共有つづき
1話でおさめきれなかった。
「今警察にあるそうなので、これから行く所です」
マサトシが引き継ぐ。
「こちらは曰くありすぎる絵画が沢山あります。
絵の具に違法密猟された魔物や、違法採取した魔草
魔樹、
精製に問題がある物質が使用されているようで。
毎日生き霊やポルターガイスト、騒音に
絵から生き物が飛び出し走り回るなど様々な事が
起こっていると。
一番問題の絵は浄化後処分したほうがいいです。
因みに皆ペポーナで採取可能なものばかり」
アルが言う。
「絵画が怪画になってる?」
ミラが言う。
「何それダジャレ?」
とマサトシ。
「またパラディオの密輸組織と手を組んだのか」
イーサンが言う。
「実家の羊まで盗ってくんだよあいつら。
すぐに戻ってきたけど」
「羊ですか?生きたまま?」
オトハが聞く
「そ、実家の羊達の洋毛は高級品でね。
だから狙われた。
まだ僕がDSEAに入る前で、
たまたま現場を見た僕が捕まえたんだ」
とイーサンが言う。
「そんな事が。
タイラス少尉凄いですね、1人で捕まえた?」
興味深々でアルが聞く。
「うんまぁ。
窃盗犯は4人いたけど、全員タックルして殴ったよ。
流石に無謀だって怒られたけどね、家族や警察には。
こっぴどく叱られた。
捕まえた犯人達から密猟グループ逮捕に繋がったんだけど」
へぇ、と聞いていた皆だった。
「ペポーナの犯罪は密猟や違法採取が多いのだけど、
今回もそれか」
「あと有害な物質の採取も行ってます」
とアル。
「ああ、あそこにも入ったのか。
立ち入り禁止エリア。
命知らずというより上の命令かな?
じゃなきゃ入らないよあんなとこ」
「なるほど。
それで絵画達を浄化、
1番ヤバイのは処分したいのですが、
準備と、画家達に連絡取れますか?
画家達に聞きたい事がありまして」
フランシスカに言うアル。
「支部長に確認を取ります」
とその時
ピロロンと音がしてメッセージが。
「支部長からです。
画家達がここまで来て、絵に会わせろと言っていると。
それと審査員や総理も話を聞きたいと。
ここに来るそうです」
「え、総理直々?画家も来てるの?
それ不思議なんだけど。
画家と鉢合わせは危ないんじゃない?」
オトハが言う。
「警備の方もいますし。
総理達は画家と話もしたいそうです。
あと処分を行うヴァータイト大尉にも話を聞きたいそうです。
総理は直接話を聞くのがお好きで、
迷惑をかけないレベルで話を聞きにあちこち飛んでいく方で。
審査員の方は単に興味があるだけだと思います。
一応お守りも沢山持っているので大丈夫だとは思いますが・・・」
どうしましょうと聞いてくる。
「アイザワ少尉、動ける?
総理の護衛を任せたいんだけど」
アルが聞く。
「動くのは問題ないわ。
総理を迎え入れるつもり?」
「うん、少し話がしたいから。
あとはお守りとか
パラディオで出来る対処法を伝えたい」
「分かりました。伝えます」
メッセージを送るフランシスカ。
「パラディオのお守りとか術?分かるの大尉」
映像越しのレンが聞く。
「術とか興味あるから片っ端から勉強して。
少しずつ違うけど同じ部分もあるからね。
ペポーナのまじないも勉強したし。
ホズミの陰陽式も勉強したよ。
あれは中々面白かったね」
そうなんだ、と言うレン。
「1番ヤバイって言う絵画は処分で、他の絵画は?
違法な物だらけの絵の具で描かれてるヤツって
1番ヤバい絵だけじゃないよな?」
マサトシが聞く。
「他は念入りに浄化して、
後はまとめてこっちで引き取るかな。
曰く付きのモノを管理してる人いるから、
その人に預ける」
「確か曰く付きのモノや、呪物を扱う人がいるって
聞いた事があるわね。
ヴァータイト大尉と同じ星の方でしたっけ」
ミラが聞く。
「うんそう。
元々その手のモノの管理をするのを生業とする一族の出で、能力を見込まれて採用されたハイエルフ。
国じゃ変わり者の一族って認識されてるらしいけどね。
元々僕の国にいた人に出会って、
見たり話を聞いてるうちに興味が沸いて
管理の仕事をし始めたんだって。
今も子孫はいるけど、
長生きだからか管理技術は現当主より上。
あっちの絵画も絵の具に違法採取されたモノ達が
使われてる。
魔物はいないけど、魔樹や魔草の類が。
あとは立ち入り禁止エリアで採取したモノだね。
油彩や水彩ばかりで水墨画はないね。
彫刻に何も被害がないのは材料かな?
石とか魔樹は調達出来なかったのかな、
何かの理由で。
彫刻は何もないんだよね?ここにないし」
アルがリュカに聞く。
「彫刻は何も。
材料に魔樹が使われている作品はありますが、変わったところはないと」
「あ、彫刻も私が鑑定しました。
『問題なし』と。
絵画だけ問題が起きています」
とフランシスカ。
「絵画専門の組織なのかな?
もしかしてだけど。
前は手広くやってたみたいだけど、
大規模検挙が何度かされてから、
それぞれに特化した組織に変わったって聞いた事がある」
とイーサンが。
「絵画専門の密猟・密輸組織という事?」
と艦長。
「そうなのかも?
特化させた分悪質で迷惑なんだけど。
こっちの絵画はいっぺんに浄化して、
これだけ個別に・・・少し準備がいるかな。
浄化して即処分しないと。
絵画の作者に連絡して下さい。
あんまり待てないので」
フランシスカに告げる。
「通しても?」
「そういえば、ここ政府の倉庫だよね?
一般人入れていいの?今更だけど。
別の入り口あるんだっけ」
「はい、いくつか。
何故か絵がここにあるとバレまして。
画家達曰く『筆が教えてくれた』と」
「筆?筆ね。 持っているのかな?今も。
呼んでください、画家達を。
総理の到着はまだですよね?」
アルが言う。
「はい、もう少しかかります」
「私は護衛に」
とオトハ。
「警察行ってきます。
端末にログは残るので後で見ます」
マサトシが言い、イーサンが頷く。
「ミラと自分は艦に戻ります」
ルーファス。
「私達も警察に行きます。
引き続き、ドールの犯人を追います」
レンが言い、イジュン、リュカが頷く。
「スピア小隊は全員検挙作戦に参加してもらいます。
これは決定事項。
場合によってはエッジ小隊にも応援要請があるかもしれないわ。
流石に1人はここに残すけれど。
密猟・密輸組織に資金援助をしている者を確保しなければいけないから。
ではこれで解散。
ピアッティ少尉、ありがとう」
敬礼をし、映像がプツリと消える。




