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魔王さえも一発で倒せる最終奥義! のりツッコミ!!

前半は時の文が頑張っています。

後半は……ふざけました。

こう、ちょっと、魔がさしたんです!


やあやあやあ、皆さんこんにちは。ご機嫌はいかが?


私? そうね、私は――ツラいわ。






笑いを耐えるのが。



突然だけど、私は今、笑いを耐えているの。

でも、肩が震えてしまっているのは、仕方ないわよねっ! だって、面白いんだもん!!


ぷっ! くくっ!

あはははははっ!!


本当に、超面白いっ!

なんなのこれっ!!

笑いが止まらないわ!



「大丈夫か? マリヤ、おぬしの護衛が震えているようだが…」

『え、ええ。王様と御会いできて感動のあまり泣いているようです。と、伝えろジェイド。あと、アリア。お前…後で覚えてろよ!』

「王様と御会いできて、感動のあまり泣いているようです、とのことです」

「おおっ! そうなのか? そんなに、我を信仰してくれるなんて、我も嬉しいぞ」

「い、いえ。もったい、ふふっ、ない、くふっ、お言葉、です。くっ、御会い、できて、光栄、です。くく、ふっ」



えー、今の会話。

上から、


王様

太郎君

ジェイドさん

王様


と、いう順番よ。


皆さんには、分かるかしら?

私が笑いを耐えている理由。

この理由の答えは、少し前に、時間を戻さないと出てこないの。


だから、さっそく前のことを振り返ってみましょう?




アリアが、笑いを耐えている理由……。それの答えは、アリアたちが馬車に乗って王都に向かっているときにあった。



馬車のなかには、アリア、ジェイド、太郎君がいる。


アリアはただぼんやりと外の景色を見ている。


心、ここにあらず。の状態だ。


そして、ジェイドはそんなアリアを微笑ましく見つめている。


見つめているだけなのに、なぜか恐い。なぜだ…。


太郎君は何かを考えているようだった。

しかし、何かを決意したようにおもむろに口を開いた。



『なあ、アリア。何でアリアは偽名を使っているんだ?』

『うん?』

『何か訳があるんだろ? 俺にも話してみろよ。何かできることがあるかもしれないし』

『……太郎君、協力してくれるの?』



アリアは、弱々しく、か細い声で返事をした。それを見て、事態を重くとった太郎君はアリアに協力することを申し出る。



『もちろん、俺にできることはやってやるよ』

『…何でも、してくれる……?』



アリアは太郎の目を見ながら瞳に涙を溜めて、涙声で質問する。


アリアと太郎君は身長に差があり、太郎君の方が若干だか高い。

だから、アリアが太郎君の目を見ると、見上げるかたちになるのだ。

つまり、上目遣いである。



『あぁ、何でもする』



このときのアリアはとても可愛らしかった。

だから、太郎君が頷いてしまったのも、仕方がないとも言えるだろう。

しかし、この可愛らしさに負けて、頷いてしまったのが太郎君の運のつき。



『ありがとうっ!!』



こう言ったとき、アリアの顔には満面の笑みが浮かんでいた。

それを見て太郎君も嬉しそうに頷く。


このときの、太郎君はアリアの笑みの本当の理由を知らなかった。

そして、その笑みに黒いものが混じっていたことには、ジェイドだけが気づいていたのだった。



『で? 言ってみろよ』

『…うん。実は――かくかくしかじかこういうものでして』

『いや、んなこといわれてもわかんねぇよ!! かくかくしかじかって言われたら某車会社のCMを思い出すだろ!?』

『うん。微妙なツッコミをありがとう』

『微妙なツッコミで悪かったな!? おい!』

『まぁ、いいよいいよ。そこが君のアイデンティティさ』

『微妙なツッコミがか!? 虚しいな! 俺っ!!』

「アリア。太郎君で遊ばれてないで、説明に戻られたらどうですか?」

「あ、ごめん。そうだね。止めてくれてありがとう、ジェイドさん」

『うん、それでね。実は……



30分後……。



     』



『ふーん。なるほどなぁ〜。それは大変だったな』

『うん……』

『って、なるわけないだろ!? 説明されてないし!! 何だよ、30分後って!! テロップとして出てるわけでもないし! アリアが言っただけじゃねぇか!!』

『なっ!? あ、あの、魔王を一発で倒したとされる、最終奥義! の、のののののりツッコミだとぉぉぉ!?』

『のりツッコミで魔王が倒せんのかよ!? 弱いなっ、魔王!! そもそも、魔王はいないんじゃなかったのかよ!?』

『ふははは、小さいことに気を取られているようならまだまだだな。まだ、貴様に秘技ボケ殺しを授けることは出来ん!』

『誰だ、テメェー!? てか、そんな秘技要らねぇよ!! そんなことより、早く説明しろよ! 何なんだよ、さっきから!! お前、説明する気ないだろ!?』

『チッ、バレたか』

『チッってなんだ! チッって!! 舌打ちすんな! そして、バレたかじゃねぇよ! 説明しろよ!!』

『ふぅ、なってないね。全然なってない。いい、ツッコミというものはだね――』

『ツッコミについての説明は要らねぇんだよ!! あと、さっきからナチュラルに俺のツッコミに対してダメ出しするのやめてくれない!? 地味に傷つくんだけどっ!!』

『ダメ、ダメダメだね。もう最悪。何それ。ありえない。まず、ツッコミが長いよね。ほら、あーあ、太郎君のツッコミが長いから文字数多くなったじゃない。もう、仕方ない。説明は次回に続くー』

『今度は堂々とダメ出しすんなっ! それから、文字数ってなんだよ! これは、小説か何かか!? そして、次回に続くって何だ!? 次回なんてねぇんだよ!!』

『それでは、皆さん。さようならぁ〜』

『皆さんって誰だ!? って、終わるなぁぁぁぁ!!』






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