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次元守護者の任務執行記〜《疾風の魔導師》が試験部隊と共に魔術と科学の混合メカで因果律『災厄』を吹き飛ばすまで  作者: 麻の葉りり
第5章 婿探しに暗雲

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第2話 謁見と

国へ


「皆様ようこそ、精霊国スピリタスへ。

陛下方が挨拶をしたいと仰せです。どうぞこちらへ」


丁寧にお辞儀をする近衛兵。


「僕の後ろについてきて」


アルマートが振り返り促す。


こくりと頷きついて行くエッジ小隊の面々。 緑豊かな庭園を抜け城へ。


歩いていると突然風が舞い、緑がざわざわと揺れ始める。


唐突に首をかしげるオトハと一点を見つめるイジュン。


「えっと???」


「何か見える。小さい緑の服を着た少女?」


精霊?と呟く2人。


「ああその子ね。精霊だよ。こんにちは。

今日はよろしくね。大事な姫を、守りにきたんだ。 はいどうぞ」


そう言うと空間から金平糖を取り出して差し出すアル。


嬉しそうに飛んでくると金平糖を受け取り口の中に入れ、笑顔になる少女。


「私は何も見えないわ、リュカは?」


レンがリュカに聞く。


「んー何かいるかなって程度です」


リュカがそう答える。


「アイザワ少尉はぼんやり、イジュン少尉は視える人ね。

クリハラ大尉は全くで、ホワイエ少尉は気配が分かる程度か。


ぼんやり視える人はまあいるけど、ハッキリは他の星の人でも珍しいね。


スピリタスはほとんどの人が視える人だけど。他国はそんなにいないんだよ」


ファンクォーツは視える人多めだけど、と言うアルマート。


「金平糖?」


アルマートが説明をする。

精霊は、甘い物が大好物。コミュニケーション取ったり、術を使ったお礼にあげたりする。

今のは挨拶。甘い物なら何でもありだけど、好みもある。


魔導師は皆常備してる。あげないと、術は使えないし最悪嫌われるそう。


城の中の廊下に入るとあちらこちらに精霊が。こちらの様子を伺っている。


嫌われるの?え、精霊多いなと4人が次々と声を上げると驚いたのかササッと隠れる精霊達。


アルマートがしーと人差し指を口に当てると黙り込む。


イジュンはそう言えば、という顔をする。


「知り合いから聞いた事がある」


そして話し出す。


レンネスからホヅミに来た旅人の話。ホヅミ産の蜂蜜を買いに来たそうだ。


なんでも貰い物を精霊にあげたらお気に入りになったとか。

気に入って、もっと欲しいとせがまれて、ごねているから買いに来たと。


高級品で値段も高くて数は買えない物だが精霊は毎日欲しがった。

交渉して、年に1度だけのご褒美として差し出す事になったと聞いた。


「あの高級蜂蜜かな?高価な品をあげるとグルメになるのは精霊も同じなんだよね。

ごめんね、大きな声出して。これどうぞ、クッキーだよ。皆で食べてね」


床に布を敷き、クッキーを数枚置く。

わらわらとよってきて笑顔で食べ始める精霊達。


他3人もごめんねと謝る。

イジュンも済まんな、と小声で言う。


「謝るだけでも違うから。精霊魔導師の場合はそうでもないけどね。もうすぐ着くよ」


城の大きな扉の前に立つ。


「DSEAの方々が到着されました」


入り口に立つ兵が声を出す。


すると扉が開かれる。


スタスタと歩くアルマートについて行く小隊の面々。


玉座には、王と王妃。その隣に美少女が座っている。

敬礼をするアルとほぼ同時に敬礼をする小隊メンバー。


王が微笑む。エクルベージュのくせっ毛の髪と瞳の男性。


「国王のロナルドだ。今日はよろしく頼む。 ヴァータイト大尉は2度目だな」


