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20XX年 9月4日 彼女の見た夢
薄明るい地下通路には、湿った臭いが充満している。
夢なのに、臭いがするのって、おかしいよね。
女子高生は、どこか他人事のように、そう思いながら地下通路を走っていた。
だって、これは夢。夢だもん。
ほら、追ってくる足音が、だんだん近づいてくる。
捕まったら、どんなひどい目に遭わされるんだろう。
だって私、キャミソール姿なんだよ?
しかも、裸足だし。
床が湿っているから、転ばないように気を付けないと。
転んだら、きっと追いつかれてしまう。
息が苦しい。練習、さぼってないんだけどなぁ。
ああ、そうか、後ろ手に手錠を嵌められてるからか。
手を振れないから、全力で走れないんだね。
ああ、もうすぐ、後ろに迫ってる……
なんで私、他人事みたいに観ているんだろう?




