第2話 宴の裏側
いつも読んでいただきありがとうございます。
激励会は、すぐに開かれた。
笑い声に満ちた空間。
だが、その内側は3つに割れている。
選ばれなかった花たち。
ペアとなった者たち。
そして――名家に連なる者たち。
同じ場にいながら、空気はまるで違っていた。
「これ美味しい!」
向日葵は皿を手に、会場を走り回っていた。
「あ、それも食べたい!」
止まらない。
睦月は少し離れた場所で、それを眺めている。
「……食べすぎて倒れるなよ」
冷めた声。
向日葵は笑った。
「大丈夫だよ!」
「はぁ……好きにしろ」
呆れながらも、どこか目を離さない。
一方で。
選ばれなかった花たちも、表向きは笑っていた。
だが。
「……敗者復活戦まで時間はある」
1人が、ぽつりと呟く。
その言葉に、何人かが反応する。
笑顔の裏で。
静かに、視線が交わった。
さらに奥。
名家の者たちは、別の空気を纏っていた。
「……判っているな?」
低い声。
「試合は試合だ」
「ルールを忘れるな」
一瞬の沈黙。
「意味は、判るな?」
「……はい」
「任せてください」
それ以上は語られない。
だが。
それで十分だった。
宴は続く。
笑い声。
酒。
料理。
だがその裏で――
確実に、何かが動いている。
「おい、飲みすぎるなよ」
月狼が言う。
その視線は、宴ではなく“全体”を見ていた。
「もちろーん、大丈夫ですよー」
宵うさぎは笑いながら徳利を掲げる。
「……ネットの方はどうした」
一瞬、止まる。
「……あ」
「ちょっと……調べてきます……」
そそくさと離れる宵うさぎ。
月狼は小さく息を吐いた。
「全く……」
「しっかりしろ」
その目だけは、鋭いままだった。
その頃。
誰にも気づかれずに。
1つの影が、静かに動いていた。
宴は終わらない。
だが。
戦いは、すでに始まっている。
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今後もよろしくお願い致します。