にこりと微笑むアルマート。


「ご機嫌麗しゅうございます」


「敬礼はいらないわ。堅苦しいのは嫌いなのは、知っているでしょう?王妃のロシエラよ」


扇を口に当て、くすくすと笑う王妃。フレッシュの腰まである髪がさらりと揺れる。


「陛下、王妃陛下も、きちんとしなければいけません。


お久しぶりです、ヴァータイト大尉。そして初めまして、DSEAの皆様。

アリーシェ・スピリタスです」


クリームイエローの髪を結い、同じ瞳の色をレンに向ける。


「DSEA本部 次世代GT(ギガン・トルーパー)試験部隊 エッジ小隊隊長 レン・クリハラ大尉です。

お初にお目にかかります」


黒髪のミディアムヘアに茶色の瞳の女性隊長。


「リュカ・ホワイエ少尉です」


茶色いボブのくせっ毛髪に茶色い瞳の男性。


「イジュン少尉です」


黒髪黒目の男性。


「オトハ・アイザワ少尉です」


黒髪ロングを一つに纏め、黒い瞳の真面目そうな女性。


丁寧に挨拶をする4人。挨拶後に敬礼を解く。


「今回は、よろしくお願いいたします。

婿捜しといっても、もう決まりかけているようなものですけれど」


「あとは1人1人との面会と、簡単な質疑応答くらいだと伺っております」


アルマートが答える。


「ええ、ただ精霊達が騒いでいて・・・。『嫌な予感がする』『淀んだ空気が流れてる』

『邪魔が入る』と言い出して。

他国からも、警護の応援が到着しております。皆様は他の方と警護の確認をお願いしたいのですが」


「了解致しました」


レンが答える。


「あと精霊達に金平糖とクッキー、ありがとう大尉。

アイザワ少尉とイジュン少尉は後でお話を伺いたいわ。初めて見た精霊について」


にこりと微笑むアリーシェ。


わずかに驚くオトハとイジュン。


にこにこと微笑むアルマート。


「報告に来ましたか?」


「ええ、すぐに。はしゃいでいたわ、あの子達」


「視える人に会うと、はしゃぎますからね。では今回の事が終わったら」


「ええ、終わったらお茶会を開くわ。ぜひいらして。

貴方達に愛し子(いとしご)からの祝福を」


キラキラとした虹色の光がアルマート達を包み込む。


「愛し子(いとしご)に礼と護りを」


言葉を返すアルマート。そして指で空中に模様を描く。緑色の不思議な模様。


するとふわりと風が起こり、殿下の周りを包み込む。

そして同時に微笑み合いう2人。


こちらですと近寄ってきた兵に敬礼をしそのままついて行くアルマート。


レン達も後に続いて部屋を出た。


「ねえ、色々気になっているのだけど。さっきの光とか」


レンが尋ねる。


あれは精霊に愛された愛し子(いとしご)からの護りの祝福。

簡易的なものだけど、効果は絶大。護衛のお礼。


アルマートが返した物は、愛し子(いとしご)への感謝と簡単な護りの術をかけた祝福のお礼。


魔導師は精霊国で祝福を受けた際に、空中に模様を描いて祝福のお礼をするのがマナー。

緑色なのは、アルマートの魔力の色だそうだ。


「俺やオトハの事が殿下に伝わっていたのは、精霊が教えたからか?」


イジュンが言う。


「そう。殿下は好かれやすいので、しょっちゅう精霊の誰かが話をしに行くって。

今回は視える人、それも他の星の人が2人いたから嬉しくて教えに行ったようだね。

殿下も興味を持たれていたし」


他の星の話は入ってくるけど、会う事は稀。殿下は大切に育てられてたから。

視える人の話は僕も聞かないな、そういえば。

多分どう思ったか聞きたいのかも?僕も興味あるし。


だから最後に『今回の事が終わったら話をしよう』って約束したしとアルマートが言う。



終わったらお茶会に参加決定。

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