[弁済の提供]現場編 受け取らなかった人が「払ってない」と言うな
お金というものは、払わなければ怒られます。
これは分かる。
とても分かる。
借りたものを返さない。買ったものの代金を払わない。そりゃ怒られて当然です。
でも世の中には、もう一段ややこしい人がいます。
差し出されたお金を自分で受け取らなかったくせに、
「お前は期限までに払わなかった!」
と怒る人です。
いや。
受け取れ。
◇
「残代金を払ってないから契約解除だそうだ」
朝九時十二分。
真壁さんは、出社して最初の缶コーヒーを開けながらそう言いました。
私は帳簿から顔を上げました。
「誰がです?」
「買主が」
「誰に言われたんです?」
「売主に」
「じゃなくて、払ってないんですか?」
「払おうとした」
「……はい?」
「売主が受け取らなかった」
「…………はい?」
朝九時十二分にして、嫌な予感が完成しました。
昭和六十三年。
バブルという名前の巨大な鍋が、日本中の土地をぐつぐつ煮始めている時代です。
駅前では昨日まで三千万円だった土地が、今日には三千五百万円になり、明日になると持ち主が「四千万でも安いんじゃないか」と言い始める。
土地の値段より、人間の欲の値上がり速度のほうが速い。
そんな時代でした。
「来るぞ」
真壁さんが入口を顎で示しました。
直後、ガラス戸が勢いよく開きました。
「大槻さん!」
三十代半ばくらいの男性が、青ざめた顔で飛び込んできました。
その後ろから、奥さんらしい女性も入ってきます。
男性は山岸昭夫さん。
町のパン屋で十年以上働き、このたび独立するため、駅から少し離れた商店街の古い店舗兼住宅を買うことになっていました。
売買代金は一千八百万円。
手付金二百万円は支払い済み。
残代金は一千六百万円。
昨日が決済日でした。
「ちゃんと用意したんです!」
山岸さんは鞄から何枚もの書類を取り出しました。
「銀行にも行って、融資も実行できるようにして、昨日、大槻さんに言われた通り十時に銀行で待ってたんです!」
「分かっています」
大槻所長は落ち着いた声で答えました。
「こちらも立ち会う予定でしたからな」
「なのに高瀬さんが来ないんです!」
高瀬さん。
売主です。
六十前後の男性で、商店街にいくつか土地を持っている地主でした。
真壁さんが苦い顔をしました。
「電話したら何て?」
「最初は奥さんが出て、『主人は今日は行きません』って。それで本人に代わってくださいって頼んだら――」
山岸さんが唇を噛みました。
「『もう売らん』って」
はい。
土地価格上昇病です。
症状としては、契約したあとに急に惜しくなります。
「それだけじゃないんです」
奥さんが震える声で言いました。
「今朝、高瀬さんのところから書面が届いて……」
真壁さんが受け取りました。
読んでいるうちに、その顔がどんどん怖くなります。
もともと怖い顔がさらに怖くなるので、そろそろ刑事ドラマの取調室です。
「……なるほどな」
紙が私に回ってきました。
私は読みました。
そして二度読みました。
内容は簡単でした。
昨日の期限までに残代金一千六百万円が支払われなかった。
よって買主は履行遅滞に陥った。
契約を解除する。
さらに契約所定の違約金も請求する。
「すごいですね」
思わず口から出ました。
山岸さんが顔を上げます。
「何がです?」
「あ、すみません。褒めてません」
むしろ逆です。
ここまで自分で道を塞いでおいて、「なぜ通らなかった」と怒れる精神力がすごい。
所長が私を見ました。
「栞。どう見る」
来ました。
最近、所長が事件が起きるたび私に振ってきます。
十八歳の事務見習いですよ、私。
普通ならお茶を淹れる係です。
なのにこの事務所、お茶を淹れる途中で民法を聞かれます。
職務分掌が自由すぎる。
「昨日の状況、もう少し確認していいですか?」
私は山岸さんに聞きました。
「はい」
「残代金は、全部用意できていたんですね?」
「はい。一千六百万円です」
「融資も含めて、昨日払える状態だった?」
「銀行の担当者さんも待っていました」
「高瀬さんが来れば、その場で支払えた?」
「もちろんです」
「それで、高瀬さんには来てくださいと連絡した」
「何度も」
「高瀬さんは?」
「行かない、と」
「昨日になる前からですか?」
山岸さんは少し考えました。
「一昨日の夜にも電話したんです。最終確認のために。そうしたら……」
「何て?」
「『金なんか受け取らん。あの物件はもう売らん』って」
私は目を閉じました。
はい。
できました。
一本、線が通りました。
「山岸さん」
「はい」
「たぶん、それなら――」
私は机の上の解除通知を指で軽く叩きました。
「“払わなかった人”にはなっていません」
