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転生聖女。  作者: カラスの羽飛ばし
転生~幼少期編
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転生聖女、創造神からの手紙を読む

手紙を父と母の指定のアイテムボックスに入れ、ボックス内の緊急アラームを掛けておく。


ここは領都からはそんなに離れていない。

恐らく、ここら辺での盗賊"らしき"集団とはキルケーの事なのだろう。

事実、通報では被害を受けた訳では無く、荒くれ者らしき人物たちが複数洞窟に住んでいるという物だ。

勿論、他領から流れてきているという盗賊もそれなりにいるのだろうが。


(元々顔が怖いっていうのもあるけど…常に気を張っていて余裕が無かったんだろうな…。)


ボスナーからも土下座され、騎士達とも打ち解けている様子だ。

騎士達も事情が事情だけに、納得する他なかったのだろう。もしも街に入れる事が出来たなら、騎士団の空いている寄宿舎を使ってもいいか聞いてきた騎士もいた。

それには許可を出し、大男達が感動でボロボロに泣く図が出来上がりであった。


「ニコル、沙汰を待っている間に軽い食事でも出そうか。」


「かしこまりました。」


「皆、聞いてくれ。父からの沙汰を待つ間に食事を出そうかと思う。ニコルに出させているので、協力するように。」


うおおおおぉぉっ!!!!!


今回、遠征に行くにあたって、食事は公爵家が持つ事になっている。

つまり、超一流のご飯を出来立ての状態で食べられると言う事。普通の遠征は勿論、普段の食事でも一生に1度食べられるかどうかというレベルの食事である。

テンションが上がらないはずはない。皆我先にと駆け出して手伝っていった。


「キルケーたちも良ければ一緒にどうだ?公爵家から出されたご飯だから、味は保証しよう。」


「宜しいのですか?」


「勿論だ。ところで…今まで何を食べてたんだ?街には入れなかったのだろう?」


「その…野生動物を狩ったり、木の実を食べたりしていました。」


「そうか…そろそろ用意が出来たようだ。向こうで食べようか。」


「はい。」


----------------------------------------


食事を食べる騎士やキルケーたち。会話も弾み、アイテムボックスなどの事やお互いの事を話していた。

一方、私やニコル、ソラ、アトラスは既に食べ終わって少し離れた所で話をしていた。


父からの手紙には、確かに最近滅んだ王国の国王様と側近たちの生死は不明で、逃げた方面から推測すると、キルケーは行方不明だった国王様なのだろうとのこと。

1棟の騎士団宿舎が空いているのでそこに住まわせ、これからの事を帰ってから打ち合わせるため、父の仕事が終わる前には転移で帰ってくるように、との事だった。

転移は、「魔力版どこで〇ドア」と考えれば簡単に出来てしまった。

だが、術者が行った事のある場所にしか転移出来ず、街の中にも結界があるため基本的には許可が無ければ不可能だ。今回の遠征はついでに私の転移可能な場所を増やす事も考えられていた。


『テイマーによる犯行…か。』


「何故そのようなことをしたのでしょうか?言い方は悪いですが、小国では領土が狭く、荒らしてしまってから占拠をしても余り意味の無い気がしますが…。」


そう悲しげにニコルがつぶやいた。


A.シヴァ様からのソウダート王国襲撃事件について返答がありました

「シヴァじゃ。ソウダート王国の犯人は、状況証拠で言えばウラノス帝国の上層部じゃ。

使われた魔物の生き残りに、帝国で使われている薬が投与されている。…魔物を捕まえなければ、検査は出来ん上に、本当に襲撃に使われた魔物かは分からん。

魔物を従えるのは、魔族とテイマースキルがある者のみじゃ。

魔族は人間とは不干渉を貫いておる。…そもそも、見た目や魔力量が違いすぎて目撃者が大量になるだろう。そこで、帝国は秘密裏に魔物をある程度コントロール出来る薬を開発した。それが使われたと思われる。

…だから、状況証拠のみなのじゃ。

どうやらハルノスと、侯爵家に黒髪の子息が生まれ、経済も潤っているヒッタイト王国を手に入れる為にソウダートを更地に戻して戦いやすく…という事らしい。ハルノス、頼みがある。皇帝は…恐らく邪神に取り憑かれておる。邪神に取り憑かれておる間、冷静な判断が出来ないのじゃ。邪神に利益があるかないか。それが取り憑かれたものの、行動主体だ。…確実に10年程で戦争が起こる。大陸を支配するか負けるかしないかぎり止まらぬ。王国を…人間を、守ってくれんかの?身勝手なのは分かっとる。しかし…頼めるのは加護を与えたハルノスだけじゃ。頼む。」


そう書かれていた手紙。

その手紙をキルケーには読んでもらった方がいいと思い、みんなの輪からはなれてから、加護のことと手紙のことを話し始めた。

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