銃と鉤爪とネコミミ ~デラに理解があるなら、半魚人でも構わない~ 5
公募用の作品なので、申し訳ありませんが、ガンガン改稿が入ります。
PV稼ぎするつもりじゃありませんが、もし内容が繋がらないってなったら、前に戻ってみてください。
完成してから載せればいいじゃんって話ですが、その通りです。
申し訳ありません。
(´;ω;`)
◇◇◇
店の外は、さっきの異世界がウソみたいに明るかった。
カードショップやコンカフェの並ぶ広い通りは、観光客や若者であふれかえっている。
休日だから、昼前なのに店も人で一杯だ。
ゲーミングPC専門店と、取り壊し中のDVDショップに挟まれた路地で、僕ら四人はカレーの匂いを嗅ぎながら、立ち話せざるを得なかった。
「四角いのん、おおきに! 命の恩人や!」
「そうだよ、母さんに殺されるとこだった!」
半泣きの二人に縋られてるカッシ―は、硬い表情で呟いた。
「……いえ」
ヘコヘコ頭を下げながら、僕は退散を試みる。
「じゃ、ボクタチこれで……ガラかわさなきゃだし」
顔を上げ、キッ、と僕を見据える雪さん。
「ダメだよ! 命の恩人だもん、タダでは帰せないよ!」
……ゴキュリ。
感心なコト言ってるけど、後半のワードが火力強スギで恐怖しかない。
燃え盛る炎をブチ抜き、壁のシミにされかけた、カッシーからすればなおさらだろう。
そんなカッシーのごつい手を、そっと握る小夜。ニマニマしながら、ショルダーバッグをガン見する。
「フフ……そのコ預かっとこか? 大阪って物騒やん?」
アンタ達ほどじゃねえよ。
これ……200マンカツアゲするまで帰さねえってことかな?
目を伏せ、冷や汗をかいてるカッシー。通行人が振り返って、ウラヤマしそうに僕らをみてる。
だよな。この二人ガワはいいし。
岩みたいな大男が、身長160ちょっとの華奢なオンナに、絡まれてるなんて思わないもんね。
174センチある僕が、涙目のチビッ子に圧をかけられてるなんて夢にも思わないよね。
カッシーは腹を括ったのか、こわごわ通りを指差した。
「じゃ、こっち方面でどこか座れる店でもさがす?」
カッシーが指したのは、サブカルチャーの店がずらりとならぶオタロードから、最短で脱出するルート。
人の少ない店を探すなら正解だろう。
目を輝かせて、スマホを取り出す、小夜。
「ほな、タクシー呼びまひょか? がんこ寿司でも」
あ、ガメるんじゃなくて、タカる気なのね。
「おねえちゃん……無銭飲食でもする気かな?」
僕とカッシ―は、ぎょっとして、雪さんに顔を向ける。
姉を見る据わった青い目から、僕とカッシ―はじりじりと距離を取った。
「ナニ言うとんの白。『栄一さん』引き取り手のうて迷子やねんで? 困ったときは助け合うのが京都人どすえ?」
初耳だけど? 特に後半。
くわっと牙を剥き、そばの壁をぶっ叩いて喚く雪さん。
「そんなわけないでしょ、特に後半!? こっちがお礼しなきゃなのに、たかってどうすんのよ!」
正論に感動するより、轟音を立てて手形に凹んだコンクリートから目が離せない。
小夜が半目で言った。
「白……あんた何回目なん? 誰か住んでたらどないすんの?」
僕の腕を掴み、涙目で訴えて来る雪さん。いつ握りつぶされるかと思うと、生きた心地がしない。
「そそそんなわけないよ、解体中じゃん! そうだよね、ね?」
「……そッスね、白さん」
「なんで、敬語なのよう!?」
カッシーが言いにくそうに言った。
「あの……この金はやっぱ、ケンさんに返さなくちゃだし……ミスドか、サイゼでも探そうかなって」
途端にわっるい顔になる小夜。
「そうか、そうか、そうどすか……つまり、キミはそんなヤツなんやな? 無駄な時間とらせてからに」
ひっぱたいていい?
不定期ですが、とにかくがんばります。
お付き合いいただけたらありがたいです。
( ;∀;)




