでいたことで、相棒レイチェルについてだった。


 レイチェルは武芸者登録時点で魔導技士の資格を有していた。その資格があれが少なくとも彼らの故郷では彼女が食うに困ることはない。


 しかし、ディートフリートの誘いに彼女は二つ返事で了承し、資格を持ちながらも武芸者となった。


 彼はついてきてくれた彼女への感謝と罪悪感の板挟みにあっていたがアルクス達と話す中でレイチェルを守るべき対象ではなく、手を取り合う仲間であると認識を改めた。


 ”グリム氏族の乱”の少し前まで人殺しの経験がなく、また精神的にも頼りない部分があったが、人間組で激戦を乗り越えた後はそれ相応に風格が出てきている。


 左頬の刀傷をポリポリと掻く癖がある。


 現在相棒レイチェルと等級を上げるために地道に功績を積み重ねている最中。



・ 副頭目”魔導技士”>>レイチェル:上述と同じく個人六等級の新人武芸者。焦げ茶色の髪を肩まで真っ直ぐに伸ばした少女。歳はディートフリートと同じ。


 喋り方や優し気な顔立ちは些か気弱そうに見えるものの芯が弱いということはなく、ディートフリートの誘いに二つ返事で了承して故郷を出るほどには意志も強い。


 記憶力が良く、短期記憶ならかなりのもの。後述の早撃ちはそれを利用している。


 実家が大戦時の銃工房であった為、若いながらも魔導技士の資格を持っている。


 魔導技士資格とは、4分類される魔導具の加工及び製造・販売に必要な資格のこと。それぞれ一級、二級、三級、特殊の4つ。


・ >>一級:前世日本で言えば国家資格。魔導列車の内部点検等の非常に重要な機関を扱うことのできる資格。国に登録され、機密漏洩を防ぐため厳重な守秘義務を負う。仕様書があれば火器でも制限は特になし。


・ >>二級:前世日本で言うと二級建築士くらい。国から資格を発行されるわけではないものの、その地の領主へ申請書を出すことで大抵の魔導具は扱える。一から図面を起こして製作することも可能。魔導機関、火器製作は不可。


・ >>三級:前世で言う食品衛生責任者くらいのもの。調理師ではない。こちらは民生品の魔導具を元に戻す()()()()()


・ >>特殊:()()()()()()()()製造・加工が不可。一級魔導技士より火器に関しての専門知識は上。またこちらは仕様書は必要ない。その代わり国外への販売・輸出は全面的に禁止。半分発明家とほぼ同義の資格。


