↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大剣の冒険者  作者: beck2026


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/59

第四十八章:轟鳴と一閃

暗闇の奥から這い出てきたのは、全身が半透明の結晶で覆われた、狼に似た魔物――「結晶の守護獣クリスタルハウンド」の群れだった。

その鋭い爪や牙はすべて硬質な鉱物であり、石畳を削りながら凄まじい速度で突進してくる。

 

「正面、三匹! ボルグさん、受け止めを!」

 

「おうよ! 止まってな!」

 

レイの指示に呼応し、ボルグが遺跡の狭い通路を塞ぐように大盾を構えた。

ガガガガガンッ! と激しい衝撃音が響き、結晶の狼たちが盾にぶつかって火花を散らす。

 

だが、強固な石畳の上でのボルグは、荒野の時とは比較にならないほどに頑強だった。

一歩も退かずに敵の牙をせき止める。

 

しかし、一匹の狼がボルグの盾の側面を滑るようにして、背後のレイへと跳躍した。

結晶の牙が、薄暗い空間で怪しく光る。

 

「シェリアさん、右!」

 

「――捕捉しています!」

 

レイの言葉が終わるより早く、背後から小気味よい機械音が響いた。

 

シェリアは頑丈な石畳の上で、微塵のブレもない完璧な射撃姿勢を維持していた。

彼女の魔力(MP)が銃身へと流れ込み、ヒビの入った結晶を強引に駆動させる。

 

――ズゥンッ!!!

 

鼓膜を震わせる重低音とともに、青白い魔導弾が放たれた。

弾丸は空中を跳躍していた狼の右前脚の関節を、狂いなく正確に撃ち抜く。

 

「グルァッ!?」

 

結晶の部位を粉砕され、空中を舞っていた狼の軌道が大きく歪んだ。

その歪みこそが、レイの待ち望んでいた最大の隙だった。

 

レイはすでに、大剣を上段に構えて踏み込んでいた。

足元はびくともしない石畳。

大地の反発のすべてを、無駄なくその強固な体幹へと伝える。

 

力を入れるのは、当たるその一瞬だけ。

 

「おおおっ!」

 

――ズガァァァァンッ!!!!

 

縦一文字に振り下ろされた大剣が、軌道を崩した狼の脳門へと真っ向から炸裂した。

極限の軸から放たれた圧倒的な質量。

 

それは狼の結晶の身体を、まるでガラス細工のように木っ端微塵に粉砕し、床一面に光る破片を撒き散らした。

 

「……素晴らしい」

 

背後で魔導銃の残熱を逃がしながら、シェリアが感嘆の吐息を漏らす。

狙撃によって敵の姿勢を崩し、そこへ大剣の最大火力を叩き込む。

これこそが、彼女が夢見ていた、前衛と後衛の理想的な連携の形だった。

 

「よし、残りの二匹も一気に片付けるぞ!」

 

アレンの双剣が閃き、ボルグの盾に張り付いていた狼たちの隙を突く。

完璧な歯車のように噛み合い始めた四人の力が、薄暗い古の遺跡を、確実に突き進んでいく。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

石畳の上で、レイとシェリアの真の連携が炸裂しました。

大剣の質量と魔導銃の精密射撃のコンビネーション、楽しんでいただけていれば幸いです!

これからの遺跡攻略も、ぜひ応援していただけると嬉しいです。

「続きが気になる!」

「二人の連携、めちゃくちゃカッコいい!」

と思ってくださったら、

下にある【ブックマーク追加】や、

評価の【☆☆☆☆☆】をポチッと押し、

応援していただけると、執筆の凄まじい励みになります!

それでは、また次回の更新でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。