第05話:第1部 第3章 波乱のお姉様の皇都での結婚式(腹黒とw) 後編
第1部 第3章 波乱のお姉様の皇都での結婚式(腹黒とw) 後編
私が とぼとぼ ついて行った先は、意外な事に皇室図書館の一角の、机がある応接セットだ。
見えるところに私の護衛二人もいる。
「婚約者と言え、部屋での二人きりはさけたいからね。けど、今は、貸し切りにしているよ」
第2皇子がソファに座りながら言った。
「ありがとうございます。」
「え、なんで敬語?お兄様と同じ感じで話してくれるとうれしいな」
うれしいなじゃねーぞ、この腹黒野郎2号
「がんばります」
「ま、いいか。本題に行こうか。あ、その前に、これだけは伝えておく。まず、君の姉君は入れ替わりを知らない、つまり、仮面をつけたボクとしか会っていない。(え、まじ?) もう一つ、恋人になった以降に君の姉君 と会ったのは全てお兄様だ、僕は一度たりともない (そうか、よかった) 一度だけ、お兄様に内緒で入れ替わりを強行しようとしたら、お兄様にばれて すげー怒られた。まじで、殺されるかと思った(ガクブル) (腹黒君 こえー。私がガクブル) 最後、君と会ったのは、ボクとお兄様、半々くらいかな?」(なんですとーーーー、ガクブル)
私は務めて冷静にこう言った
「そうですか。わかりました。」
「敬語じゃなくていいんだけどなぁ。まぁ 君は昔と違っていないね。ちょっと懐かしい。大混乱しているのをごまかす時は、敬語になるのも昔のままだなぁ。ボク自身は君のそういうところが嫌いではない」
私は言葉がでてこなかった。何をいっているんだこの腹黒2号は?
私は はっとして思いだした
「で、要件は?」
「あ、いけずー だ。ま、いいか。で、要件だけど、姉君に祝福が来たのは、見ただろ?」
「はい」
「あれは、間違いなく君にも来る。しかも、姉君よりも超特大な祝福がくる。ひょっとしたら、帝国全土の人あてとか。大陸全土の人あてかも」
「え、え、待って下さい。祝福は私の時もって。あ、え、お姉様に祝福が降り注ぐのは知っていたのですか?」
「うん。そうだよ。」軽っ。
ミスリルよりの上の伝説だろー、神話級だろー
言葉がでない私を置き去りに第2皇子は続ける。
「その気持ちわかるよ。けれど、君にも必ずくる。あれ以上は間違いない。」えー、面倒だから逃げていいかな?
「なんで、私に祝福が…」
「あー大公家には、伝説が途切れていたのかな」
「???」
「大公家には、まれに姉妹で「女神様の祝福」をもった娘が生まれてくるんだそうだ。」(まじ?)
さらに混乱して言葉がでない私を置き去りに第2皇子は続ける。
「君とお姉さんと同じく 大公を父親とする第1子と第2子が女の子であることが最大の条件。細かな条件は、他にもあるけど、君と姉君があてはまっているのは、確定している。姉君に祝福がきたからね。そして、妹の方がすげー強力になると伝説では言っている。伝説では、大陸上の全ての人に降り注いだんだ。」まじか、絶句
「そんな、話、お父様もお母さまもおばぁ様も教えてくれませんでした」
「うん、その混乱はわかるよー。うん。でも、本題はそこではないんだ」
「え、え、もうお腹いっぱいです。帰っていいですか?」
「だめだよ。話は最後まで聞いて。せめて本題の最後まで」
「あ、うん、がんばります」
「うん、いつもの君だね。(小声で)懐かしいよ」
「えーと、護衛君たち、全員部屋を出て行ってくれ。ここからは、皇族 と 大公家の女神の祝福を受けた娘 だけが聞いていい話だ。もし、聞いたら、それだけで、一族全員処分される。部屋の入口に立って、絶対に部屋に誰も入らない様にしてくれ。さっき言った人以外が入ろうと強行したら、第2皇子のボクと皇太子殿下の名の元に 殺害も許可する。皇族は例外だけど、ここでボクが話すのを知っているから、邪魔をしてくることはない。」
え、せっかくの空気が霧散したような。まぁ。いいか。
「処刑って、凄い話を聞いた気が」 (ガクブル
私は びびりながら そう呟いた...
護衛達が、部屋の出口に向かい、最後に第2皇子の護衛が外に出て扉をしめた。
神話級の話は護衛達も聞いていいのに、今度の話は制限が厳しい。処刑とか (ガクブル
「あ、ごめん。ちょっと厳しい話だったね。脅かすつもりはなかった。」と第2皇子は頭を下げた。
「あ、いえ、大丈夫です。では、本題を」
「あ、うん。えっと、ちょっと待って。この魔道具をこうして こうやって...うん、できた。」なにこれ、外のがやがやとした音が聞こえなくなったわ。
第2皇子も黙ってしまった。
静けさが心にしみる...
