第三百二話 厳重注意?
更新遅くてすみません。
葉山先生にお願いをした後、写真部に向かいました。
ドアをノックせずに開けます。マナー違反なのは百も承知ですが、わざとですからね。
「生徒会です」
中へ入ると、何故か動きを止めてこちらを見る写真部のみなさん。
「あ、どうも」
ぎこちない笑顔で近づいて来たのは写真部新部長の春田さんでした。
「こちらの写真についてのお話に来ました」
「は、はひ」
「ここは屋根の上ですよね」
「え、えーと」
「ですよね」
目が泳いだ後、部長さんがようやく頷きました。
「です」
春田さんの返事に、後ろにいる写真部の部員たちがため息をつきました。
「写真部の皆さんの熱意には感心しますが、何故ここが立ち入り禁止なのかはご存じですよね」
「ううう」
生徒会の威厳を出すために、少し溜めてから重々しく告げました。
「これからは必ず、命綱をつけるようにしてくださいね」
「「「「「「「「えっ? そこ?」」」」」」」」
写真部の方だけではなく、何故か一緒に来ている純君と速水君まで声を揃えて言いました。
「え?」
反応に驚いて双方を交互に見ると、「いやいやいやいや」と写真部の方々が首を振ります。
「そこは生徒会長として全面的に止めるとこでしょ!」
部長さんが何故か空気につっこみを入れていました。
「え、でも。止めてもやるでしょう?」
「「「「「「よく分かっていらっしゃる~~!!!」」」」」
あまりにも息があった言葉を言うので、普段から練習しているのかなと思ってしまいました。若干ハモったりでミュージカルみたいになってます。
何にせよ生徒会としましては、安全第一なのです。
今までの行動を考えまして注意しても彼らを止められないので、それならばと安全の方を取ったのですが。
もちろん顧問の先生にはその都度厳重注意が行きますけどね。
「ただし、危険な行為だとこちらが判断した場合は、部活動を一定期間禁止にすることも考えていますので、気をつけてください」
「「「「「「はい」」」」」」
返事は元気でよろしいのですけどね。
まぁこちらも、元とはいえ生徒会の生徒が飛んでいますので、あまり強くも言えなかったりするのですが、あの跳躍を他の生徒ができるかと言えば出来ないと思うので、先輩たちに注意と言う形で終わらせるつもりです。一応新聞部にも言っておいた方がいいでしょうか。
一条先輩たちがもらった写真のお礼を告げて生徒会室に戻ることにしました。
「「「「「「お疲れ様っした!!!」」」」」」
廊下で頭を下げられて、近くにいた他の部活の生徒たちが驚いた様子で固まっていました。
「廊下では静かにお願いします」
純君が言うと、何故か全員敬礼をする始末でして。
写真部ってこんなメンバーでしたっけ? と首を傾げながら廊下を歩き始めると、何故かまたモーゼのようになりつつ生徒会室へと歩いたのでした。




