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やっぱり熊が好き  作者: 雨後乃筍


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12/14

12話

「あー、えらい時間くったな。腹減ったー」


「まあ、未解決事件の真っ只中に来たらしょうがないよ。教授も地域貢献を欠かすなって言っているしな」


「これが地域貢献か?」


徹がブツクサ言いながら車を走らせる。


街灯もほとんどない。


人っこひとりいない。


徹のシビックのライトだけが暗い夜道を照らしていた。


「この時間になると、本当に誰もいないな。不気味なぐらい」


「あんな事件が起こっているんだ、外出を控えているんだろう」


やがて車は街灯が全くない暗い道を走っていた。


徹のシビックが唯一の明かりだ。


横も後ろも、真っ暗で何も見えない。


たまにポツンポツンと、遠くに明かりらしきものが見える程度だ。


来た道を戻って行くと、今日訪れた最初の場所に差し掛かった。


突然、徹が車を止めた。


「なあ、あそこに誰かいなかったか?」


「おい、やめろよ、そういうの」


「いや、確かに人が。今日の山道に入っていった」


「まあいいじゃないか、ほっといて行こう」


「いや、気になるな。もしかしたら行方不明の老人かもしれない」


そういうと、徹は後部座席から懐中電灯を取り出した。


「ちょっと見に行ってみようぜ」


「マジかよ!?」


「なんだよ、お化けが怖いってわけでもないだろう。お前は携帯で撮影してくれ。これもフィールドワークだよ」


徹が先頭になって山の中に入っていく


「おい、ちょっと待てって、警察に…」


慌てて隆も携帯を録画モードにして後を追った。


茂みの中を進んでいく徹の懐中電灯の光が、携帯の画面の中で揺れている。


「おい、徹。フレームアウトしているぞ、もっとゆっくり」


隆が携帯の画面から顔をあげると、徹の持っていた懐中電灯の光がどこにも見えず、闇が広がっていた。


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