30/52
りく寓話第五夜『ウサギとカメ』
ウサギが言いました。
「競走する?」
カメが受けて立ちます。
「吠え面かかせてやるよ」
「ゴールは山を超えて2つ目の丘」
「了解した」
博打好きのギャラリーが集まってきました。
「うさぎ1.01倍 、カメ1000倍だよー」
「さあ、張った張った」
翌日、カメとウサギがスタートしました!
ウサギは加速しどんどん進み。
カメはゆっくりと進みます。
「これ、賭けになるの?」
ギャラリーからは不安の声が出ます。
山を一つ超えたところで、ウサギが後ろを振り返ります。
「のろまなカメだな、まだあんなところにいる」
ウサギは安心して一眠り。
カメは諦めず、一歩また一歩と進みます。
数時間が過ぎて
「ウサギ寝てやがる。しかも日当たり抜群だな」
カメはそっとウサギに寄り添い。
……寝ました。
翌日
「よく寝た」
ウサギが起きると、カメが添い寝してました。
「こいつ……」
「ん?ウサギさん起きたの?」
「いくか?」
「ええ」
二人仲良く次の丘に向かいました。




