#1 無定義項と隠れ変数
閉じた世界は、山の中にあった。
木の壁、木の天井、木の床。施設と違い、窓がある建物。窓の外には木々が見えて、鳥の声が聞こえる。施設が用意した隔離空間で、暁が所長と交渉して手に入れた場所だった。山奥の戸建て。元は何かの研究用の観測施設だったらしく、屋根の上にアンテナの土台が残っている。周囲に人家はないが目の前の道は整備されてあり、二人以外の人間がいない。食料や日用品は定期的に届けるが、届ける人間と顔を合わせることはない。玄関の外に置かれるだけだった。
暁と桐生はここで生活することにした。暁が場所の提供を要求し、承諾させ、倒れた桐生の容態が安定するまでの数日の間にこの場所は用意された。暁は大学に退学届けを出した。桐生は少し考えた様子だったが、同じく退学届けを出した。このとき暁は桐生のそばを離れることはないが、一般社会に自分のいる場所はないと考えていた。だからこそ、施設が用意した大学という場所もあっさりと捨てた。
山小屋には部屋が二つある。生活空間と寝室、浴室とトイレ。暁の住んでいたマンションの少し広くしたような間取りで、二人の人間が暮らすのに過不足ない広さ。キッチンがついていて冷蔵庫と電子レンジがあり、コンロもある。施設が生活に必要最低限の設備を用意していた。暁が人間との接触がなく施設に干渉されない場所を要求してから、数日で準備された。ということは施設にはこのような空間のストックがあったのだろうと暁は推測する。暁のような存在を管理するための空間が、施設には以前からあったのだ。
暁は桐生の接触量を管理し始めた。
暁の手袋はもうない。暁の手は素手で、暁は素手で桐生に触れている。けれど触れる時間を暁が決めている。暁の頭の中で計算が走っている。桐生の中毒の現在の深度、接触による閾値の変化、一日あたりの安全な接触時間の上限。暁はその数値を自分の頭の中で管理している。
暁は時間を測っていた。スマートウォッチはもうないので、暁は自分の頭の中で秒を数えている。施設で暁に刻み込まれた時間感覚は正確で、暁の体内時計は一分のずれも許さない。接触開始から何秒が経過したか、暁は常に把握している。施設で暁のバイタルを管理していた技師たちがそうしていたように。
山小屋に移ってすぐは桐生の離脱症状が安定するまで安定量を維持した。数日間にわたり手の震え、眩暈、吐き気、発熱など複数の要素にわたって経過観察をし、離脱からの回復が確信できると安全な接触量の模索へと移行する。アプローチとしては間違っていない。施設のやり方は医療面において、何ら問題のある手法ではなかった。
「桐生さん。今日はこのくらいにしましょう」
桐生が暁の肩に置いていた手をそっと離して、寄り添っていた身体を引いた。桐生は暁を見ている。暁は桐生の目の中に何があるのか、読もうとしなかった。読めば桐生がもっと触れたいと思っていることがわかってしまう。わかってしまったら暁の身体が桐生に応えてしまうし、自分の欲求も無視できなくなる。暁は桐生の欲求を管理している。──桐生の意志を聞かずに。
「もう?」
「はい。今日の分は、これで」
桐生の手が膝の上に落ちた。桐生の指先がかすかに動いていて、暁がさっきまで触れていた自分の肩のあたりを見ている。桐生の目が暁の手に行き、それから桐生は物理の専門書に目を落とした。桐生の手が専門書のページの端に触れている。めくるのではない。端を指先で何度もこすっている。
暁はそのことに気づいていなかった。暁は桐生を守っているつもりだった。桐生の中毒を悪化させない範囲で接触を管理する。暁が計算して、暁が判断して、暁が接触の開始と終了を決める。それが桐生を守ることだと暁は思っている。
