教室
ふつうその日か、前日に書いたものを投稿しようとしていますが、今回のやつはいまからひと月くらい前に書いたやつです。いま、出しておかないと、出すタイミングがなくなるかな、とおもって。学生時代は人生の中でも特別で、色に例えると「蒼い」時って感じでしたね。
「悲しみって 日替りね」
少し軽めの春の陽気がつぶやく
金色の教室で新しいサヨウナラを見つけた
無人の机は古びた傷を刻んでいた
君の挨拶もサヨウナラとつぶやいていた
悲しみの言葉から彼は逃げていたのだろうか
つながりはどこにもなくただの傷だったのだろう
傷口にすり込んだ君の凍えた評価や点数に
涙目が明らかにかすれて
君は不器用に一言をしぼりだす
その諦めは新しい夢を生み
かつてない眺めを
花冷えの朝に見る
濃いめの筆力で鉛筆をぐんぐん書き込んで
目覚めたら手の届きそうな三色の虹
教室の窓ガラス
キラキラ散りばめられたダイヤモンド
かつて誰もが見たという白銀の陽光
あたるあたたかな笑顔
脆弱な者が夢を見る現実の正しさは無視し
それさえ
新しい若者の新しい癒しになるとしても
いったい
空気凍てつく無言を
突き崩されないよう守っている
君は
いまも癒しなど求めているというのか
最後までお読み頂きありがとうございました。あの頃、良くも悪くも、未来が未定でした。