第19話 反復雷撃
皐月、師走
VS
朝顔、芍薬
皐月が雷を選択。
朝顔が城内を選択。
フィールドは――
雷が落ちる城内。
暗い廊下、無数の分岐。
初のインドア戦。
月狼
「始めろ」
朝顔と芍薬は即座に距離を取る。
皐月と師走は迷わず詰める。
師走
「……時間が惜しい」
朝顔が走る。
その手から、煙が広がる。
皐月
「また毒かよ!」
師走
「どうやろな」
「とりあえず、吸わんのが一番や」
立ち止まる2人。
「……厄介やな」
その頃――
暗い廊下。
1人の男が歩く。
霜月。
「次の……獲物」
静かに笑う。
皐月
「めんどくせぇ!行くぞ!」
雷を纏い、突っ込む。
師走
「ちょっ、速いですよ!」
「待ってぇな!」
T字路。
皐月は左を選ぶ。
その瞬間。
上から斬撃。
芍薬。
花刃が振り下ろされる。
皐月がギリギリでかわす。
「あぶねぇな!」
そのまま拳に雷を纏い、殴る。
芍薬が流す。
だが――
わずかに触れる。
「っ……!」
腕が痺れる。
芍薬は距離を取り、角を曲がる。
皐月が追う。
曲がった先――
煙。
「なっ――!」
即座に後退。
だが、少し吸う。
「やっちまった……」
師走が追いつく。
「どないしたん?」
「食ろうたんか?」
皐月
「少しな……」
師走
「毒か?」
皐月
「……わからねぇ」
その頃。
朝顔と芍薬。
「上手く誘えなかった……」
「大丈夫」
朝顔が言う。
「まだ気付いてない」
「このまま吸わせ続ける」
芍薬が頷く。
再び廊下。
煙が満ちる。
皐月が警戒する。
次の瞬間。
煙だけが流れてくる。
「チッ!」
反射的に雷撃。
師走
「あかん!!」
――遅い。
雷が煙に触れる。
次の瞬間。
ドォン!!!
爆発。
皐月が吹き飛ぶ。
壁に叩きつけられる。
「ぐっ……!」
右腕が焼ける。
師走
「粉塵爆発や……!」
煙の正体。
花粉。
可燃性の微粒子。
爆発は連鎖する。
廊下を伝い、広がる。
朝顔の表情が変わる。
「……しまっ」
爆発が迫る。
逃げ場がない。
朝顔が芍薬に覆い被さる。
「ごめん……私のせいで……」
芍薬
「どいて!」
その瞬間。
壁が砕ける。
月狼と宵うさぎ。
2人を救出。
月狼
「そっちは」
宵うさぎ
「大丈夫だよ~」
「酒がぬるくなっちゃったけど」
月狼
「……はぁ」
爆発が収まる。
2人を地面に降ろす。
静寂。
月狼
「勝者――皐月、師走」