暁は気づいていなかった。暁がしていることが施設と同じ構造を持っていることに。施設では技師が暁のバイタルを見て、被験者へ暁の接触の開始と終了を決めていた。暁の意志は聞かれなかった。暁がどう感じているかは計測の対象であって、判断の入力ではなかった。いま暁は桐生に対して同じことをしている。暁が計測し、暁が判断し、桐生の感覚は暁の計算に入力されていない。その意味を暁は施設から教えられていない。
*****
二人の日常がゆっくりと始まった。
朝、大体暁が先に目を覚ます。桐生はまだ眠っていて、暁は桐生の寝顔を見る。桐生の顔色を確認している。暁の目が桐生の額から頬、唇、首筋と移動していく。桐生の呼吸は穏やかだけれど、眠っているときの体温がわずかに高い。暁の素手が桐生の額に触れる。暁の指先が桐生の体温を受け取る。三十七度二分。暁の推定。高い。平熱より高い。桐生の身体の中で、暁の毒がゆっくりと作用している。
暁は手を桐生の額から離し、接触時間に加算する。朝の確認、三秒。暁の頭の中で数字が動いている。今日の上限からその三秒が引かれた。
起きて三度食事をして衛生管理の一環として入浴して眠る。それ以外にやらなければならないことはなく、他の時間は他愛ない話をするか本を読むか。近い距離のまま、キスも抱き締めることも、寄り添うことも、指先が想定外に触れることさえ時間を秒ごとに計測しながら。
食事の用意は暁がしている。一日三食。昼食や夕食は桐生に教わった料理を暁が作る。朝食は桐生が泊った翌朝に作ってくれたものを暁が覚えている。暁は料理を「見ていた」だけだったが、暁の頭は桐生の手順を正確に記憶していた。カレーならば、にんじんの切り方、玉ねぎの剥き方、鍋に油を入れる順番。桐生が暁の部屋で作ってくれたカレーと同じ味を目指している。それが暁が一番好きな味だからだ。
夕方にキッチンで暁がにんじんを切っている。包丁の刃がにんじんの断面を通過していく。暁の素手が包丁の柄を握っている。暁の手の動きは正確で、にんじんの厚さが均一になるように切っている。桐生が切っていたときはもう少しばらつきがあった。暁の切り方は施設的だった。全部が同じ幅、同じ角度、同じ力。
「暁、これ美味いよ」
出来上がった夕食のカレーを食べ、桐生が笑う。
「桐生さんの作り方を再現しただけです」
「でも暁が作ったんでしょ。暁のカレーだよ」
暁は桐生の笑顔を見て、胸の中の何かが満ちるのを感じる。桐生が笑っている。暁が作ったカレーを桐生が食べている。温かい食事。閉じた世界の中でもテーブルにはカロリーメイトではなく温かいものが並んでいて、暁の食事は閉じていない。桐生がいるから。
「味、桐生さんの作ったカレーとどこか違いますか」
「ちょっと辛い。でもそれがいい」
「次は調整します」
暁はメモを取らない。暁の頭がカレーの辛さの数値を記録し、次回の調整量を計算している。桐生の「ちょっと辛い」を暁は数値に変換して保存した。桐生の感覚を数値に置き換えている。暁の頭がそうする。感覚を数値にすることが暁にとって自然であり、施設がそうしていたように。
食事の後、一緒に食器を洗い、ソファで並んで本を読んでいた。桐生が持ち込んだ物理の専門書と暁の数学のノート。暁の右肩と桐生の左肩が触れている。暁はその接触時間を頭の中で計測している。十分、十五分、二十分。
「ここの展開、暁ならどう読む?」
桐生が本のページを暁に見せた。場の量子論の一節で、経路積分のセクション。暁はそのページを見て、視線が数式の上を走る。
「ここの測度が曖昧です。数学的には厳密性を欠いています」
「物理屋はそこを気にしない」
「だから物理は怖いんです」
