トップの元へ、そして・・・
「何故ここにDSEAが?
私に同行とはなんだいきなり!
護衛は何をしている!」
叫ぶ副大臣。
「はい大人しく行きましょうね。
転移」
近づいて椅子から引きずり有無を言わさず
転移する。
転移先ではこの国の首相が会議をしていた。
そこに突然謎の人物が防衛副大臣を連れて現れたので騒ぎになる。
「なんだ君たちは!?
何故イサ防衛副大臣が?」
敬礼をして自己紹介をするアル。
「お初にお目にかかります。
ローベルト・ランカスター総理大臣。
自分はDSEA 【ガーディアン】本部所属
アルマート・ヴァータイト大尉であります。
この星で多発する行方不明事件の捜査をしておりました所、防衛副大臣が黒幕としてあがりましたのでご報告を。
大臣の皆様方には迷惑をおかけして、
申し訳ございません。
マスコミの方々もいらっしゃるとは好都合。
ここで防衛副大臣が何をしたかをつまびらかにしていきますので、お付き合いください」
「わ、私は何も知らないぞ!?
何を言っているのだ」
ボリヴォイ副大臣はそう言うが
「そこの職員の話を聞いてみようではないか。
異論はないな?諸君」
総理が発言し、大臣達が頷く。
「総理?」
驚くボリヴォイ。
「ありがとうございます。
では、今回発生した行方不明事件。
被害者は皆孤児や親がいない者達。
3人目の被害者が出た時点でDSEAが捜査を開始。
捜査中、単独で事件を追っていた
アレックス・ロバートソンが何かを発見、
ソーラルガーディアンが接触をしようとした矢先にアレックスは行方不明。
ソーラルガーディアンも襲撃を受け、負傷。
捜査続行不可と判断し
本部に捜査が引き継がれました。
我々は、捜査の過程で
何者かがアンドロイド兵を使用し
ソーラルガーディアンを襲撃、
建物爆破させ重傷を負わせた事。
アンドロイド兵を使用していたのが政府の過激派研究者である事。
研究費と防衛大臣名義の口座から研究所の倉庫に金が流れている事。
倉庫内で異常な量の電気と水が使用されている事を知り、突入しました。
現場は制圧済みです。
その場所には行方不明の者達がおり、
現在ソーラルガーディアン達が研究者や警備員を拘束。
行方不明者の状態は酷く、中にはこのような者も。
キサラギ少尉」
アルに言われて前に出るマキ。
そして口を開く。
「皆様方、お手元の端末をご覧ください」
大臣達の端末には
研究者が帰還したアンドロイド兵を破壊する様子や、金の横領や倉庫の水や電気の使用量が記載された書類。
ハルのもとに行き研究者から説明を受け
素晴らしいと讃えるボリヴォイ。
そして行方不明者の状態が映し出される。
マスコミには行方不明の者の状態はぼかして送信する。
「防衛大臣名義の口座は副大臣が密かに作ったようです。名を騙って」
防衛大臣がイサをギロリと睨む。
「ブルキッチ防衛大臣、これは何かの間違いで」
「ほう、私に嘘を吐くとは。
これほどの証拠があるというのに
認めようとしないと。
総理」
「ああ、罪は明白。
私の時代にこの様な事がおこるとは。
辞職する事になるかな、私は」
「警察にも金をばら撒き、捜査を妨害した罪もあります。
どうかボリヴォイ・イサ防衛副大臣を
こちらで処罰をする事をお許しください」
アルが告げる。
「許可する」
総理が冷淡に告げる。
すると
「動くな!」
マサトシがボリヴォイの腕を捻り上げる。
「こいつどこかに連絡した!
頭にあるチップで命令したんだ」
すると端末が鳴り
《アイザワ少尉、
正体不明のAFが
研究所から出現。こちらに攻撃を始めました》
サイタ少尉から連絡が入る。
「最後の悪あがきかしら。止めないとね」
オトハが言い、皆頷く。
「艦に合図を送って、直接転移をしよう。
こいつも連れて行って牢に放り込もう。
連行してもかまいませんね、総理」
アルが聞くと頷く総理。
「構わない。ただ報告もしてほしい、全部」
「了解しました。では」
そうしてオトハに目を向けると頷く。
報告をして合図を送り終えたようだ。
そのまま転移する。
「やれやれ、
とんでもない事をしてくれたものだ。
私も準備をしなければな」
と呟く総理だった。
艦に転移したアル達。
格納庫に転移した為目の前に機体がある。
「ロン整備士長!今回の事件の黒幕。
連れて来ちゃいました」
「聞いてるぞ。
なんだ拘束してねえじゃねえか。縛」
ちらりとイサを見た後印を組み
術をかけて拘束する。
動かなくなるイサ。
「牢に入れておけ。
お前達は早くスーツに着替えてこい。
キサラギの嬢ちゃんはブリッジに。
隊長達はもう出撃したぞ、ほれ早くいけ」
反応して着替えに走るオトハ達。
そこにロッシュも来る。
「大尉、準備は完了してます。早く」
そうだねと言い、
イサを牢へと転送させて機体に乗り込むアル。
「いつもありがとう軍曹。
アルマート・ヴァータイト、シルファ
出ます」
飛び立って行く。
少し遅れてパイロットスーツに着替えたオトハ達が
走って来る。
「ありがとうございますおやっさん。
行って来ます」
「おう、気をつけろよ」
各自機体に乗り込み発信して行く。
「エッジ2、オトハ・アイザワ 出撃します」
「スピア4、マサトシ・アララギ 発進するぜ」
カタパルトから発進していく。
その頃、倉庫付近。
黒と黄色いラインの機体が縦横無尽に駆け回る。
ビームやサーベル、ミサイルなど様々な武装を持ち、
6人の攻撃をひらりひらりと躱す。
「なんて速さだ」
「当たらないわね。
タイミングを合わせて攻撃しても綺麗に避ける。
機動が普通の人間じゃない。
かといって無人機でもない。サイボーグ?」
「グラジオスの援護砲撃も、
かする位で直撃はしない。
さて、どうするか」
イジュン、ミラ、ルーファスが呟く。
「上空にもジャンプしてくるから怖いって」
「こちらの動きを学習し始めているようだね。
下手に攻撃できないよ」
リュカとイーサン。
「もうすぐオトハ達が到着するわ。
そうすれば・・・」
レンが呟いた瞬間
「遅くなりました!」
とアルが到着。
「隊長!」
少し遅れてオトハ達も駆けつける。
整備士長が放った術は、陰陽師の小説から参考にしております。
ミラが無人機でないと気付いたのは、様々な相手と訓練した結果。