「……え?」
奥さんもこちらを見ました。
真壁さんが缶コーヒーを置きます。
「栞」
「はい」
「説明」
「弁済の提供です」
私は答えました。
「べんさいの……?」
「簡単に言うと」
少し考えました。
「ちゃんと払えるようにして、『受け取ってください』と相手に差し出すことです」
「でも……実際には払えてませんよ?」
「それは高瀬さんが受け取らなかったからですよね」
「はい」
「そこが大事なんです」
私は身を乗り出しました。
「債務者は、何が何でも相手の懐にお金をねじ込まないと責任を免れない、というわけじゃありません」
真壁さんが吹き出しました。
「ねじ込むな。犯罪っぽくなる」
「分かりやすさを優先しました」
「優先順位を考えろ」
所長が小さく笑いました。
私は続けます。
「普通は、実際に払うものを用意して、相手に差し出します。これが現実の提供です」
山岸さんが頷く。
「でも今回、高瀬さんは一昨日の時点で『金なんか受け取らん』と言っています」
「……はい」
「つまり、あらかじめ受け取りを拒んでいる」
私は机の上の書類を指しました。
「しかも不動産売買の決済なら、山岸さんがお金を用意するだけじゃ終わりません。高瀬さんにも、所有権移転のための書類を出すなど、協力してもらわないといけない」
「そうか」
真壁さんが言いました。
「売主が来なきゃ、決済そのものが進まん」
「そうです」
私は頷きました。
「そういうときは、全部準備したうえで『履行しますから、そちらも必要なことをしてください』と催告すれば、実際に相手の手のひらへ札束を載せなくてもいい場合があります」
山岸さんの顔が変わりました。
「じゃあ……」
「昨日、銀行で資金を用意して待っていた。高瀬さんにも来るよう求めた。それでも高瀬さん自身が来なかった」
「はい」
「少なくとも、『買主が何もしないで代金を払わなかった』という話ではありません」
私は解除通知を見ました。
「むしろ逆です」
少しだけ、腹が立っていました。
パン屋を始めようとしている夫婦が、一千六百万円ものお金をかき集めて、銀行で待っていた。
人生の大半を載せたようなお金です。
それを受け取らず、自分から決済の場にも来ず、
翌朝になって、
――お前が払わなかった。
さすがに、それは通したくない。
「弁済の提供をきちんとしていれば」
私は言いました。
「少なくとも、提供した時から、山岸さんは“払わなかったことによる債務不履行責任”を負わされる立場ではありません」
事務所が静かになりました。
山岸さんの奥さんが、口元を押さえました。
「じゃあ……違約金も?」
「高瀬さんの言うように、“昨日代金を払わなかったから買主の債務不履行だ”という理屈は、そのままでは通りません」
「……よかった」
奥さんの肩が落ちました。
でも。
所長はまだ腕を組んでいました。
「栞」
「はい」
「理屈はいい」
その目が少し鋭くなります。
「証拠は?」
ですよね。
法律は、「言ったもん勝ち」を防ぐためのものでもあります。
「高瀬さんが一昨日、受領を拒んだ証拠……」
私は山岸さんを見ました。
「何か残ってませんか?」
「電話なので……」
山岸さんの顔が曇りました。
「録音もしてません」
昭和六十三年。
スマートフォンなんてありません。
通話録音アプリもありません。
スクリーンショットもありません。
令和って、証拠作りだけは本当に便利だったんだな。
「昨日、高瀬さんを呼んだことは?」
「電報を打ちました」
「電報?」
私は思わず聞き返しました。
「真壁さんに言われて」
真壁さんが鼻を鳴らしました。
「電話だけじゃ言った言わないになるからな」
強い。
昭和の実務、強い。
「文面は?」
控えが出てきました。
私は読みます。
――本日午前十時、残代金全額を準備して○○銀行にてお待ちします。所有権移転に必要な書類をご持参の上、お越しください。
完璧でした。
「真壁さん」
「何だ」
「たまに格好いいですね」
「“たまに”を取れ」
「昨日の銀行側の記録もありますか?」
「融資担当が証言できる。俺もいた」
「じゃあ、かなり整理できます」
所長が立ち上がりました。
「高瀬さんのところへ行くぞ」
「今から?」
「今からだ」
所長は上着を手に取りました。
「解除すると言うなら、解除の前提から確認してやろう」
圧がある。
この人が「確認する」と言うと、なぜか「観念しろ」に聞こえます。
◇
高瀬さんの家は、駅北側の立派な日本家屋でした。
庭に松。
玄関に石灯籠。
応接間には鹿の角。
どうして昭和のお金持ちの家って、鹿が巻き込まれがちなんでしょう。
「何しに来た」
高瀬さんは、私たちを見るなり不機嫌そうに言いました。
「解除通知の件です」
所長が答えます。