厳密でないことを問題にしない桐生に暁は真顔で答えた。正確性を欠いていても構わなく、不確定のまま論を進めることは数学的な暁が最も苦手とするところだ。
「お前のその感覚、好きだよ。数学的潔癖症」
暁は「好き」という言葉を受け取ると、胸の中で何かが動いた。桐生が暁の数学的な特性を「好き」と言っている。施設では暁の能力は「データ」として記録されるだけだった。誰も暁の能力を「好き」とは言わなかった。桐生は暁の特性に感情を付与する。暁はその感情を受け取るたびに暁の中の何かが満たされていく。
「桐生さんは、物理をどういうふうに見ているんですか」
「どういうふう?」
「世界を、どういう構造として捉えているのか。僕は数式の構造として見えます。桐生さんは」
暁は自分のノートを閉じて桐生の方を向いた。桐生に質問するとき、暁の身体がわずかに桐生の方に傾く。暁はそのことに気づいていないが、桐生の答えを暁の全身で受け取ろうとしている。桐生は本を膝の上に置いたまま、視線を天井に向けた。
「俺は……構造っていうか、手触りかな。数式に手触りがあるんだよ。触ってみて、こっちの方がしっくりくるっていう」
「手触り」
暁はその言葉を繰り返した。暁にとって数学は手触りではなかった。暁にとって数学は構造であり、触れるものではなかった。桐生は数式に触れている。暁は数式を見ている。同じ対象を異なる回路で捉えている二人が隣に座っていて、暁はその差異を面白いと感じた。面白い。暁がその感覚を持つようになったことを暁自身は意識していない。
暁の頭がアラームを出した。二十分で今日の上限に近い。
「桐生さん。少し、……」
「暁はさ、ない? 手触りで選ぶこと。数式じゃなくて、不確かなままこっちがいいって選んでること。例えばさ」
暁の言葉が遮られ、桐生の手が暁の素手を掴んで指先を頬と唇に触れさせた。
「手触りの感覚。頬と唇じゃ違うでしょ。どっちが好きって答えるかには答えも数式もない。暁がどっちを好きでもそれは暁の正解だけど、それを数式にできる?」
「……難しいことを、言いますね」
頭の中で鳴るアラームを気にしながら、暁はなぜか素直に言い負けるのが悔しいと思ってしまった。触れた桐生の頬と唇。素手の感触はどちらも柔らかい。違いは表皮の厚さ、保湿度合い、細かな体毛の有無。厳密に言えば唇はより粘膜に近い。
「頬と唇では正確には比較対象としての条件が同等ではありません」
「うん。でも、俺は暁の頭撫でるのもキスするのも条件は同等じゃないけど、同じくらい好き。ああー……これは物理の話と少しずれるな。欲求の話かな」
ふと笑って矛先を修正しようとする桐生に、暁は首を傾げた。暁には桐生らしい物理の例えに聞こえたのだ。
「欲求、とは」
素直に暁が訪ねると、桐生が珍しく明確に困惑して頭を抱えた。いままでほとんどの質問に桐生は答えをくれるか、暁が考えるヒントをくれたが、いまは困惑している。初めてキスをしたときですら、桐生は困惑していなかった。それは暁の訊き方も行為も端的で桐生が答えやすかったのかもしれない、と遅れて気づいた。
「基本的には自分から何かしたいと思うこと。でも、いまの話に限って言うと性的欲求の話。暁の頭を撫でたい、キスしたい、抱きしめたい、触れていたいっていうのは『好き』って感情。その上に性的欲求が乗っかるからどっちが上っていうんじゃなくて俺の場合は並列。その先にセックスもある。生き物の本能」
「生殖本能の話ですか?」
「近いかな」
桐生の耳が少し赤くなっているのを暁は観察したが、先ほど触れた手に熱はなかった。発熱が起きている訳ではない。桐生のバイタルは正常値のはずだ。
