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次元守護者の任務執行記〜《疾風の魔導師》が試験部隊と共に魔術と科学の混合メカで因果律『災厄』を吹き飛ばすまで  作者: 麻の葉りり
第4章 祭りへの脅迫

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第7話 犯人と動機


「ドール爆破犯は別かしら?それとも『災厄』がらみか」


オトハが口を挟む。


『災厄』という言葉を聞いてギョっとする画家達。


首相もチラリと目を向ける。


「うーんどうなんだろう? 複数犯か同一犯か。皆さんどう思います?」


とアルマートが話を振る。


皆が?マークを頭につける。


「確かにずさんだな?」


「『災厄』は人の心につけ込むって聞いた事があるような?」


「分からないよ僕達じゃ」


「というか、今回の受賞者達だって、同じ筆を使ってたぞ確か。


同じと言っても値段は違うが。匿名で貰ったものだとも言っていた。


結果発表日に会って話をしたが、その時に見せてもらったんだ。


ホラ」


と言って自身の端末を見せる。


確かに見た目は同じだ。


「うーん、映像だけだと分かりにくい。けど


こっち、材料は同じで怨念も残ってるけど、あまり害は感じない。


落選者達の余り分の材料で筆作って、当選者に渡したのかも。


残りカスみたいな力しかないかな。


それにこっちのは、清めの力がうっすらとまとわり付いてる。


魔除けや霊避けの布に包んであるし、わりと強めの効力あるやつだコレ。


画家達が自衛したのかな」


「ああ、受賞者達はね、皆エプロンや服に守護の刺繍をした物を着て絵を描いたそうよ。


イヤな気配はしたけど、以前使用していた筆はいきなりボロボロになって、

使用できなくなったから仕方なく使ったって。


エプロンとかはお金をはたいたそうよ。


元々皆貧乏なのにエプロン買ったから、お金が無くなったって」


とコラルが言う。


「いきなりボロボロにねぇ、怪しいな。


後で筆も回収しないとかな。まずはこっちを片付けてからだけど。

あとはドール爆破犯も見付けないとか。


館長秘書の方はどう思いますか?」


いきなりアルマートが話を振る。


「え?私ですか?ええっと、何故私に?」


と言う秘書。


「何となくですよ」


と言いつつ秘書の方に歩いて行く。


そして時計などに目を留める。


「ネクタイピンや時計とか、ハンカチとかそれなりに値が張るモノですね。


秘書って稼げる職業なんですかね?


それとも他に何かしてるのか」



「株はしてる・・・けどそれくらいだ」


「服にシミ付いてますけど」


そうして肩を叩き、呟く。


「真実を見せる白銀の光 今ここに」


え?と服を見る


黒いスーツに赤いシミが、と思ったら青、白、黄色と次々に出来る。


そこから男性にケースを渡して画材を購入する所や、

各家を回って絵の具などをポストに入れたりする姿が映し出される。


電話を手に取り対応する姿やドールを見てにやりと笑う姿見も。


「なんだこれは!?シミから映像が?」


困惑する秘書。


「それは貴方が見せている姿の一旦ですよ」


「なんだと?私に覚えはない!」


「どうだか。


真(まこと)を告げる声、嘘偽りなく 全てを話せ


さてと、『話してもらいましょうか』 館長秘書のステファノ・ガルニエさん」


端末で調べた『名』をアルマートが口にする。


「金は画家時代に貯めた蓄えだ。あとは随分前に描いたものを家に飾ってる。


金運上昇の絵画だ。おかげで株も成功した。


その金を密輸組織に渡している。密輸組織が売り上げた金の幾らかは貰っているが。


指定の口座に振り込んでるだけで、殆ど会った事はない。


連絡先は知っているが番号を変えながらで、時間やメッセージの長さも決まっている。


バレないようにする為に。


密猟の方にも金は流れているはずだが、そこは確かめていない」


ぺらぺらと話出す。驚く本人をよそに口は動き、話を続けていく。


「ドールも私が相談した。


私は画家だった。小さい頃から賞を取って。感謝祭も、何回も受賞し作品を展示した。


だがある時、とある絵の具を使用して描いた作品で追放されたんだ。


他にも同じ絵の具を使用した者はいたが、そちらは一定期間活動禁止の処分を受けただけだった。


理不尽だろう。 描いたやつはその後画家として成功した。


審査員の1人だ。そいつは政府のお偉いさんの親戚。コネで復帰できたんだよ、そいつは。


私は画家時代の知り合いに話をしたが、皆取り合ってくれなかった。


恨んでいた。 だから追放後彷徨っていた時に知り合った奴と手を組んだ。

密輸組織のボスだな。


そして曰く付きの画材を使用させた。


ドールを使って爆破させたのは密輸組織の手下と、私も少し手伝った。


恨んでいたのは主に絵画。 他は嫌がらせ程度だ。


でも、ツテとコネだけで全てが決まる感謝祭は恨みはあった。

実力重視のコンテストで、ツテとコネだけで受賞できるんだから」


話し終えると息を吐く。


「それって・・・」


「あの事?」


「だがアレは・・・」


と声がする。


その中で


「それ、使用したのって『エーデルバッハ』の会社の絵の具?」


コラルが聞く。


「そうだが」


と答えるガルニエ。


「アレはかなり特殊で、選ばれた者しか使用できないシロモノよ?


貴方、感謝祭以外のコンテストで受賞経験はある?最高は?」


矢継ぎ早に聞くコラル。


「感謝祭以外だと、春と夏の10回受賞して・・・最高は総理大臣賞4回」


「別の人ってもしかして、春、夏、感謝祭で5回以上は総理大臣賞を受賞したんじゃないかしら?」


そして、いくつか質問された後簡単な絵を描かされなかった?」


「ああ、そうだが。それが何だ?」


「貴方、15年前に紛争地帯の絵を描いた人ね?」


「ああ、そうだ」


「その後(・)話をキチンと聞いた?」


「後?」


「ええそう。今思い出したのだけれど。


資(・)格(・)にギリギリで届かない画家が熱心に頼み込んできた。

熱意に押されて絵を描かせた。


だけれど資(・)格(・)が足りなくて、

『コンテストでは使用禁止、個展、ただし戦争以外のテーマなら使用許可』と伝えた画家がいた。


書類にサインを記入させたけど約束を破ってコンテストに出品したから即追放処分したと」


「私は、『使用していい』としか聞いていない。

嬉しくて、描いてコンテスト出したら『違反』だと。


「キチンと説明したはずよ?


因みにもう1人の方はきちんと資格を得ていたけれど、書類の不備で許可が降りていなくて、

コンテストに出品しちゃったから形だけ禁止処分にしたって」


「どうして食い違いなんて事が?」


黙っていたオトハが効く。


「ガルニエ、貴方時々人の話を聞いていない事があるわね?

自分の都合のいいようにか取る事がある。それが原因ではないかしら?」


























次の話は来月3日ごろ投稿します。


週に一回投稿となります。


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