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次元守護者の任務執行記〜《疾風の魔導師》が試験部隊と共に魔術と科学の混合メカで因果律『災厄』を吹き飛ばすまで  作者: 麻の葉りり
第5章 婿探しに暗雲

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共闘と切り札準備


「邪神に近い存在。私達で倒せるかしら?」


艦長がアルマートに尋ねる。


「シャンリードのダンジョンと同じ事をし、かつ「切り札」を使用すれば倒せます。

自分と殿下も援護します」


聞いていたのか白銀の魔装騎士(マギアナイツ)が近づいてくる。

少ししてアルマートの機体も姿を見せる。


「邪神にはまだなっていないのであそこ、胸の真ん中に黒い塊があるのが見えますか?

アレが弱点の魔石です。あそこを砕いて浄化すれば討伐完了。


あの大きさだと細かく砕くのは骨が折れるので、「切り札」を使用してほしいのです。

牽制などは僕達が行います」


〈小隊も弱体化と援護をお願いしたい〉


白銀の機体リュミエルーナから声が響く。


〈ファンクオーツ魔導王国第3王子 ランカス・ファンクオーツだ。スピーカー越しで済まないな〉


「こちらこそ。今準備します。ランス、殿下と通信できるようにして。

ヴァータイト大尉、殿下に艦の通信コードを送ってください」


「了解」


「了解です。殿下、協力者用の通信コードです」


アルマートがランカスに教える。


艦の通信コードはいくつか種類があり、DSEA職員用、協力者用と分かれている。


しばらくするとモニターに人が映る。


「ランカス・ファンクオーツだ。よろしく頼む」


「DSEA本部所属グラジオス艦長 ターニャ・カネシロ大佐です。

スピア小隊は避難誘導中の為、エッジ小隊4機だけで攻撃となります。


討伐は殿下と大尉だけでは・・・、最低でも1名必要かと」


〈なら私も手伝いましょう〉


漆黒の魔装騎士(マギアナイツ)ソルサリーシュバルツが姿を見せる。


ランスとアルマートが通信出来るようにする。


「ファンクオーツ魔導王国魔装騎士(マギアナイツ)師団長 ジークハルト・シャーマです。


出現した混沌魔獣(カオスビースト)達の内厄介なモノは討伐。

後は精霊国の魔装騎士(マギアナイツ)でも対応可能なモノだけとなったのでこちらに。


念の為カーバンク魔導師団長に後を頼みました。 これよりそちらの援護に回ります」


「協力感謝します、シャーマ師団長」


「シャーマ師団長の機体は近接戦闘が得意なので、前衛に配置をさせたいのですが」


ランカスが言う。


「近接戦は危ないのでは?」


レンが聞く。


「シャーマ師団長なら大丈夫。国1番の操者だし、中距離の攻撃もあるし」


「指揮はどうします?」


レンが言う。


「機動兵器はDSEAが指揮を執り、無理だと判断した場合に私が指揮を執れと言われています。

本部のキルバーン司令とアルフ女王陛下との取り決めで。


敵が混沌魔獣(カオスビースト)以外でも最初はその様にしろと女王陛下から言いつかっております。ターニャ艦長は艦の指揮をと」


さらりと言うランカスに驚くレン。


「私が指揮を?」


「実戦経験を積ませたいのね、どうしても。クリハラ大尉、出来る?」


ターニャが聞く。


しばらく俯いていたが顔を上げるレン。


「やります」


「では指揮はクリハラ大尉に任せます。

なお目標の呼称は『スードゥーイーヴルゴッド』、作戦中は『SED(エスイーディー)』と呼ぶ。

特殊フィールド展開。全砲門開け!ミサイルセット」


「特殊フィールド展開、全砲門ミサイルセット。目標『SED』」


ショーンが復唱する。


艦からフィールドが展開されて『SED』を包み込む。

困惑している所にエッジ小隊の攻撃とアル、ランカス、ジークハルトの3機の攻撃が叩き込まれる。