「暁は、いままでなかった? 好きだから、触れたいとか。数学的な確信より身体が先に動くやつ。そういうのが性的欲求で、行動に移したら抱き締めることやキスになって、延長線上にセックスがある。愛情を確かめ合うスキンシップ」
「あります。たくさん……あります。でも、僕の知っている生殖行為は雄と雌の間でしか成立しません。僕と桐生さんの間で生殖行為が成立するのですか?」
前半部分には深く頷けるが、暁には延長線上のセックスがわからなかった。言葉と意味は理解しているが、暁の知識でそれは生殖行為でしかなく、スキンシップとして成立しない。暁は首を傾げる。好きという言葉と意味を理解する前から、暁の身体はずっと桐生に触れたかった。しかし、抱きしめてキスをする以上の想定が暁にはない。
「暁。暁さんさー、たぶん童貞だと思うけど。ちゃんと成人してるし、身体も大人だよね?」
「身体が大人とは……精通ならしてますが」
「自慰は?」
「未経験です。そのような感情を持つ環境がありませんでした。施設の部屋はモニタリングされていましたし」
なぜそのようなことを訊かれているのだろうと思いながら暁が答えると、桐生は大きな溜息をついた。思わず暁はびくりと震えた。桐生の溜息に怒りが含まれているように思えた。だが、すぐに桐生の腕が伸びてきて暁は抱きしめられた。まだ暁には会話から行動への整合性が取れない。取れないまま、桐生に抱き締められると暁は力が抜けてしまう。
暁の頭の中でまた時間の計測が始まる。もう、アラームは鳴っている。
「……少しだけ、いつもと違う風にしていい?」
「はい」
時間が気になる。だが、暁は桐生の腕の中で頷いてしまう。身体がその温度に安心しているからだ。「身体が先に動くやつ」と桐生の言葉が頭の中で繰り返され、暁は欲求という言葉を理解した。けれど、桐生を危険に晒している事実は変わらない。現実と心が矛盾することだろうかと暁は桐生の腕の中で考えていたが、するりと項を撫でられ思考が止まった。
背筋がぞわりとするが、不快ではない。くすぐったい。ゆるりと動く桐生の指先がくすぐったい。唇にキスが触れる。その間も、桐生の指先に首を撫でられ、項、耳の裏、首筋と伝っていく。キスを受け取っているのに、くすぐったさが我慢できない。
「……ふふっ。桐生さん、くすぐったいです」
「くすぐったいだけ?」
思わずキスを離して抗議した暁に桐生は悪戯気に訊き返してきた。暁は桐生の指の感触を確かめ、くすぐったさの奥にあるものを見つけた。手を繋ぐこと、抱きしめられること、キスをすることは「気持ちいい」指先の刺激のくすぐったさの奥に隠れていたのは「気持ちいい」だった。
「気持ちいい、です」
そう口にすると、表層的な刺激が暁の中で明確に変化して桐生の撫でる指先に身体がくったりと崩れた。キスや抱きしめられることと同じ種類の感覚だと名前がつくと、暁の身体は素直にその感覚を受け取る。再び唇に桐生のキスが触れて、触れるだけでなく舐められた。唇に触れる柔らかな感触。初めての感触。しっとりとして、ざらついて、柔らかい。いつの間にか暁の思考が停止していた。時間の観測が止まっている。
どれだけの時間そうしていたのか、暁にはわかっていない。
けれど、桐生の腕の中でくったりとしていた暁は乱暴に現実に引き剥がされた。暁を抱きしめていた桐生の身体がずるりと傾ぎ、項を撫でていた指が震えている。
「……桐生、さん……」
「だいじょう、ぶ」
接触時間が長くなりすぎたのだ。桐生が暁の毒を受け取りすぎた。意識はあるが、手に震えが出ており、身体が自律性を失いかけている。暁が時間計測を忘れていた間に、閾値を超えオーバードーズの症状が発症した。
