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次元守護者の職務執行記   作者: 麻の葉りり
第3章 行方不明者の捜索

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お嬢様が見たものとは


「失礼いたします。

(わたくし)DSEA本部 【ガーディアン】所属

アルマート・ヴァータイト大尉であります。


シャンテル・リー嬢と護衛の

アントニオ・コヴァチェヴィッチさんですね。


このような形で屋敷に入りました事

誠に申し訳ございません。

事情が事情ですのでなにとぞご容赦を」


優雅にお辞儀をするアル。


「いいえ。

こちらが無礼をしていますから。

頭を上げてください。


それにしても、

DSEAの技術と魔術は凄いものですね。


あら可愛い子猫さん」


ひかりは子猫の姿になり、にゃーと鳴く。


「爆発現場に貴女方がいたと聞き、

こうしてお邪魔しました。


何かを言いたそうだったと。

何か見たのでしょうか?」


「見た、というか


その・・・アンドロイド兵が通信していた所を。

襲撃現場へ向かう所を、多分。


1体帰っていった所と、命令者に処分された所も」


「処分・・・命令を実行しなかったからとか?」


「証拠隠滅で消されたのだと。

破壊後、そのまま命令者が運んでいきました」


アントニオが補足する。


「あー壊されたか。


命令者の顔とかは、流石に分からないですよね?」


「私は分からなかったのですが、

アントニオが心当たりがあると」


「ああ、強化手術を受けたので視力はいいのです。

護衛は必須なので。

義手は前の職場での怪我ですね」


左腕をさするアントニオ。


「ここは義手義足や強化手術は一部職種必須ですよね。

頭にチップは全国民必須なのが怖いけど。


その人物の特徴を教えてほしいのですが」


「ここに私が見た人物のデータが入っています。


履歴は完璧に消去済みなので、

狙われる事はないとは思いますが」


特殊なメモリを渡す。


「ああこれが。

ひかり、持っていてくれる?」


にゃーんと鳴き背中を見せる。


「ここに差すの?

おお、凄いね便利だわー」


開いた穴に差し込むと、瞳から映像が投影される。


関心するアルと驚くシャンテル達。


「その子猫は一体・・・?」


「あー組織が作ったサポート要員で、

色々出来る子です。


ん?誰これ?研究者?え、直々にってどうなのよ」


「はい、ソーラル政府に雇われている研究員。

多分上の指示だと思います」


「武器研究とかの人?」


アルが聞く。


「ええ、武器研究所の研究者ですね。

下っ端で、地位も低い。


研究所は過激派、中立派、現状維持派と派閥があり、


過激派は装備の強化と強化人間やサイボーグの研究の規制緩和を求めている人達です。


現状維持派はこのままで、

対『災厄』装備の保守点検に重点を置いていて、

過激派を嫌っています。


中立派は静観者の集まりですね。

どっちつかずというか」


「犯人は過激派のトップ?でもさらに上いるよね。


資金提供者とか。そっちは別で調べるか」


ぶつぶつ言うアル。


「そろそろお暇します。

情報提供に感謝申し上げます。


一応これを」


ペンダントと四角い板を渡す。


「ペンダントは身につけて、

四角い板は窓側に設置をお願いします。


何かありましたらDSEAが保護しますが」


「父が猛反発すると思います・・・」


「ですよね。

できる限り外出は避けてください。


それでは失礼します」


そう言うと姿を消した。


そして


「ただいまー、

そっちはどう?監視はまだ気づいてない?」


宿に戻ったアルは確認する。

(皆民間宿にチェックイン中)


「お帰りなさい。えっとまだ気づかれてない。


ひかりもお帰り」


オトハが言う。


「ひかりを通して見てたけどさ、

また政府の人間がやらかしてるよ。


攫って強化人間の実験でもしてるんかね。


10年前にもやって潰されてるのに懲りない奴ら」


マサトシが言う。


今から10年前、過激派勢力が強化人間を作り

クーデターを起こそうとした。


察知した政府とDSEAに一掃され、施設も破壊。


運良く生き残った強化人間は組織に引き取られ

【ガーディアン】として活動している。


「あれは反政府思想の組織と独立しようとした

一部軍人の仕業だったっけ?


今回は政府所属の研究者が関わってる。

政府もどこの誰が関与してるか。


金の流れ、どうですか?」


アルがマキに聞く。


「今追ってます。


政府からの研究費とは別に、

防衛大臣名義の口座からも金が研究所と

どこか別の場所に流れているようです。


住所は・・・郊外の兵器開発施設?

横に1カ所倉庫と登録されていますね。


そこの電力と水道の使用量が異常に多いです」


端末を操作しハッキング、流れを追うマキ。

傍らにはひかりが人の姿になり体育座りをしている。



「あ、ひかりの目からなんか出た。隠せ隠せ」


マサトシが言い、

アルが慌てて魔術を使う。

ただ話をしているように見えるよう幻覚魔術をかける。


「ふぅ危ない。

何だ?例の倉庫の位置情報?


随分と郊外にあるなここ。

隠すにはうってつけ」


「倉庫は材料置き場として登録されています」


「ふうん。怪しいね。

どうする?郊外に行く?


でも出たらばれたと伝えるようなものだけど。

一気にカタをつけないとかな。


もし違ってたらまずいけど」


アルが提案する。


「他に怪しい場所は・・・いくつかありますが、

他の犯罪に使われているようですね。


現地警察に匿名で通報しておきます。


あとは人を監禁できて、何か実験が出来そうな場所は

ここしかないですね」


マキが言う。


「では現地ガーディアンとグラジオスに連絡をして、

私達は現地に向かいましょう。


現地警察には通報はしないで。

信用できない」


オトハが言い、皆頷いた。


「では引き払う準備をして、

監視人物は捕まえて術をかけられるかしら?


『私達は調査中、少し分かったくらいで

まだ黒幕にたどり着けない』って

思わせておきたいわ」


「できるけど暗示に似た感じになるかな。


精神干渉系は使用は制限されてるから、

あんまり使えない。

僕は例外的に認められてるけどさ」


「ではそれでお願いします。

全員準備開始」


「了解」


おのおの準備をし始める。





拠点へ突撃?

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