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魂の置き場
言語の中にわたしはいない
名称できない事象のさなか
濃い陰を落とした光が区分する
心は裁断と、たんたんと、生み落とされる
部屋の外を演繹したかった
世界の境界線は、一枚の薄い扉に隔たれる
零れ落ちたひかりと、冷たい陽気が、
魂を少しずつ、蝕んでいく
観念の外側に神はいる
思考の枠組みを取り払えば、剥き出しの自然が映画のスタジオ染みた風情で待ち構える
生身の叫びは、言葉よりも痛切に心を震わせるから、悪魔は微笑むのだろう
世界の外にこそ、世界がある
十一次元の向こう側に、善も悪も、愛もある
でもきっと、そこにわたしの居場所はない
この狭いワンルームが、魂の置き場だから




