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次元守護者の任務執行記〜《疾風の魔導師》が試験部隊と共に魔術と科学の混合メカで因果律『災厄』を吹き飛ばすまで  作者: 麻の葉りり
第5章 婿探しに暗雲

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第4話 見知った顔が

3000文字超え。


「殿下、機体を持ってきているのですね。

パイラ少尉、警備に呼んだけど、皆の援護が仕事でしょう。『闇』が得意だから」


アルマートがそう言う。


「そうです」


と答えるライオネル。


どう言う事?と首を傾げるレンとリュカ。 

闇と聞いて眉を上げるイジュン。

そういえば、と言う顔をするオトハ。


「ファンクォーツ王家はレアな属性である『光』と『闇』の適性が高くて。

王家の血筋の家は、敵の弱体化に長ける『闇』属性に適性が1番高い家が多いんです」


『光』が得意な家がありますけど稀。

『闇』は他に幻惑を見せたりするのが得意で、直接戦闘には不向きで援護が得意な属性。


「こんな感じで」


アルマートが指を鳴らすと黒い霧がかかり姿が見えなくなる。霧が晴れると5人に増えていた。


オトハ達は驚きおおー!と拍手が起きる。再び指を鳴らすと1人に戻る。


「ちなみに呪いをかけたりするのも『闇』属性の分野。これは禁止されていて使えません」


許可を取れば使用できますけど、滅多におりません。


魔装騎士(マギアナイツ)は各国特徴があって、ファンクォーツは魔術戦寄りで属性ごとに機体特性を分けています。


少尉の機体は汎用性に長けますが、敵の撹乱にも長ける機体。

浄化に1番向く『光』属性は王家専用機体で揮官機兼攻撃向き。


「あれ、警備の指揮は誰が?」


ふと気づいて聞く。


「最高責任者は国王陛下。指揮官はこの国の近衛師団長。


ファンクォーツは精霊国に協力する形で警備。

DSEAはファンクォーツと精霊国と情報を共有しつつ独自行動が許されている。


だが状況によっては私かヴァータイトが指揮を取るかもしれない。


「混沌魔獣(カオスビースト)が強大で、クリハラ大尉達が苦戦するようなら指揮を代わりに取れ」

とDSEA本部のキルバーン司令とアルフ女王陛下が話し合ったそうだ」


「え、女王陛下も話しに参加してたんだ」


「相談役も兼ねているからな」


あーそういえば、という顔をするアルマート。


女王陛下?となるレン達。


「エルフ国の女王陛下。僕の魔術の師匠にして、『大災厄』を知る生き字引。

DSEA設立の手伝いとかもしている【ペイトロン】。


キルバーン・マグガイル両司令とも知り合いで、クック総司令とはたまの話し相手。

【ペイトロン】の中で【元帥】とあの方々に会った事もある数少ない人。


あれアルセリア司令は? 名前出てないよね」


「レンネス(ここ)の司令は話し合いを聞き、人員配置を決定したくらいだと国王陛下から聞いたぞ」


クック総司令の話し相手の噂はやはり女王陛下だったのね。


生き字引・・・。ハイエルフは長生きだっけ。にしても・・・


総司令との話し相手。噂には聞いていたが。あの方々に会った数少ない民間協力者とは


設立に絡む凄い方で【元帥】やあの方々とも会ったことがあるのね。

当時を知る数少ない人・・・凄い。



上からオトハ、リュカ、イジュン、レンの心の声。


クック総司令とは組織のトップ。

次世代機開発計画の立案と責任者でもある。


因みに【元帥】とは組織創設者。

総司令より立場は上だが普段は表に出ない存在である。


「現地の司令が聞いているだけって言うのも珍しいわね。


ここは協力者の権限が強い。当時を知り、今を知るからかしら?


