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次元守護者の任務執行記〜《疾風の魔導師》が試験部隊と共に魔術と科学の混合メカで因果律『災厄』を吹き飛ばすまで  作者: 麻の葉りり
第5章 婿探しに暗雲

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切り札使用と解決、そして

3000文字超えました。


「ヒガ少尉、各機に射線上から退避とポイントB+(ビープラス)まで後退するよう伝達を」


ターニャが指示を出す。


「エッジ小隊、ウィンド1、並びに協力者各機に告ぐ。

グラジオスはこれより消滅砲を使用する。


全機射線上から直ちに退避しポイントB+(ビープラス)まで後退せよ。

繰り返す、全機射線上から直ちに退避しB+(ビープラス)まで後退せよ」


「急いで!巻き込まれたら私達も消滅するわよ!」


レンが急かし、急いで退避する全機体。


「だいぶ弱ってるし、大丈夫そう」


アルマートが分析する。


「では最後に、光ノ矢ーリヒトプファイル」


リュミエルーナが光の矢を放ち、『SED』の両手両足を使えなくする。

こちらを睨み付けるが涼しい顔で流す。


「これで動けないだろう?」


「・・・退避します」


呆れ顔のジークハルトが言いそのまま高速で離脱する。


その頃ブリッジ


「全機、間もなく指定ポイントに到着します」


シオリが報告する。


「エクスティンク、最終安全装置解除」


「了解。最終安全装置解除」


ターニャの命令を受け、ハラダがカバーを外してボタンを押す。

すると戦闘機のトリガーに似たものが出現する。


「最終安全装置解除。エクスティンク、発射可能です」


「全機、指定ポイント到着」


「対閃光防御」


「対閃光防御、完了」


「エクスティンク、撃て!」


ハラダがトリガーを引く。


瞬間


凄まじい音と共に青白い光が放たれる。


『SED』の魔石部分まで到達すると、そこを起点として『SED』を青白く丸い光が呑み込む。

光が消え去ったとき、そこには何もいなかった。


「『SED』反応ありません」


ランスが告げる。


「周辺の混沌魔獣(カオスビースト)反応なし」


マキが報告する。


「終了ね。あとは」


ターニャが何かを言いかけた所で光の矢が大地に吸い込まれ、同時に結界が消失する。


「念の為浄化を行い、結界は解除した」


ランカスがそう告げる。


「ランカス殿下。ありがとうございます」


ターニャが礼を言う。


「結界の解除は僕が行ったのですが。跡形もなく消滅しましたね」


アルマートが口を挟む。


「実戦使用は初めてだったけど。安心したわ。

混沌魔獣(カオスビースト)も反応なし。しばらくは現れないかしら?」


「きっちり浄化もしたので、しばらくはないですね」


アルマートが答える。


「ではスピア・.エッジ小隊に帰還命令を。

そういえば、『SED』か取り憑いていた貴族は今どうしているのかしら?」


ターニャに答えたのはジークハルト。


「現地のDSEA職員が監視しています。様子を見て参ります」


「私も行くぞ」


「あ、僕も行きます」


ランカスとアルマートが続く。


「本部に引き渡す前に様子を知りたい。艦長、よろしいですか?」


アルマートが言うと


「許可します」


あっさりと許すターニャ。


「それでは行ってきます。アリーシェ殿下の様子も確認してきます。行きましょう師団長、殿下」


そう言うと2人に声をかけ、庭園に向かう。


着くとキャンプ用のコットの上にマットが敷いてあり、人が横になっている。

風除けの結界が張られており、その中でライオネルとルベルトが困り顔をして立っていた。


「クロッカス公爵子息の様子は?」


ライオネルに聞くと肩をすくめる。


「起こして事情を聞いたのですが、記憶が部分的にないらしくて。

記憶を覗いたら事実でした。一部記憶がありません。


