銃と鉤爪とネコミミ ~デラに理解があるなら、半魚人でも構わない~ 6
公募用の作品なので、申し訳ありませんが、ガンガン改稿が入ります。
PV稼ぎするつもりじゃありませんが、もし内容が繋がらないってなったら、前に戻ってみてください。
完成してから載せればいいじゃんって話ですが、その通りです。
申し訳ありません。
(´;ω;`)
◇◇◇
しばらく歩くと、電気街を抜け、住宅街に入った。
行きつけの激辛しかないカレー屋なら、いつも空いてるけど、雪さんが辛い物は無理らしく断念。
足が痛いだの、回らない寿司がよかっただの、グチグチうるさい小夜をカッシ―に任せ、僕は白さんと肩を並べて歩いた。
僕は詮索されるのが嫌いだから、他人にもうるさく訊かない様にしている。
そうなると、天気の話くらいしか口に出来ない。
「……手、大丈夫?」
驚いたように僕を振り仰ぐ雪さん。
生真面目な顔で、僕に小さな手のひらを向け、にぎにぎして見せる。人差し指のバンドエイドから目が離せない。
「ちゃんと硬質化したから……これは、アコ……クラスの友達にプリント渡された時、切っちゃって……なんで笑うんですかっ!」
「いや、壁に手形つけたって、なんともないのに……」
頬を膨らませて、そっぽを向くチビッ子。肩までの金髪が揺れ、陽光が跳ねた。
「普段はフツーだもん。あんなことばっかしてたら、熱出して死んじゃうよ」
公園で遊具のてっぺんに立ち、大声ではしゃいでいるガキんちょを見ながら、僕は言った。
「そだな、ゴメン。僕自身、決め付けられるウザさはよく知ってるのに」
「……え」
「ジイさんに、『人間らしく生きろ』ってうるさく言われて来たから。それがすっげえ、イヤだった」
いらん事言っちまった。
まあ、スルーしてくれる……
「……どう生きたって、人間なのにね」
驚いて彼女を見下ろした。
急に大人びて見える横顔に、心臓が大きく弾んだ。
生活道路の信号を渡って、公園の喧騒が遠くなっていく。
「雪も嫌だったな、フツーじゃないのが……小さい頃は、ずっとお寺の境内でしか遊べなかったし」
「お寺?」
「家がお寺なの」
「白。しゃべりすぎえ」
後ろから小夜が不機嫌な声を飛ばしてきた。
「なんでよ。金属の事は話してないでしょ?」
「あんたは……」
怒りを飲み込もうとする小夜さんの顔が、どんどん引き攣っていく。
うん、まあ……分かる。雪さん天然すぎだし。
小夜の隣を歩いてたカッシーが、ジモティーしか来そうにない、喫茶店を指して言った。
「ここにすっか。もう、色々限界だし、どこでもいいから座ろうぜ」
◇◇◇
一軒家を改造した、主婦が趣味でやってるような店。
店内にテーブルが三つと店の外にもテーブルが一つ。
迷わずそこに座る、小夜と雪さん。
生活道路に面してるだけだし、なんにも面白い景色があるわけじゃない。
小夜がテーブルに肘をついて、立ったままの僕らをダルそうに見上げた。
「お日さんあるとこの方がええで……もう犬コロどもに会いとうないやろ?」
ナットク。
全員が座って、プラ板に挟まれて立ってる、メニューを見た。
「ドリンクとケーキだけやん……取り柄はイヌとか飼ってないとこだけかい」
小夜が顔をしかめてぼやくと、雪さんが力強くうなずく。
「犬は論外だね」
まあ、飲食店だしな。
窓から店内に向け手を上げると、店長らしいおばさんが出て来た。
常連になりそうもない僕らを見ても、イヤそうにされなかったのでほっとする。
「白、炭酸無理やろ。オレンジジュースと、冷コ三つお願いします」
きょとんとしてるおばさんに、カッシーが付け足した。
「アイスコーヒー三つです……俺がオッサンに詳しくなかったら、ヤバいとこだったぜ?」
店内に去っていくおばさんを見届けてから、カッシーがぼやくと、小夜が顔をしかめる。
「関西人やったら、小学生でも通じるやろ? 次来た時、オバチャンに『マクドどこですか?』ってきいてみよし」
「『オイオイ、マジかよ、マックだろ』って言われたら暴れそうだし、やめとけ、カッシー」
「そんな踏み絵いらないよ……」
少しだけ沈黙が流れ、カッシーが意を決したように訊いた。
「なあ……さっきの、アイツらなんなんだ?」
意外な事に、あっさり答える小夜。
「低級魔とウチらは敵同士や。それ以上は知らん方がよろし」
つっけんどんな言い方だけど、悪気はないんだろう。
雪さんの方を見ると、上目遣いながらも、僕を見て小さく頷いたから。
「四角いのん……あのロン毛とどんな関係やねん? ウチは答えたで」
そう言う事か。
不定期ですが、とにかくがんばります。
お付き合いいただけたらありがたいです。
( ;∀;)