女王陛下、相談役って感じがするわ」


レンが言う。


「設立当初は人手不足でお手伝いも少ししたって。


落ち着いてきた頃【ペイトロン】になったって、聞いた事あるよ。

レンネス最初の【ペイトロン】。


怒るとめーっちゃ怖いよ。それに厳しい人。

小さい頃、魔力制御の訓練でお世話になってた時とか、学問の基礎を教えて貰ってた時とか、時々怖かった。


因みにレンネスDSEA司令は帝国と仲良しの国の現国王の異母妹。

王位継承権を放棄して組織に入った方」


偉い人が司令だった!!でさらに驚く4人。


「アルセリア司令が大尉によろしくと伝えてほしいと。艦長達には挨拶し終わった所だと連絡が来ました」


ライオネルが言う。


「見習いの時に会いに行ったからね」


へーと声がする。


「こちらは情報共有しつつ独自行動。了解しました」


レンが言う。


「で、気になってるんだけど。殿下の護衛というか。連れて来てる人」


「アリーシェ殿下の護衛で連れてけと」

 

「ちょっと陛下ァ!国防は!?それに仮にも・・・」


「そうそう簡単にやられはせんよ。《疾風》の」


「その為に私もいるのだしね」


いつの間にか近くにいる2人。レン達に気づくと拳を胸に当てる。


「DSEAの試験小隊の皆にはお初にお目にかかる。

ファンクォーツ魔導王国 魔導師団団長ルベルト・カーバンク 紅焔(こうえん)の魔導師の

二つ名を持っている」


ルビーレッドのミディアムヘアの髪と真紅の瞳の男性。


「同じくファンクォーツ魔導王国 魔装騎士(マギアナイツ)師団 師団長

ジークハルト・シャーマ」


漆黒の長髪に銀色の瞳の男性が挨拶する。


「初めまして」


敬礼をするレン達。


オトハは名前を聞いて目を開き、イジュンは二つ名ではたと気づく。


「だからァ!もう!?・・・自分の身は自分で守ってくださいね?」


にこりと笑う。


「元よりそのつもりだ。

ま、喧嘩売る者は『人間』にはいないだろう。我らは『それ以外の護衛』だ。

女王陛下の予知夢が気になるらしくてな。行ってこいとの王命だ」


声を落として呟くルベルト。


「もしかしてヴァータイト大尉の故郷の公爵家の?」


オトハが恐る恐る発言する。


「よく知っているな。君がアルのお目付役か、大変だろう」


と言うルベルト。



「知って・・・ってあ、カマかけました?」


オトハが聞くとにっこり笑うルベルト。当たりのようだ。


むすーっとしつつアルマートが説明する。


「ファンクォーツ魔導王国5大公爵家の1つで火の魔術を得意とするカーバンク公爵家の現当主と、

国境を護る辺境伯の親戚の伯爵家当主の方です」


公爵本人も護衛対象者なんですが。ファンクォーツの魔導師は、他国と次元が違う。

王家と公爵家は1人軍隊。他の貴族家も強い。だから『人間』は襲わない。返り討ちにされるから。

平民も自衛ならできるし、平民を襲ったら貴族が怒って物理的に消します。

国民皆強いよー?なのでファンクォーツを襲う者はいません。


いるとしたら『人ではないモノ』。


でも言葉の通じない混沌魔獣(カオスビースト)以外の魔物・獣人・エルフ・ドワーフ達とも仲はいいのであり得ない。

来るのは別の何か。それに対抗し滅する為に国王陛下が寄越した。そんなトコでしょ。


「その通りだ。そうぶすくれるな。


実行部隊の司令が「あの部隊なら大丈夫だろう」と。でなければ、部隊の意味がないそうだ。

総司令も了承済み」


その言葉に公爵家当主!?と大きな声を出すリュカ。


やっぱりそうかとイジュン。


「イジュン少尉にはバレてるし、アイザワ少尉は訓練校で聞いた?」


「気になって調べたからな。ファンクォーツの事」


イジュン。


「適性検査の時に『土』と『光』の適性がやや高めって出たから、魔術の授業は受けたわ。

その時に教わった」


とオトハが言う。


「国王と公爵家当主は2つ名を持ち、それ以外で持っている者は優秀で、何かしらの功績を称えて授けられると。

2つ名を持つ事は稀で、今は大尉の他にもう1人いると」


イジュンが話し出す。


「そ、魔装騎士(マギアナイツ)の開発研究関連でね。同時代に2人は珍しいんだって」


「2つ名は《創造の魔導師》で、大尉の機体の改造も協力したとか?」


オトハが聞く。


「少しだけね。手伝ってもらった。技術者タイプの人で、機体の武装開発と性能向上をした人。

民生品も作るよ」













物理法則も完璧に習得済みな《創造の魔導師》。


アルマート達もそうです。

この時代、科学や物理の基礎も学校で習うという。

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