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大剣の冒険者  作者: beck2026


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第七章:荒野の遭遇

翌朝、レイはひどくきしむ身体を引きずりながら、街の外へと這い出した。

 

朝日が照らす荒野は、どこまでも不毛で、乾いた風が砂埃を巻き上げている。

 

「……はぁ、はぁ……」

 

一歩歩くごとに、筋肉の痛みが全身を突き抜ける。

 

それでも背中の大剣だけは、決して手放さなかった。

 

昨晩、あの男が警告していた「厄介な魔物の群れ」の噂。

 

その正体を知るのに、そう時間はかからなかった。

 

――グルルル、と地を這うような低い唸り声。

 

岩陰から姿を現したのは、燃えるような赤い毛並みを持った、獰猛な狼の群れだった。

 

「――狂犬マッドドッグ……!」

 

大ネズミとは比較にならない、本物の魔物。

 

群れの数は三匹。

 

それらは、獲物を見つけた喜びに目を細め、じりじりとレイを包囲するように散らばっていく。

 

「くっ……!」

 

レイは震える腕で、必死に背中の大剣へと手を伸ばした。

 

しかし、昨日の疲労が残る身体は、思うように動かない。

 

引き抜くのが一歩、遅れる。

 

その隙を、鋭い牙を持つ一匹が見逃すはずもなかった。

 

赤い影が、猛烈な速度でレイの視界へ飛び込んでくる。

 

「しまっ――」

 

死線を前にしたレイの身体が硬直した、その瞬間。

 

――キィィィン!!

 

甲高い金属音が響き渡り、目の前で鮮やかな火花が散った。

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