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次元守護者の職務執行記   作者: 麻の葉りり
第3章 行方不明者の捜索

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突入

その頃グラジオス。


「艦長、キサラギ少尉から報告。


『怪しい建物に突入する為応援を頼む。

ソーラルのガーディアンにも出動を要請したい。

なお、グラジオスは制圧後の合図で発進を頼む』

だそうです」


ランスが読み上げる。


「あれ、もう突き止めたのか。

早いな。なぁ?」


操舵手のルイが隣にいる砲撃手のマーク・ハラダに

声をかける。


「・・・・・」


瞑想中で何も発しないマーク。


「さっき始めたばかりだからすぐには終わらないでしょ」


声をかけたのは機関士のジュニオール・ヒラコバ。


「よく出来るよ、瞑想。

さすが寺院出身者ってところか?」


「出来る人は出来るぞ?

おやっさんとかイジュンとか」


「皆ホズミ出身者じゃん、しかも魔法武術の達人」


「あら私も出来るけど?


ハントン中尉、グラジオス発進準備。

ハラダ少尉も瞑想を中止して。

ヒラコバ少尉も位置について。


整備士長、全機体出撃可能よね?」


ターニャが艦の整備士長 ロン・エンに繋ぐ。


「おう、バッチリだ。

ヴァータイト大尉の方も出撃可能だと」


魔装騎士(マギアナイツ)の整備士、

ロッシュ・ハイドが映り込み頷く。


「私も徹夜で作業をしたから可能だ」


そう言うのは、次世代GT計画機体開発者の

アデル・エイムズ博士。


「リミッター解除後のエネルギーも安定していたし、

問題はない」


特殊エネルギー アリトリュウムの研究者である

タツヒサ・ナガサワ博士も口を挟む。


「また徹夜のしすぎで倒れないでくださいね博士。


全機出撃準備。

グラジオスは合図があるまで待機。


ヒガ、ノガミ両少尉、体調はどう?」


小隊オペレーターのシオリ・ヒガと

カツト・ノガミに聞く。


「体調に問題はありません」


「自分もです」


「そう、良かった。


ソーラル支部に連絡、

ガーディアンの応援要請をして。


応援要請をするという事は拠点、見つけたかしら?

現地警察は信用ならないから呼んではいないわね」


「そうでしょうね。


全機発進準備!

グラジオスは合図があるまで待機」


ショーンが命令を復唱する。


「このまま終わればいいのだけれどね」

また嫌な予感がしていたターニャだった。


一方アル達


「ふぅ、ここまで来たけども。バレてないよね」


「監視カメラはハッキングで中にいる事にしています。

マサトシ少尉のチップも上手く誤魔化せていますし。


大尉のほうも成功したのでしょう?」


「うん、僕達は部屋から出ていないと思ってるよ」


こっそり外に出た後監視人物に術をかけ、

カメラをハッキングして外に出た。


マサトシの頭のチップにもハッキングをかけ、

情報を改竄し誤魔化している。

(ひかりが大活躍)


外は砂だらけの為、

あらかじめ用意していたヘルメットとマントを着込みオトハとマサトシは銃を持ち待機。


マキは端末を持ちひかりが犬の姿になり肩に乗っている。


(アルが結界を張って砂嵐から身を守っている。

もう変装は解いてある)


「では、中の様子を見ましょう。

それから突入を。


少尉お願いします」


「了解。ひかり、やるよ」


マキがひかりと共にハッキングを開始する。


「中の様子は・・・

機械が沢山。注射器や医療道具もある。


行方不明者は・・・発見しました。

この子アレックス君!?

何かを注射されそうになってます!!」


「突入する。

マキ、外でサポートお願いね。


ヴァータイト大尉、マキの護衛をお願いします」


「了解。アイザワ少尉達も気をつけて」


頷くと扉を開けて突入する2人。


「そのまま直進後、突き当たりを右に。

3番目の部屋の横の廊下、その一番奥の部屋に

アレックス君がいます。

研究者達も」


マキがナビ、ひかりがハッキングをして建物を操作。

シャッターや部屋の扉を閉ざし

警備員やアンドロイド兵、

他の部屋にいる研究者を閉じ込める。


扉を蹴破り銃を突きつけるオトハ。


「DSEAよ。

全員両手を上げて後ろに下がりなさい」


注射を打とうとした人物が振り返り、

驚きに目を見張る。

周りにいた白衣の人物達も驚く中


「聞こえなかったか?

全員両手を上げて後ろに下がれっつってんだよ。


その子から離れやがれ」


マサトシが乱暴な口調で告げる。


影からアンドロイド兵が飛び出し武器と化した腕で

襲ってくるが


「遅え」 「遅いわ」


攻撃を避け、銃で撃ち倒す。

ついでに命令をした研究者の端末も打ち抜き破壊。


「撃たれたいかしら?


ああ、警備員やアンドロイド兵は来ないわよ?

閉じ込めているから」


白衣の研究者が突撃してくる。

右腕はナイフ、左腕には銃を付けている。


マサトシが前に出て発射された銃弾を掴み

ナイフをたたき折る。

そして左腕に仕込んだ銃で研究者を破壊する。


「研究者に紛れてんじゃねえよ。

面倒くせえ」


腕を元に戻し殺意を込めた瞳で研究者達を射貫く。


「私情入ってますよ、抑えてください。


アレックス・ロバートソン君ね、

DSEAよ。今拘束を解くわ」


そう言うと拘束が外れ、驚きつつも

ゆっくりと起き上がる。


瞳には警戒の色。


「ここのヒトじゃないよね。雰囲気違う。


あの人は?」


「スコット中尉ね。襲撃を受けたけど無事よ。


私達は任務を引き継いで、貴方達を助けに来ました。

貴方、右脚動かないの?」


「動くなよ研究者ども。あの子に何した?

まあ後でじっくり聞くけど」


マサトシが拘束しながらそう言うと、

青ざめる研究者達。


「そういえば他の警備員の拘束は?

アンドロイド兵は扉を破壊してこっちに来るのでは?」


「アンドロイド兵は僕が全部破壊しちゃいました。

あ、こっち右上」


見ると監視カメラ。


「魔術で遠距離から破壊をしたのですか?」


尋ねるオトハ。


「そう。場所さえ分かれば可能。


警備員もいきなりアンドロイド兵が壊れたから

ビックリして、腰抜かして動けないよ。


あとは監禁されている子達の治療だけど。

中に入っていい?

診るだけで治療はできないだろうけど。


あ、応援はもう少しで到着するって」


「そうね。入っても大丈夫です」


拘束をし終えた研究者を見て判断する。

マサトシが終わったと息を吐き、OKサインを出す。


「それではキサラギ少尉と一緒に入りますね。


ひかり、ここ見張ってて」


声が聞こえなくなるとアレックスに向き合う。


「貴方の怪我は・・・アララギ少尉お願いします」


「了解。あ、俺ここの出身なのは分かるよな?」


こくりと頷くアレックス。


「傷みせてくれるか?」


そう言うと素直に従う。


「ヴァータイト大尉と合流します。

ここは任せていいですか?」


「いいぜ。早く合流してくれオトハ。他の子が心配だ」


頷いて部屋を立ち去るオトハ。





ちなみにアルがした事は、建物の内部把握からの風魔術でのアンドロイド兵ピンポイント破壊。

誰でもできるわけではない高等技術だったりする。


マサトシの義手は外は普通、中はDSEA製の仕込み銃入りの義手。本人の利き手は右。



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