その後魔力欠乏症で倒れ、危険な状態だった為簡易的な処置を施しました」


「アレが取り憑いてからの記憶全てなし。覚えているのは、『自宅で祈っていたら声がして、

起きたらここにいた』事」


ルベルトが補足する。


「デカいものが取り憑いていたからか。

で今は・・・うん、危険は脱しているけど病院行きだな。

レンネス支部病院でもいいけど、ここまで酷いと時間かかるし。スピリタスに協力を要請するか」


仕方ないなと呟くアルマート。


「アリーシェ殿下は?」


ジークハルトが問うと


「国王陛下の元に。事のあらましと、クロッカス公爵子息の様子を見て、スピリタスである程度まで回復させられないか許可を取ってくると。


侍女の方もついて行きました」


ライオネルが答える。


「迷惑かけるね。後できちんとお礼をしないと」


「そうですね。ですが、国王陛下は許可をくださいますか?」


さすがに無理では?と言うライオネル。


「うーん、こちらも協力要請しようとしてるし、魔力欠乏症の魔力器官が損傷ではないパターンの

1番効率がいい治し方って


『体に魔力を取り込む』事だし。


自然の中の「マナ」が1番いいから、スピリタスが最適なんだよな。

アリーシェ殿下が説明されているなら、許可してくれそうだけど」


アルマートがそう言うと丁度良くアリーシェが姿を表す。

後ろには侍女のメアグレッド。


「国王陛下の許可が取れました。監視付きで数日スピリタスに滞在後、レンネスのDSEAへ護送。

そこから本部に引き渡すそうです」


「協力感謝申し上げます殿下。それと貴国の『世界用通信機』を借りてもよろしいでしょうか?」


アルマートがアリーシェにそう告げる。


「いいですよ。こちらへ」


アリーシェが歩き出し、アルマートが続く。


「私は陛下を呼んで参ります」


メアグレッドが離れる。


アリーシェは頷き、とある部屋の扉を開ける。

中に入ると長方形の形をした透明な水晶のような物が。


アリーシェが手をかざして頷いた後、手をかざすアルマート。


ポゥと光り、いくつもの四角い光が出現する。

しばらくすると、レンネス各国の王達の顔が映り込む。


「久しいな、アル」


そう呼んだのは、金髪に水色の瞳の耳の長い女性。


「これを使ったという事は、出現したモノが相当厄介だったか?」


そう告げるのは、ホワイトシルバーの髪に漆黒の瞳のランカスに似た男性。


他にも白い獅子の男性、焦茶に茶色い瞳の男性など多種多様な顔が並ぶ。レンネス司令の顔も。


「遅くなった」


最後にスピリタス国王が到着する。


「いえ、これから宣言する所でしたから」


とアルマート。


「皆様揃いましたね。

[DSEA]本部所属【ガーディアン】アルマート・ヴァータイト大尉より、各国国王及びレンネス司令へ。


本日精霊国スピリタスにおいて、災厄の手下を取り込んだ混沌魔獣(カオスビースト)、

個体名『スードゥーイーヴルゴッド』が出現。無事討滅した事を報告いたします。


敵は邪神もどきにまで成長しており、エイルーク王国のクロッカス公爵子息に取り憑き侵入 。

多数の混沌魔獣(カオスビースト)を出現させ、心を読む能力も保持しておりました。


この事を踏まえ、本部所属【ガーディアン】及び《疾風の魔導師》の2つ名を持つ私(わたくし)

アルマート・ヴァータイトの判断により、『条約(フェアトラーク)』の発動をここに宣言いたします」


しぃんと静まった後レンネス司令が告げる。


「詳細な報告は後ほど担当から聞きます。皆様、準備を」


国王たちが頷く。


「ではこれで失礼致します」


アルマートが言い、プツリと画面が消えた。


その後婿入り選考会は無事行われ、自国の侯爵子息が選ばれた。

アルマート、オトハ、イジュンはアリーシェ主催のお茶会に招かれ婚約者となった侯爵子息とも交流し、オトハ、イジュンはアリーシェの友となった。












これで終わりです。



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