「話すことはない。期限は昨日だ。金は入ってない」
「昨日、山岸さんは一千六百万円を準備していました」
「俺は受け取ってない」
来ました。
その言葉を待っていました。
私は黙って高瀬さんを見ました。
所長が聞きます。
「なぜ受け取らなかったんです?」
「だから、もう売らんと言っただろ」
「一昨日の時点で?」
「そうだ」
高瀬さんは苛立ったように答えました。
「俺は一昨日から言ってる。金なんか持ってきても受け取らん。あんな値段じゃ売れんとな」
……自白しました。
きれいに。
民法の教科書なら蛍光ペンを引きたいくらいきれいに。
真壁さんが私を見ました。
私はほんの少し頷きました。
所長は表情を変えません。
「なるほど」
「なんだ」
「では、受領をあらかじめ拒絶していたわけですな」
「だから何だ」
所長は、持ってきた書類をテーブルに置きました。
「山岸さんは昨日、残代金全額を調達していました。銀行にも確認済みです」
「……」
「あなたには、決済場所へ来るよう電報も送っている」
「……」
「所有権移転に必要な書類を持参するよう求めてもいる」
高瀬さんの顔から、少しずつ勢いが消えていきました。
「あなたは、それを承知で来なかった」
「それでも金は払われてないだろ!」
高瀬さんが机を叩きました。
そこで私は初めて口を開きました。
「高瀬さん」
「なんだ、小娘」
十八歳です。
事実です。
でも法律は年齢で条文を変えてくれません。
「受け取らなかった人が、『払わなかった』と言うのは無理があります」
「何?」
「山岸さんは、払う準備を全部していました」
「だったら持ってくりゃいいだろ!」
「持って行っても受け取らないって、一昨日からおっしゃってたんですよね?」
高瀬さんが詰まりました。
「それでも……」
「しかも、今回の決済には高瀬さんの協力が必要です」
私は続けました。
「所有権移転のための書類を出していただかなければ、山岸さん一人では完了できません」
「……」
「お金を準備する」
一つ。
「支払う意思を伝える」
二つ。
「決済場所へ来るよう求める」
三つ。
「必要な書類を持ってきてくださいと催告する」
四つ。
「山岸さんは、そこまでやっています」
私は解除通知をテーブルに置きました。
「その全部を高瀬さんが拒んだ」
高瀬さんは黙っています。
「それで翌日に、“お前が払わなかったから解除する。違約金も払え”は――」
一拍置きました。
「ちょっと欲張りすぎです」
真壁さんが横でむせました。
「お前、言い方」
「かなり柔らかくしました」
「それでかよ」
高瀬さんの顔が赤くなりました。
「俺の土地だぞ!」
「はい」
「俺が売りたくなくなったんだ!」
「それは分かります」
私は答えました。
意外だったのか、高瀬さんが私を見ました。
「値段が上がった。もっと高く売れると分かった。だから惜しくなった」
「……」
「その気持ちまで法律は禁止してません」
私は静かに言いました。
「でも、“惜しくなった”ことと、“山岸さんが契約違反をした”ことは別です」
高瀬さんの目が動きました。
「そこを混ぜちゃ駄目です」
所長が続けます。
「解除したいなら、解除できる法律上、契約上の根拠を示してください」
「……」
「ですが少なくとも」
所長の声が低くなりました。
「自分で受領を拒み、自分で決済に来なかったことを理由に、相手を履行遅滞扱いするのは無理がありますな」
静かでした。
怒鳴っていません。
脅してもいません。
ただ、一個一個、事実を並べただけ。
一昨日。
受け取らないと言った。
昨日。
決済に来なかった。
買主。
全額を準備した。
銀行。
待っていた。
電報。
来るよう催告した。
売主。
拒否した。
そして今日。
――買主が払わなかった。
並べてしまえば、その理屈の不自然さは誰の目にも明らかでした。
法律って、時々こういうところがあります。
ものすごく難しい言葉が並んでいるようで、最後にやっていることは、
誰が。
何を。
いつ。
ちゃんとやったのか。
それを整理しているだけだったりする。
「……三百万」
高瀬さんが、ぽつりと言いました。
「え?」
「昨日、別の不動産屋が来た」
私たちは黙って聞きました。
「あの店なら、あと三百万高く買う奴がいるって」
やっぱり。
高瀬さんは俯きました。
「三百万だぞ」
その声は、さっきまでよりずっと小さかった。
「惜しくなるだろ」
その一言で、私は少しだけ、この人を嫌い切れなくなりました。
三百万円。
大金です。
昨日まで知らなかった三百万円が、突然目の前に現れた。
契約さえなければ自分のものになったかもしれない。
惜しくなる。
たぶん人間なら、誰でも少しくらいは思う。
でも。
「惜しくなりますね」