 レイチェルが取得しているのはこの特殊魔導技士資格。


 祖父が擬似晶石を利用した魔撃銃を開発し、その発展型として魔導機構銃を生みだした。


※”魔導機構銃:刻印術式を刻んだ銃身に魔力を込めて撃ち出せるようにした銃。


 彼女の武器はその魔導機構銃二挺。繊細な操作と術式の把握が必要な為、簡便化された現在でも使い手は少ない。


 レイチェルは銀色の回転式魔導機構銃と黒鋼色の充填式魔導機構銃を扱う。


 前者はライフリングに共通刻印、弾倉に術式弾の刻印が施されている。


 後者は一定値まで魔力をチャージしなければ引き鉄のロックが外れない仕様となっている分、吐き出される爆雷術式弾の威力は非常に高い。


 ”グリム氏族の乱”を戦い抜いた後はより実戦向きな思考になり、愛用の魔導機構銃も多機能性より堅実・安定性を重視した改造を施している。


 一皮剥け、頼もしさが増してきたディートフリートへの恋心を自覚している。

 が、当のディートフリートは一皮剥けた弊害か、より武芸者としての高みを目指そうと励んでいるせいで鈍感さに磨きがかかってしまった。

 その為、遠慮のようなものがなくなって嬉しい反面、もどかしい気持ちを抱えている。



〇カーステン:アウグンドゥーヘン社の観光誌を主に担当している細身の中年男性記者。新人として配属されたミリセント・ヴァルターの上司。


 自然を愛する穏やかな性格。元気溌剌なミリセントを微笑ましく思い、また彼女の熱意を買っている。


 高価な社用魔導写影器に大興奮し、護衛のアルクス達の花見している様子を撮っていて後に写真を贈る。



〇パトリツィア・シュミット:シュルスシュタイン城に住まう鋼業都市の領主。階級は侯爵。熱血女侯爵として帝国南部では有名。


 歳は40手前だがどう見ても20代後半にしか見えないほどに若々しく活気溢れる姿と立ち居振る舞いをしている。こげ茶色の長髪を靡かせて威風堂々と歩く姿は領民達から広く支持されており、特に同年代の女性陣からは「立派な領主様」として人気がある。


 上述から推察される通り性格も竹を割ったようなスッパリした性格で、シルト家の持つ明け透けな気風に好感を持っている。


 また、学生の時に先輩後輩の間柄で出逢ったライナーとしっかり恋愛結婚にて入り婿を取っており、子はまだいないが世継ぎの心配をさせないほどには仲睦まじいことでも有名。


 トビアス・シルトは彼女の先輩に当たる。


 かつてアルクスの父ユリウスから助言を貰い、侯爵を継ぐこととなった。


 ”グリム氏族の乱”を実質終焉に導いたアルクスにはそのユリウスの気風と胆力を感じており、好ましく、また愉快にも思っている。


 ”乱”が再び起こらないよう武芸者協会と氏族への監査を命じたり、この機に帝国軍部の命令系統を見直す為という名目でがっつり探りを入れたりとやり手の領主であると言える。



