黒髪少年、婚約する
─「僕は、ハルノス嬢の事が好きです。一目惚れです。何年かかろうとも絶対に振り向かせます。」
約一ヶ月半前のこの言葉を現実にする為に、今日もハルノス嬢に話しかける。高位貴族にはサロンの貸切での利用が可能で、放課後にハルノス嬢を誘って僕達はサロンを借りて雑談をしていた。
借りたサロンは通称「恋人の館」と言われているらしい。恋人同士が利用する他、2人掛けチェアーに座って告白すると恋が叶うとの噂だ。
エルフ族は男女共に美形が多いと言われている。ハルノス嬢もその例に漏れず、神々しい程の美人で白銀の髪が神々しさに拍車をかける。
それに、ハルノス嬢の事が好きだと言ったり、行動で示したりすると照れて赤くなるし長い耳がピクピクと動くのがとても可愛い。
そんな愛しのハルノス嬢は、ミミストリー領特産のフルーツの盛り合わせを食べている。
「ハルノス嬢のお口に会いましたか?」
「えぇ、とても美味しいです。」
「良かった。ハルノス嬢に食べていただけるなんて、作った人も喜んでくれるでしょう。」
「そう、ですか?」
あぁ〜もう可愛い。首を傾げるのは反則だ。
「ハルノス嬢…可愛い…。」
「か、かわ…はぅっ…。」
思わず口から出た言葉に、ハルノス嬢は顔を赤くして俯いてしまった。…と思ったら、顔を上げた。可愛い。
「コータス様…私…コータス様に話し掛けられると、フワフワするのです。あの、それで…その…コータス様の事が…。」
その言葉を聞くと同時に、僕はハルノス嬢に無意識にキスをしていた。
角度を変えて何度も、何度も。
「はぁっ…はぁっ…。コータスさま…。」
「…あんな可愛い顔で可愛い事を言われると我慢出来なくなります。ハルノス嬢、僕は貴女を愛しています。僕と、婚約してくれませんか?」
「…はい。私もコータス様をお慕いしています。」
「ハルノス嬢…。」
思わず抱き締めてハルノス嬢の匂いを嗅いでしまったが、獣人の本能には抗えない。
こうして、ハルノスと僕は婚約する事になった。
やっとカテゴリーに追いついたお(^ω^三^ω^)




