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怪獣クロリス、出現

–2045年 8月15日 快晴 さいたま市–


「こちら、偵察。本怪獣は無数の触手、中心部に花のようなビラがあり、高層ビルにへばりついている。救助完了次第、指揮権を譲渡する。」


「こちら、さいたま市大宮避難所、同救助センター。目視により怪獣を確認。至急、支援を求む。」


「こちら、救助課。避難区域内の救助があと30分ほどかかる見込み。軽爆範囲内は避難済みのため、爆撃を軽度のものに限り許可する。」


「こちら、駆除課。丸九三丸より迎撃開始。避難を急げ。」


「こちら、偵察。指揮権の移行を完了。現在より、指揮権は戦闘局に譲渡された。」



副司令「偵察より、怪獣名を『クロリス』。被害範囲を500mと予測。」


ピビビッ



副司令「司令。戦闘体制、及び迎撃準備が整いました。」


司令「迎撃開始。」


副司令「目標、クロリスへの迎撃を開始!」


「…。」


カチッ


ボボボボっ


ドドン


砲撃は触手や、ビラを簡単に貫通して穴だらけにした。


「砲撃班、報告しろ。」


「迎撃、全弾命中。」


「ビルからクロリス落下。触手も動かなくなってます。」


「クロリス沈黙。」


「反応はどうだ。」


「エネルギー反応、低下。」


副司令「司令。問題なしです。」


司令「テアの出る幕はないか。」


副司令「指揮権を解体に移行しろ。」


「自衛隊からの連絡は。」


「爆風による被害状況は。」


「コアのエネルギー反応は。」



「お疲れ様です。司令。

いや〜、市街地でぶっ放すなんて、容赦ないですね。」


司令「久保。どこに行っていた。」


久保「夜勤明けのコーヒーを買いに。」


寄れた服、飲みかけのコーヒー。

誰が見ても久保だった。


副司令「オフィスにいたなら早く来なさいよ。」


久保「すまんすまん。」


司令「…どう思う。」


久保「…まだ、あるでしょうね。」


司令「全員!戦闘配置!」


突如、司令は振り返って叫ぶ。


「?!」


副司令「指揮権譲渡を取り消し。

再度、第一種戦闘配置に。」


「自衛隊は避難させとけ。」


「中距離まで住民の避難済んでます。」


「…。」 「…。」


「!、クロリス、内部に高エネルギー反応!」


「復活します。」


「傷が塞がっていく。」


神経が空に飛び出て、次に肉が後を追うように繋がり、そして皮がそれを隠す。

思わず誰もが体を引いた。


司令「迎撃用意。」


副司令「迎撃用意!」


「あと5秒…砲撃準備整いました。」


「撃て。」


「中距離範囲内に人影を確認!」


「…!」


「自衛隊ヘリによる救助を行います。」


「…。」


「救助完了。」


副司令「迎撃開始!」


「緊急連絡。総理官邸より、市街地での中距離砲撃を中止せよとのことです。」


「なに…!」


副司令「迎撃中止。…司令どうします。軽爆にとどめますか。」


「…。」


「!、クロリス、様子が変です。」


「触手を動かしている?」


「なにを…!」


左右にそれが揺れたかと思うと、そのしなり突然が伸びて。


「先ほどの自衛隊ヘリを触手にて貫通させました。」


「!」


かと思うと、それをゆっくりと引いて触手ごと、ビラで包んだ。


「触手ごとヘリを…吸収しました…。」


副司令「司令…。」


司令「総理官邸の指示を棄却。

中距離範囲内の砲撃を許可。

迎撃開始。」


副司令「迎撃開始!」


中距離砲撃の放物線は縦に長く、それを描く様は、花火を見ているかのようで、それが上からクロリスを貫通していく。


「全弾命中。」


クロリスの動きが一度止まった。

そう思えた。

しかし、


「!、クロリスのエネルギー反応…変化なし。」


「効いてない!」


すぐに触手を再生。ビラが赤く変色して大きくなった。




「…。」


副司令「…し、司令。」


司令「テア。」


副司令「?」


司令「テアを出動させる。」


この時久保は少しだけ、司令の焦りを感じた。

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