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私は急に止まれない。2  作者: 桜 夜幾
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第三百一話 生徒会室にて

大変お久しぶりでございます。



「まぁ、卒業しても来るんだけどさ」


 芹先輩が私服で生徒会室のソファに座っています。


 卒業式の次の日に校内新聞に載ったことを知らせるとその日の午後に修斗先輩と生徒会室にやってきました。


「わぁ、この写真とった子。すごいねえ!」

 生徒会室に逃げることはわかっていたのでしょうけど、その途中で張り込んでいて撮ったようでした。

「綺麗に飛んでますね」

 純君が新聞の写真を見て感心したように言いました。

「先生に怒られたけどね」

 それはそうでしょう。建物と建物の間を飛んでいるのですから。写真の注釈にマネをしないでくださいと書いてありましたが、大抵の生徒はマネができないと思います。

「一応風紀委員にしばらくは見回りお願いしておきますね」

 念には念をということで、風紀委員長に連絡をしておきました。

 ウェブの方の新聞には違う写真が使われたようです。パスワードが必要ですが、親御さんが一緒にみている可能性もありますからね。

「これの元の写真もらえないかなあ?」

「たぶん、まだ部室にいると思いますから。聞いてみましょうか?」

「んー、僕が行くっていう連絡だけ入れておいて」

「わかりました」

 私たちはまだ仕事が残っていたので芹先輩と修斗先輩を見送ったのですが、一時間後くらいに戻って来た先輩はニコニコでデータを見せてくれました。

 連写したみたいで、ゆっくりと少しずつ飛んでいく写真が何枚もあります。

「何人かで数カ所張っていたんだって。さすがにここは通らないと推測された場所にあえて張ってたら僕らが来たらしいよ」

 凄いよね……と芹先輩が写真をみながら呟きました。

「そうですね」

「あれ? 陽向ちゃんなんで顔が怖いのかな?」

「たぶん、ここ生徒は立ち入り禁止の場所です」

「ありゃ」

 写真を撮った生徒が張っていたであろう場所を建物の位置から考えると、どう考えても屋根の上でした。


 これは厳重注意です。



「なるべく穏便にね」

「はい」

 これは生徒へのという意味ではなく、その屋根に出ることができるドアの鍵を渡した先生がいるということなのです。


「早速行ってきます」

「あー、誰か付いていったほうがいいかも」

「それじゃ、僕が行きます」

 純君が手を挙げて、一緒に行くことになりました。

 途中で速水君と会ったのですが何か言う前に一緒に付いてきてくれることになり、廊下を歩いていると左右に人が避けて行きました。

 そんなつもりはなかったのですが、何故か綺麗に左右にわかれるので真ん中を歩くことになり、男子二人を引き連れて歩く私。

「速水君、何で後ろを歩いているの」

「えーと、何となく?」

「純君」

「いえ、恐れ多いです」


 何がです?


 意味が分かりませんが……ともかく、そのまま職員室へと向かったわけです。

 

「失礼します」

 職員室へと入り、まず新聞部の顧問である葉山先生のところへ行ってお話を聞きましたら、あの写真は新聞部ではなく写真部から貰ったものだとニッコリ笑顔付きで聞かされました。

「新聞部には写真部に所属している生徒がいますよね」

 葉山先生のニッコリ笑顔が若干ひきつりました。


 なるほど。

 知っていましたね?



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