それを防ぎきり、エッジ小隊達を払おうとする『SED』。


「特殊ミサイル発射準備完了」


「エッジ小隊並びにウインド1、並びに協力者達へ。これよりグラジオスは攻撃を開始する」


小隊オペレーターのシオリが言い


「全砲門一斉射!」


ターニャが叫ぶ。


特殊ミサイルが発射され大小様々なビームが撃ち込まれる。

が、魔石に手を当てそれを防ぐ『SED』。体に傷はあるものの、魔石は輝いたまま。


「全弾命中も、魔石には傷ひとつついていません」


ランスの報告に眉をひそめるターニャ。


一方レン達も、攻撃が防がれ避けられる事に気づき顔をしかめる。


「魔石に攻撃が当たってないわ。グラジオスの援護も」


無言で魔石を狙撃するイジュン。

狙撃の瞬間に体をずらし、魔石に当たらないように回避している。イジュンの頭にある可能性が浮かぶ。


「こちらの心を読んでいる?」


ソルサリーシュバルツが素早く近づき2つの剣から水と風の剣撃を繰り出そうするが、

手で払い叩き落とそうとする。素早く後退するソルサリーシュバルツ。


「心を読んでいますね。あ(・)れ(・)の出番でしょうか?」


ランカスも頷く。


「そうみたいだな。アル、聞こえるか?」


「聞こえています。訓練しておいて良かったですね」


「全くです」


「では、フェアシュテケン」


「「フェアシュテケン」」


言うと即座に攻撃を放つアルマート。


「風ノ刃ーヴィントクリンゲ」


無数の風の刃が放たれ、魔石に命中する。


「よし当たった!」


ホッとするアルマート。


続いてソルサリーシュバルツが肉薄し、2本の剣から風の刃を叩き込む。


「風ノ刃2連(にれん)ーヴィントクリンゲ ツヴァイエ ゼーリエ」


魔石に命中。


「光ノ雨ーリヒトレーゲン」


白銀(はくぎん)の機体、リュミエルーナから放たれた光が雨となり降り注ぐ。


ギィヤアアアと叫び苦しむ『SED』。


「やっぱり光が一番効くな」


「攻撃も読まれません。このまま行きましょう」


「了解。 エッジ1聞こえますか?敵は思考を読みます。

そちらの機体、確か対策が施してあると聞きました。使用して攻撃してください」


「よく知っているわね。了解よ。皆聞いたわね?モードHf(エイチエフ)起動」


「「「了解。Hf(エイチエフ)モード、起動!」」」


《Hf(エイチエフ)モード起動》


音声と画面が表示され、コクピットが青白くなり機体の目であるツインアイも青くなる。


そのまま攻撃を開始するレン達。今度は全部の攻撃が当たる。


「エッジ小隊Hf(エイチエフ)モード起動。攻撃が命中し始めました」


小隊オペレーターのシオリが報告する。


「こちらもHf(エイチエフ)モード起動。消滅砲の使用準備を開始して」


「Hf(エイチエフ)モード起動、並びに消滅砲使用準備!」


ターニャが命令し、ショーンが復唱する。


「了解。消滅砲、発射シークエンスに移行」


艦中央から砲塔がせり出す。


「エネルギー充填開始します」


オペレーターのランスが言い、エネルギーの充填を開始する。


その間にもイジュン機の狙撃、レンとオトハ2機の射撃が命中し、リュカ機のミサイルが魔石に撃ち込まれる。


シルファは風の攻撃、ソルサリーシュバルツは飛ぶ斬撃を繰り出し、

リュミアーナの光の雨や矢で弱り始める『SED』。


「敵は弱まってきたようです。艦の攻撃も当たり始めました」


ショーンが報告する。


「消滅砲、エネルギー充填完了。いつでも撃てます」


ランスがターニャに告げる。


「ハラダ少尉、初めてだけどいけるわね?」


砲撃手のハラダに聞く。


「お任せください」


淡々と答えるハラダ。





















グラジオスの操縦桿は、スティック握っているイメージです。

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