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Zakkan  作者: 波暮
15/27

空閑の天国

首をくくれば天国行きだ

 盲目に、そう言った


この世は地獄

 あの世は天国

  だから、切り離してしまおう


まさか。

──その先も地獄が続くと、わかっているはず


この世は地獄

あの世も地獄

その次も地獄、その次も


地獄続きの堂々めぐり

 生ある限り、限りなく


だから、


ここに、天国をつくろう

わたしのための、あなたのための


奪い合い、競い合い、苦しみを押し付けるだけの

苦界ではなく


何もせず、何も思わず、耳を塞いで

全ての独立した人間に、賛歌を捧げよう


やわらかく空虚な間合いに泡を想起しながら

やさしい孤独にひたすら耳を傾けて


それは楽園ではないけれど

花園ほど悍ましい幸福でもないから


散りばめた虚空に、赤いワインを流し

酔っ払った星空に、ともに乾杯しよう


全ての地獄を天国で満たし

 全ての天国を空閑に溢るる


悟りを得るには快楽が巷に多いから

 虚無が一滴、隠し味

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