私は言いました。
高瀬さんが顔を上げました。
「私でもたぶん、三日くらい眠れません」
「……」
「でも、山岸さんも一千六百万円を用意したんです」
高瀬さんは黙った。
「お店を持つために」
沈黙が続きました。
やがて所長が言います。
「高瀬さん。契約通り進めましょう」
「……」
「三百万は惜しいでしょう」
「……ああ」
「だが、信用まで売ると、もっと高くつきます」
高瀬さんが、ゆっくり息を吐きました。
長い、長い息でした。
そして。
「……分かったよ」
それだけ言いました。
◇
三日後。
決済は無事に終わりました。
山岸さんは残代金一千六百万円を支払い、高瀬さんは所有権移転に必要な書類を出しました。
今度はちゃんと受け取ってくれました。
心から思います。
最初からそうして。
数か月後。
商店街の古い店舗は、小さなパン屋になりました。
店の名前は、
「麦の灯」。
「栞ちゃん、これ持ってって!」
開店初日、山岸さんの奥さんが紙袋いっぱいのパンを押しつけてきました。
「こんなに?」
「皆さんで!」
「所長、これ経費扱いになります?」
「ならん」
「即答」
真壁さんはすでにカレーパンを食べていました。
「真壁さん」
「なんだ」
「それ私が狙ってたやつです」
「早い者勝ちだ」
「不動産屋が弱肉強食をパン屋に持ち込まないでください」
そこへ店の奥から山岸さんが出てきました。
「藤崎さん」
「はい?」
「本当に、ありがとうございました」
「いえ。私はほとんど喋ってただけです」
「その喋ったことに救われたんですよ」
山岸さんは笑いました。
そして、少し離れたところを見ました。
私もそちらを見る。
店の入口に、一人の男性が立っていました。
高瀬さんでした。
「……来たんですね」
「招待状、出したんです」
山岸さんが言いました。
「嫌がるかと思ったんですけど」
高瀬さんは気まずそうに店へ入ってきました。
「繁盛してるな」
「おかげさまで」
「俺のおかげじゃないだろ」
「建物は高瀬さんのですよ」
「もうお前のだ」
そう言いながら、高瀬さんは財布を出しました。
山岸さんが慌てます。
「今日はいいですよ。開店祝いですから」
「いや、払う」
「でも」
「払わせろ」
高瀬さんは少しむっとした顔で言いました。
「受け取ってもらえんと困る」
私は吹き出しました。
真壁さんも笑いました。
所長まで肩を揺らしています。
高瀬さんが怪訝そうにこちらを見る。
「なんだ」
「いえ」
私は笑いながら首を振りました。
「今回は、ちゃんと受け取ってあげてください」
山岸さんも意味に気づいたらしく、笑いました。
「分かりました」
百円玉が、レジの中へ落ちる。
小さな音でした。
たった百円。
あの日の一千六百万円とは比べものにならない。
でもなぜか私は、その音を聞いて少し安心しました。
お金を払う。
受け取る。
契約を守る。
文字にすると、ひどく当たり前です。
けれど、その当たり前が崩れた瞬間、人は困る。
だから法律は、
「払え」
だけでは終わらない。
払おうとした人まで、
受け取らなかった相手の都合で悪者にされないようにする。
事務所へ戻ったあと、私は古い宅建のテキストを開きました。
弁済の提供。
現実の提供。
口頭の提供。
昨夜までなら、また暗記項目が増えた、とため息をついていた言葉です。
でも今日は違う。
銀行で一千六百万円を用意して待っていた山岸さんの顔が浮かぶ。
売り惜しみしてしまった高瀬さんの顔も。
そして最後に、百円玉をちゃんと受け取った二人の顔も。
私はノートの端に、一行だけ書きました。
――受け取らなかった人が、「払わなかった」と言うな。
「栞」
後ろから真壁さんの声がしました。
「はい?」
「今日のパン、まだ残ってるか?」
「ありますよ」
「カレーパンは?」
「ありません」
「なんでだ」
「誰かが全部食べたからです」
「誰だ、そんな奴」
「鏡を紹介しましょうか?」
所長の低い笑い声が聞こえました。
窓の外では、商店街に夕方の灯りがつき始めていました。
昭和六十三年。
土地の値段が上がり続けて、人の心まで値札を付けられそうな時代。
でも。
約束には、値上がりも値下がりもありません。
払う人が払おうとする。
受け取る人が受け取る。
そんな当たり前を守るために、法律は案外、細かいところまで考えている。
私はノートを閉じました。
そして紙袋の中に、一つだけ残っていたあんパンを確保しました。
法律も大事。
権利も大事。
でも、真壁さんからあんパンを守るには――。
現実の提供より、
現実の確保が必要です。
以下に私の作品へのリンク貼ってます。是非、手に取って頂ければと思います。また、ついでに評価ブックマーク頂ければ幸いです。




