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8 嫉妬、してるわね…

マリエルノを連れて私は、ソフィリアが待ってる教室に入…


「もぅ、遅刻ですわよ。セリアンヌさん!」


…ったら、怒ってる…よりは、拗ねた表情をしたソフィリアがいた。


「さぁ、お勉強を始めましょう。」


楽しそうに、踊るかの様にソフィリアは黒板に向かう。…私の後ろにいるマリエルノに気が付かず。


マリエルノは、この邪魔者感漂う雰囲気に戸惑っている。


なんだか、可哀想になったので私からソフィリアに言ってやることにした。


「あー、のさ。レッスンの前に…遅刻しといて言うのもなんだけど…マリエルノとお話する、なんていかがかしら?」


そこで初めて、ソフィリアはマリエルノの存在に気がついたようだ。…しかも、気がついた瞬間先程の幸せそうなオーラは消えた。


あからさまに。



「あ、いや。その、今じゃなくてもいいの!あー、うん。ねぇ、セリアンヌ…また今度にしましょう。そうね、それが良いわ!」


ボキッ。


…ソフィリアの持っていたチョークが力を込めたことで粉々に折れた。


「…ふふふ。ご挨拶が遅れてしまいましたわね…御機嫌よう、マリエルノさん。お二人はとても仲がよろしかったのですね。私、存じ上げていませんでしたわ。


あぁ、そうそう。セリアンヌさんに何かお話があるみたいですわね。また“次”の機会を設けるのもお二人の負担になってしまうでしょう。どうぞ、“今”お済ませ下さいまし。」





セリアンヌの表情はいつもながら柔らかく、まるで私達のことを考えて行動してくれている……ようである、一方。


私は知っている。


(…この子、嫉妬してるわね。)




言っておくが、これは自惚れではない。ここ数日間で、ずっと好きですオーラを見せつけられていたら気がつく。あー、なんか懐かれてんなーって。



「え、いや、でも、え⁈」


マリエルノは困っている。彼女も敏い方の人間であるから、なんとなくソフィリアの変化に気がついたのだろう。


「まぁ、いーじゃん。ソフィリアがOKって言ってるんだからさ。


それに、“話があるのー。でも、あなたには教えてあげない。2人きりの秘密なの♡”なんて、やられたらソフィリアだって嫌よね。


ほらほら、とりあえず座ったら?」


ソフィリアに劣らず真面目なマリエルノはこの状況を理解しようと頭を回していたから、その思考を中断させる為に思いっきりウザく喋った。


「なっ…そんなつもりじゃ…


…ありがとう。お言葉に甘えるわ。」


やはり、狼狽はしたが私の言葉を飲み込む程度には落ち着いた様だ。



「それで、お話というのは?」


ソフィリアはソフィリアでマリエルノの落ち着いた様子を見て、話を切り出す。


その様子を「さっさと話して早よ帰れ」と急かしている様に見えてしまったのはいくらなんでも気のせいだと信じたい…


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