えー、なんで、ここで黙るの?
「あ、そうだ。本題とはちょっとだけ関係のある話から」
「???」
「皇族と大公家の結婚は禁止されているのは知っている?」
「はい。おばあ様から聞きました」
「うん。それが今から話すことと関係がある」
「???」
「(小声で)それは、女神様の祝福を受けた娘を皇族に取り込む為」
「え、なんて言ったの?」
「(小声で)これだと、政略結婚だからボク的には嫌なんだけど」
「え、え、なんて言ったの?」
第2皇子は口をパクパクさせていたが やがて、覚悟を決めたように
「それは、女神様の祝福を受けた娘を皇族に取り込む為なんだ。女神様の祝福を受けた娘はいつ現れるかはわかっていない。もし 血が濃くなっている時に あらわれたら、目も当てられない。だから、その時以外は禁止している。そして、女神様の祝福を受けた娘が他国で結婚すると、祝福がそちらに移る可能性が高い。だから、手放したくない。直ぐに祝福が移るのか、時間が経過してなのかは、伝説でも不明だ。記録されている範囲では 一度も他国に渡ったことがない為だ。」
「まじかー、え、え、そんな話? 聞いたら死刑になるような話なのに?」
「うん、君のその反応面白いね。でも、悪い人間がこの話を聞いたら、誘拐して他国に売り渡すこともありえるだろう?」
「あー、そういうことか」
「うん、うん。いい反応だね。そんな悪事の芽を摘みたい。君の為にも、私たちの為にも」
「なるほどー」
あれ、私というか、腹黒2号は婚約してたよね。
「あ、うん。気が付いたようね。そう、女神様の祝福を受けた娘は二人いるから二人とも取り込みたい。しかも、妹の方が特大になるのがわかっているから、姉よりも重大だ。だが、女神様の祝福を受けた娘の条件が全てわかっている訳ではないので、姉妹で先に結婚した結婚式の最後まで[可能性]なんだ。」
私は 絶句して言葉が出せなかった。
「だから、お兄様と、君の姉君の結婚式を早めるのに前例を無視して同意した。大方、確信はしてたけど 確定していないからね。だから、同じタイミングで、ボクと君の婚約をぶち込んだだろうね。」(父上は、ひどい。僕の気持ちを知っていて、別の婚約者をあてがいやがって。あれ、興味ないのか?まぁ。結果おうらいだけどね)」
「うん、聞いてくれてありがとう。うれしいよ、と、これだけは言わせて。ボクは今までもそして、これからも ずっと君だけを見ていた。まぁ、女神様の祝福のおかげでボクは君とまた関われるようになって、そこは感謝している。でも、ボクの気持ちは、女神様の祝福とは関係ないんだよなぁ。別の国に逃亡するなら、全力で助けるよ。第2皇子妃がいやだったら、ボクはこの地位も兄様も捨てて、どこかよその国の平民として一緒にいたい。うん、言いたいことは言えたかな」
そうだったのか...とだけ思った。
第2皇子を言葉を聞いて大混乱していて 言葉が出せなかったが、少しして少しだけおちついたので言葉をつないだ。
「ごめんなさい。今はお腹いっぱいで考えられないわ。」
「ぷ。はははは。うん、君のその反応は予想していたけど、軽いなぁ。まぁ、いいか、護衛を呼んでくる。」
「あ、私が」
「ううん、いいよ。ボクが呼んでくる。と言ったけど、まず、魔道具を止めなきゃ。えーと ここをこうして ここをこう。よし止まった。」がやがやと音が再び流れはじめた。
私が興味深そうにじっと見つめている。
第2皇子が魔道具を持って動かすと、私の視線も動く。
さらに 3回動かして3回追ってきた視線を確認してから、第2皇子が魔道具を机に置いた。
「はぁ、しんどいなぁ、あ、魔道具を、見るのはいいけど、触っちゃだめだよ。壊したら、2度と治せないから。そしてこの魔道具は最後の一つだそうだ。だから、皇族の最重要機密の維持のみで使用が許可されるんだって」
私(軽く言っているけど、私が聞いちゃまずいことでは??)「まじかー。はい。見るだけにします」
第2皇子は部屋を出て廊下にいた護衛たちと2,3言話してから、護衛と一緒に戻ってきた。
「ナナ、部屋まで送っていくよ」
「あ、大丈夫です。私の護衛が道順を覚えているので」と護衛を見るとうなずいた。
「はぁ。(小声で)紳士になりたいけれど、ここで、強引なのもあれだしなぁ。わかった。ありがとう」
「はい、私こそありがとうございます。」
ぼうとしながら護衛について図書館を出て部屋に向かう私でした。
いつの間に、部屋に戻ったのか、いつの間に床についたのか、記憶が定かでない。
読んでくださり、ありがとうございます。
次話(明日18時更新予定):「第1部 第4章 お姉様と腹黒の秘密の儀式(w」です。