「横に……なってください。ベッドに、運びます」
暁は震える声で言った。ここは誰も頼れる人間がいない。救急車を呼ぶこともできない山の奥だ。呼んだとしても、前回のように根本的問題は暁にあり、対処療法しかない。──だからこそ、暁は医師からこうなったときの対処を聞いたのだが、想定外のタイミングで起きてしまうと冷静になれない。桐生を支える暁の手も震える。
「暁。大丈夫だよ」
ベッドに運ぶ途中で桐生はそう言った。
確かに前回倒れた時ほどの症状ではない。運んでいる桐生に触れた手は発熱を検知していない。症状は手の震えと脱力。
「吐き気やめまいはありませんか」
「ない。ちょっと力入んなくて、手、震えるだけだから」
「水……と薬を、……」
「暁」
桐生をベッドに運び、暁がもつれそうになる足で踵を返そうとすると、袖をつかんで止められた。
「きりゅう、さん……?」
戸惑ったまま暁が振り返ると、暗い部屋のベッドに横になった桐生がどうしてか少し笑っていた。
「暁、大丈夫だから、ここにいてよ」
「……でも」
「大丈夫。暁が悪いんじゃないから」
「でも」
「……薬、飲むより、暁が近くにいてくれた方が楽になるから」
重ねて言われ、暁はベッドの脇の床に力なくぺたりと座り込んだ。まだ、暁はこのまま症状が進行して嘔吐や発熱が出る可能性を計算していて、心臓が痛い。抗不安薬を投与しなかったせいで、桐生の容態が急変する選択肢を捨てきれない。──怖い。ここには桐生のことを見ているのは暁しかいない。暁も医学に関しては素人レベルだ。ひとつ判断を間違えれば、桐生の命が危険に晒される。暁の頭が思考停止して時間計測が止まっただけで、危険は隣り合わせにいる。
「暁。泣かなくていいよ。暁は悪くない。怖がらせてごめんな」
暁の方を向いて横になっている桐生が、先ほどまで袖をつかんでいた手で暁の頬を拭った。桐生の震える指に涙が掬われていて、暁は泣いていたことに気づいた。
「僕が、ちゃんとできていなかったから」
「そうじゃないよ、暁。……さっき、気持ちよかった?」
どうしていまそんなことを訊くのだろうと思いながら、暁はこくりと頷いた。全身に感じた桐生の温度は温かかった。首に触れた指先も、くすぐったかったが、温かくて気持ちよかった。暁は、また新しく気持ちいいことを桐生から学んだ。
暁の涙を拭った桐生は触れない距離のまま、暁の目の前に手を置いて震えている自分の指先を見てから口を開いた。
「暁が気持ちよかったって言うなら、これくらい大丈夫だよ」
夜中。桐生の症状が治まり、眠ってから暁は一人で木の天井を見ていた。
施設の天井とは色が違う。施設は白かった。ここは木の色をしている。けれど姿勢は同じだった。暁は十八年間この姿勢で天井を見ていた。けれど隣に桐生がいる。桐生の呼吸が聞こえる。施設では暁は一人だった。一人で天井を見て、何も感じずに眠った。いまは桐生がいる。桐生がいて、暁は天井を見ながら桐生のことを考えている。
桐生の体温。桐生の指先。桐生の目の下の影。暁はその全部を検知して、暁の頭がそのデータを処理している。桐生の中毒が進行している。暁が接触量を管理しているのに進行が止まらない。暁の計算が何か重要な変数を見落としているのか、推定が甘いのか。暁はその誤差を修正しようとしていた。
暁が桐生の接触量を管理している。暁が計算して、暁が決めて、暁が実行している。桐生に何も聞いていない。施設で暁に何も聞かなかった技師たちと同じことを暁はしている。暁はそのことにまだ気づいていない。暁は桐生を守るために管理していると思っている。施設も暁を管理するために管理していた。目的が違っても構造は同じだった。暁はそのことに気づいていない。