・ 夫>>ライナー・シュミット:パトリツィアの夫。某貴族家の三男で士官学校時代のトビアスの親友。


 末の子供ということで実家では割合甘く育てられたが、それが逆に功を奏していたらしく謙虚で穏やかな性格をしている。


 その為なのか、次期領主となることが決定しているトビアスの無茶苦茶に散々付き合わされることになる。


 学生時代のトビアスは兄がユリウス、実家がシルト家ということもあって今ほど抑えた性格をしていなかった。


 ・気になった店にはたとえスラム街っぽくても突撃する

 ・寮から平然と脱け出す

 ・夜間でも構わず色んなところを歩き回り、果ては帝都の外に出る

 ・酒場で喧嘩しているところに突っ込み、「これも経験」と酔っ払いと殴り合いを演じる。

 ・擬似戦場での指揮を執らせれば最前線に出て行く

 など挙げればキリがない。


 基本的にその全てに付き合わされたのがライナーである。苦労性であると言えるだろう。


 そんな経験もあってか大抵のことには動じない。


 パトリツィアが外で仕事をするときは彼が内務を統括し、逆の場合は彼が外で指揮を執る。また彼女が仕事で不平を溜めて帰ってきたときは優しく受け止めて聞き役をする。


 ゆえに領民より、更に内部事情に精通している領軍の兵士や事務を担当している文官達からの評価が非常に高く、信頼も厚い。



〇グリム氏族:鋼業都市三大氏族のうちの一つ。残りはクリーク氏族とノイギーア氏族。運営の為に大河を用いた海運業を営んでいる。


※氏族:武芸者が相互補助を目的として寄り集まった集団。掲げる理想や思想はそれぞれで全く異なる。作るのに申請の類が必要ない為玉石混交。

 中にはただ上位陣が搾取したいだけのチンピラ集団もいる。


・ ”氏族長”ルドルフ・グリム:グリム氏族を束ねている長。三等級武芸者。四半獣人。


 実態は、およそ30年前から帝国に根を張り続けてきた聖国の凄腕諜報員で策謀家。


 幼い頃は聖国の獣人族が多い土地で虐げられて暮らしていたが母の死を機にその地の獣人族をあらゆる手を用いて皆殺しにした。


 その後、実の父である貴族の元に引き取られたが、そちらでも成人を機に実父も含めて皆殺しにした。


 そのせいで捕らえられ、死を待つばかりであったところを四半獣人ながら引き上げてもらった『あの方』に忠誠を誓い、母の姓を捨て去って諜報員ルドルフとなった。


 上述の通り、人を従えるというより利用する術に長けており、氏族を運営しつつ違法奴隷の売買、帝国軍装備の横流しなどを行っていた。

 グリム氏族の懐が潤っていたのはこのためである。ちなみに氏族を作った5年後から行っている。


 性格は冷酷かつ常に微笑みを浮かべているほどに余裕を消さない。その自信は幾重にも張り巡らせた自身の策とあらゆる状況を見据えて準備を怠っていないため。


 ”グリム氏族の乱”を引き起こした張本人。軍需工場がある鋼業都市の機能壊滅とラウラ・シェーンベルグ及びソーニャ・アインホルンの捕獲が狙いであった。


 半龍人のアルクスとぶつかり、彼が半魔族であることを看破しつつも実力を認めて勧誘を何度も行うといった、人種による差別意識はない完全実力主義者。


 壁を破る前のアルクスを終始圧倒するほど本人の実力も高い。気絶から目を覚ましたアルクスが壁を破ったことも看破し、それでも損傷を与えてみせた。


 アルクスによって打倒された後に逮捕された。


 己を打ち破ったアルクスの名を聞いたり、質問を重ねたりと戦いの中で何かを感じたのか彼に注目している。


 また逮捕後も取り乱す様子を一切見せず、倒された直後も負けを認めるなど底知れない人物。


・ 構成員>>丁髷武芸者:グリム氏族の武芸者。正体はルドルフにつけられた聖国出身の現地部下。四半獣人に従わなければならないことに不満を持ちつつも実力でも頭脳でも勝てないことに加え、簡単に部下を殺すルドルフに恐怖を抱いている。


・ 構成員>>ヤニク:黒紋豹人族という獣人族の三等級武芸者。純血至上主義者で他種族同士が交わると弱くなると信じている狂信者。


 黒紋豹人族という種族は獣脚と呼ばれる太く発達した足と優れた動体視力を持った獣人族で、生まれながらの強者だと言える。その中でも魔力が多く(獣人族の中では)、すぐに闘気を扱えるようになったヤニクは故郷でも優秀な戦士として育っていいった。


 彼が純血主義に染まったのは、自身が好いていた女性が人間と婚儀を上げることになった頃から。鬱屈した感情と歪んだ愛によって純血主義者となった。


 純血主義者となったヤニクはそれまで築いてきた信用や信頼を裏切って故郷の半獣人達を迫害し、ついには追放される。


 それでも純血主義者としての行いを止めることはせず、強さを求めたいなら純血主義であるべきだという主張の下、活動し続けた。


 当時、猫獣人族の武芸者であったグレースにも勧誘はしたがすげなく断られている。


 その頃にグリム氏族を率いるルドルフと出会い、「四半獣人程度が集団を従えるなど言語道断」と乗っ取りを画策。


 しかし、結果は惨敗。殺される寸前まで一方的に痛めつけられ、みっともない命乞いを晒してルドルフから「殺す価値もない」と断じられた。


 彼の戦士としての心はその瞬間に死滅した。


 歯触りの良い言葉を己に言い聞かせ、唯々諾々とルドルフの命に従う駒と成り果てたのだ。


 貨物船でマルクガルムとぶつかった時はそこを突かれ激昂。


 逮捕時はどの骨がどれほど損傷しているかもわからないほどボロボロになっていた。



・ チンピラ武芸者:”グリム氏族の乱”を引き起こす為の引き鉄の引き鉄になったチンピラ。六等級。最後まで駒として扱われ、ルドルフから後頭部を撃たれて即死した。



〇謎の男:アルクスがグリム氏族の拠点で出会った時には事務員に化けて内部に入り込んでいた。


 聖霊装や遺物を狙っているらしく、顔を骨格から別物に変える特技を持っている。


 相棒は同じくはすっぱな喋り方をする女性。

評価や応援等頂くと非常にうれしいです!


是非ともよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